2024年10月12日土曜日

「Irreplaceable, A New Musical」リーディング公演無事終了


少し時間が経ってしまいましたが、先日お知らせさせて頂いた、「Irreplaceable, A New Musical」のリーディング公演が無事終了しました!とてもタイトなスケジュールでしたが、Creativeチームの脅威の追い上げと、素晴らしいCastの尽力で、とても締まった良い発表になりました。

日本から須貝英さんと内⽥靖⼦さんもNYに来てくれて、現在NYにいる祐さんとアダムと私と、Creative teamが揃って最後の準備から本番まで一緒に取り組めたのがとてもよかったです。Zoomのおかげでどこにいてもコラボレーションできるようになったのは良いことですが、やはり対面で会って同じ空間で時間を共にすることほど素敵なことはないなと思いました。

Developmentということでギリギリまで調整が必要で、あまり前もって脚本や楽譜を渡すことができずリハーサルの間にも微調整が入る中、プロフェッショナリズムを発揮して取り組みこの公演を可能にしてくれたキャストには感謝の気持ちでいっぱいです。当日のお客さまの反応もさることながら、リハーサルを通してキャストからもらったフィードバックも今後のための貴重な参考となりました。

公演の詳細については、この作品のこれまでと合わせて、祐さんがnoteに詳しくまとめてくださっているので、ぜひお読み頂けたら嬉しいです!

新作ミュージカル「Irreplaceable」NYCリーディング公演(前編)

新作ミュージカル「Irreplaceable」NYCリーディング公演(後編)

2024年9月9日月曜日

新作ミュージカル 「Irreplaceable, A New Musical」

お知らせが直前になってしまいましたが、明日NY時間の9月9日、創作に携わっている新作ミュージカル『Irreplaceable, A New Musical』がニューヨーク・チェイン劇場にて開催される「スパークシアターフェスティバルNYC Fall2024」(主催:Emerging Artists Theatre)の一環として上演されます!

2024年9月9日〜29日の期間で行われるフェスティバルで、私たちの作品の上演はフェスティバル初日9日の19時から、トップバッターをつとめます。今回は、俳優は脚本を手にしたまま、ステージ上にはピアノと譜面台と椅子だけという最小限のセットアップで30分の抜粋をお観せするリーディング公演です。この過程で俳優やお客様から頂いた反応やフィードバックを今後の制作に活かしていきます。

今回は私はドラマターグ兼通訳、そしてこの公演に関してはプロデューサーとして関わっています。これまで約一年間に渡り、新国⽴劇場で上演された「デカローグI-X」全作の上演台本を担当した須貝英さん、ミュージカルをはじめ⾳楽劇、ストレートプレイ等数多くの舞台⾳楽を⼿掛け、現在⽂化庁新進芸術家海外研修員としてニューヨーク滞在中の奥⽥祐さん、舞台を中⼼に活動し国際的に有名な演出家と創作を共にしている内⽥靖⼦さんと対話を重ね丁寧に創作してきました。そして今回の公演を前に私のBMIでの尊敬する先輩であり、良き友人であり、ドラマ・デスク・アワードの受賞歴を持つアダム・マサイアスも迎え、いよいよ作品に息が吹き込まれる瞬間に立ち会おうとしています!

日米両方での上演を目指しているこの作品を、どうかお心に留めて応援していただけましたら幸いです。

新作ミュージカル「Irreplaceable, A New Musical」公演詳細

あらすじ:⾳楽を愛する少年・剣⼈は、⺟親の死をきっかけに歌うことをやめてしまう。⾼校⽣になった剣⼈は、バレエスタジオでバイトをしながら、体の不⾃由な祖⽗の介護や家事もこなす。そんなある⽇、「ヤングケアラー」をテーマにした映画を制作しているシングルマザーで元テレビディレクターの⼥性・尚美と出会う。

9⽉9⽇(⽉)7:00pm 
前売$20、当日$25
Chain Theatre:312 W 36th St. 3rd fl.
チケット:https://www.tickettailor.com/events/sparktheatrefestival
よみタイムプレスリリース:https://yomitime.com/irreplaceable-a-new-musical-2024-09-06-0704/

2024年7月27日土曜日

2024 Summer Song Theater Fest

 


嬉しいご報告です!“Summer Song Theater Festival 2024”というコンテストにて、先日ビデオを発表したばかりの “Fog on the Zattere(ザッテレの霧の彼方に)”と”My Head Turns Round and Round at Christmas(あたまぐるぐるクリスマス)”が採択され、この8月、テキサスでのコンサートにて演奏されることになりました!

二曲ともオリジナルシアターソングの日→英トランスレーションプロジェクトとして取り組んだもので、日本語で書いた曲が丁寧なコラボレーションを経て英語の歌詞を得、そしてそれが曲として評価されるというのは大変感慨深いです。

ミュージカルの国を超えた流れは日本とアメリカとの関係に限って考えると、米→日の方が多いのが現状で、英語から日本語に訳されることの方が圧倒的に多いと思います。このプロジェクトに取り組んでみて思うことは、英語から日本語に訳す場合は「煎じ詰める」、逆に日本語から英語の場合は「折り込んでいたものを開く」という違いがあるように思います。言語の特性の違いから、同じ音数で伝えられる情報量が日本語の方が極端に少ないためですが、そういう性質上、同じ二つの言語間の橋渡しとはいえ、訳詞に求められる能力の方向性は真逆だなと思うと不思議な気もします。

そういうこともあって、日本語ではあえて主語を明確にしない方が自然であったり、敢えて「みなまで言わない」ことが粋であるとも思うのですが、他言語への翻訳を念頭に置くのであれば、限られた語数制限の中で言葉を選び抜くにあたって、しっかりと筋の通った構成や描き出そうとしている世界の具体的な背景を持っていることは非常に大切だなと実感しています。

ぜひこのプロジェクトは長く続けて行きたい、そしてプロセスも含めて発信して行きたいと思っていますので、このコンサートの様子もまたこちらでご報告させて頂ければと思っています!

2024年7月19日金曜日

Fog On The Zattere

 オリジナルシアターソング、日→英トランスレーション 第2弾です!

「Fog On The Zattere (邦題:ザッテレの霧の彼方に)」

Music & Lyrics by Ayumi Okada and Yu Okuda

English Lyric Translation by Christian Duhamel 

Performed by Tracy Sallows


2022年12月、東京にて初演された「音楽朗読劇 オン・ザ・ザッテレ」より、テーマ曲「ザッテレの霧の彼方に」の英語バージョンのビデオを公開しました。英語歌詞/日本語歌詞どちらの字幕もついておりますので、ぜひ言語による印象の違いなども比べながら両方楽しんで頂けたら幸いです。

日本語で書いたシアターソングの英訳は、「あたまぐるぐるクリスマス」に続いて二曲目なのですが、今回もまた英訳のプロセスを通して、日本語と英語の持つ共通性や個性の違い、難しさ、おもしろさなどを体験することができ、シアターソングの新たな可能性を感じることができました。この作品を通して、それを皆様と共有できればとても嬉しいです。どうぞご覧下さい!


2024年6月8日土曜日

A Seat At The Piano


 A Seat At The Piano (ASAP)という非営利団体のWebサイトのデータベースに、ソロピアノのための曲4曲とともに作曲家として載せて頂きました!

ASAPは研究や演奏の為のピアノ作品のレパートリーの母体を、より開かれた、そしてバランスの取れたものにしていくことを促進する団体で、2020年から活動されています。

”ASAP”は一般的にはas soon as possible 「できるだけ早く」の略語として使われていて、名称からも変化を促す真剣さが伝わってきます。現在は英語サイトのみですが、よろしければぜひWebサイト(https://www.aseatatthepiano.com/composers/ayumi-okada)をご覧ください!