ラベル 2. NY日記 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 2. NY日記 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年4月1日火曜日

ニューヨーカー

ニューヨークでの生活も今年で16年になります。


留学生として来たので、当時知り合った友達の中には既にここを離れた人も多くなって来ました。それでも不思議に思うのは、この街で出会って一時期であれ、一緒に濃い時間を過ごした友達は、たとえ今ニューヨークにいないとしても気持ちの距離感が変わらないところです。お互いニューヨークにいる時でも、忙しい時期には年に数回しか会わないこともあるためなのか、あるいは単にこちらがニューヨークにいるからに過ぎないのかもしれませんが。。。そして一度離れても、ライフステージの変化を経てまた戻ってくる人もあり、希望が持てるというか、寂しくはない街です。


寒さの続いた今年のニューヨークの冬ですが、ここ最近はようやく春らしくなってきて、今日はぽかぽかとした陽気の公園でハナミズキが咲き始めているのを見かけて嬉しくなりました。

2024年12月18日水曜日

師走に思うところ

本日今年最後の曲の発表を終えて、なんともホッとしています。


今年は沢山のプロジェクトに恵まれとてもありがたく思っているのですが、フリーランスの仕事と生活を合わせると本当に時間がなく、常に締め切りに追われ誰かをお待たせしながら(申し訳ない。。。)なんとか一つ一つ終わらせてここまで来れました。まだ実感のないところですが、ようやく後回しにしていた別のプロジェクトや予防接種に献血、そして事務作業を進められる状態になったので、少しホッとしつつも年末までにそちらの方も進めて行きたいと思います。こちらのブログでも、リアルタイムでご報告できなかったことを徐々に更新していきたく、ぜひお付き合い頂けたら幸いです。


関連はないのですが、10月にニューヨークの老舗スーパーマーケット、ゼイバーズが90周年記念にコーヒーを90セントで販売していたので、仕事帰りに足を伸ばして寄った時の写真を添えて。(結局流石にそれだけ買うのも申し訳なく、ベーグルも買って美味しく頂きました。)90年という年月を超えて、時代をつなぐ存在が今も健在でいてくれるというのはなんとも好もしく頼もしいことです。


2024年1月2日火曜日

明けましておめでとうございます。


明けましておめでとうございます。


元旦からの地震の影響に心を痛めています。被害が少しでも食い止められ、影響を受けられた方々に必要な支援が届きますように。心ばかりですがこちらから寄付させて頂きました。Tポイントでも寄付できますのでよろしければぜひ。

令和6年能登半島地震 緊急支援募金(Yahoo!基金



年末はありがたいことに予定に終われ、昨年を振り返る時間もないままの年越しとなりましたが、新年になってから少し時間ができたので、こちらでまた改めて昨年の活動のご報告などもさせていただければと思います。


地震の被害を受けられた方々に少しでも早く安心が戻りますように。

皆様のご無事とご健康をお祈りします。本年もどうぞよろしくお願い致します。

2023年11月6日月曜日

The Emissary

先週末になりますが、京都教育大時代からの友人である作曲家王健治さんが書かれた初のオペラ、The Emissary(原作:多和田葉子「献灯使」)の初演をサンフランシスコに観に行ってきました!


 


Opera Parallèleという、サンフランシスコ・ベイエリアで現代オペラの制作と公演を精力的に行っているオペラカンパニーからの委嘱を受けた」という制作の初期段階から話を聞かせてもらっていたので、初演を観ることができて感無量でした。


この作品はHands-On-Operaという、あらゆる年齢の学生達にオペラを体験できる機会を創出する為のプログラムの元に生み出され、今回は高校生の合唱団がプロのオペラ歌手との共演を果たしました。


クラシックの勉強をした作曲家であれば、いつかはオペラを書いてみたいという憧れが大なり小なりあるように個人的には思っているのですが、実際に書くとなると想像するだけで圧倒されてしまいます。委嘱の意図を汲んだ題材選びから始まり、リブレティストと台本を練り上げ、オペラというフォームを咀嚼し独自の音楽的なストーリーテリングを模索しながら、プロのオペラ歌手が存分に力を発揮できるように、かつ今回に関しては音楽的経験がまだ浅い高校生達に達成可能でやりがいのある歌を書き、その世界観を支えるオーケストレーションをし、そして初演までのリハーサル期間には多くのアーティストと協働して最後まで微調整を続ける…。側から見せてもらっていただけですが、制作の最初から最後まで、その大半を一人で走り続ける、マラソンのようなものだと実感しました。


終演後のレセプションにも参加させてもらったのですが、そうやって健治さんが作り上げた作品の世界が、今これだけたくさんの人に共有されて、高校生はもちろんプロダクションを支えた一人一人が「自分の作品」と誇らしく思い、公演の成功を喜んでいるその空気を肌で感じることができて益々嬉しくなりました。


この作品が今後も各地で演奏され続けることを願ってやみません。

2023年10月23日月曜日

イスラエル・パレスチナ情勢


ニューヨーク州は、イスラエルの外では最も多くのユダヤ人が暮らす場所です。それだけに、現在刻一刻と変化するイスラエル・パレスチナ情勢を、知人を辿れば程なく当事者に辿り着いてしまう身近さで感じることも多く、心が痛いです。


先日は、大学の声楽のレッスン(伴奏の仕事で参加しています)で、レッスンの終わりにそのような話の流れになり、ある、他国によって分断された国をルーツに持つ学生が自身の経験と考えを声楽の先生と私に率直に語ってくれました。ある国に対してそれほどに強い感情を持って生きてきた彼女の声に、ただ神妙な気持ちで耳を傾けるばかりでしたが、先生はともかく私までその場に立ち合わせてくれた信頼に感謝すると共に、今こそこのような会話を身近な人と持つことの大切さを思いました。


ニューヨーカーの抱えている背景の多様さを思い出させられる出来事でもあり、世界のことについて、また自分のルーツについても、積極的に学ばなくてはと思いました。


最後に、支援を受け付けている主な中東の人道的活動組織と、その活動の概要を挙げさせてもらいます(詳しくは各団体のサイトでご確認ください)。支援を検討されている際には役立てて頂ければ幸いです。


Jewish Federations of North America:テロの被害者の支援、被害を受けたインフラの再建、攻撃によって引き起こされたトラウマへの対応に当たっている。

United Hatzalah:ボランティアの救急救命士、救急隊員、医師たちに救命活動と自身の安全を守るための器材を用意する資金を調達するための緊急援助要請を出した。

American Friends of Magen David Adom:赤十字社の一部であるMagen David Adom (MDA)はイスラエルにおける救急医療と血液バンクの提供を行なっている。

Save The Children:子供に集中化した緊急支援を受け付けている。

Doctors Without Borders:現在進行中のウエストバンクとガザでの衝突に影響を受けた人々に医療的、及び心理的サポートを提供している。

UN Relief and Works Agency:ガザで住居を追われた家族に、避難場所、緊急医療、遠隔での心理的サポート及び心理的応急処置等の緊急支援を提供している。

International Committee of the Red Cross/Red Crescent:イスラエルと占領されたパレスチナ領域の人々を支援するための緊急義援金を受け付けている。

ANERA:ガザ、ウエストバンク、そして東エルサレムでの更なる緊急人道支援に向けて奔走している。

Palestine Children’s Relief Fund:支援の必要な子供たちに集中治療と基本的な支援を提供している。

Jewish Agency Fund for Terror Victims:テロ行為が勃発した際に第一対応者として、24-48時間以内に駆けつけ、被害者に即時サポートを提供すると共に、長期にわたるリハビリテーションサポートも行なっている。

JGive National Emergency Fund:今般の攻撃の被害者とその家族にサポートを提供している。

2023年7月25日火曜日

ニューヨークの気候と虫事情

今日は少し生活のことについて書いてみたいと思います。ニューヨークに来て10年を過ぎましたが、最近気候変動の影響を感じざるを得ない環境の変化がいくつかあります。

先ほどもニューヨーク市から、今日の午後に鉄砲水警報、明日の午前から夜にかけて空気質注意報 (カナダの山火事による影響)、明後日に高温注意報と立て続けに注意喚起のメールが入り、こんなに重ならなくても。。。と思ったところです。

それに加えてニューヨークでは昨年からスポテッドランタンフライ(Spotted Lanternfly)という虫が大量発生していて(あえて写真は載せませんが、ご興味ある方はこちらのDAILYSUN NEW YORKの2021年の記事を見てみてください)、なかなかに厳しい状況です。というのも、この虫は幸い人間には危害を加えないのですが、繁殖力が強く、大量に群れて木の樹液を吸って弱らせてしまい、森林や農業に深刻な影響を与えるのです。

元々はアジアから来た虫で、アメリカでは2014年に、ニューヨークでは2020年に初めて報告されました。この虫のライフサイクルは一年ですが、一匹のメスが30-100の卵を産むことができるので、3年間で急激に増えてしまっています。それを受けて、2020年時点では見つけ次第踏み潰した上で州に報告を、という方針だったのが、もはや報告しなくて良いので見るなりできるだけ除去をと住民に呼びかけられています。

私の住んでいるエリアは木の多い公園が近いので、7月初旬からすでにたくさんの幼虫が現れていて、虫が成虫になってしまう前に少しでもと地道に踏む活動をしています。いくら害虫とはいえ、命を奪うということに毎回複雑な気分になりますが、去年の秋頃にミッドタウンの繁華街ですら沢山の成虫を見たことを思うと、虫の大量発生を少しでも遅らせるべく散歩の度に見回り活動をしています。

近所の人たちにも問題意識を持っている人が日に日に増えている印象で、踏んだり叩いたりしている人を見ると励まされます。そしてそれをきっかけに話しかけあって情報交換をしたり、近所の人と話す機会が増えました。聞いたところによると、市は積極的に殺虫剤を撒くのには慎重で(虫の移動を防ぐため積荷に関して規制をかけたり、天敵の導入を研究しているそうですが)、今発生している虫に対してはこれといった手立てが打たれていないことにフラストレーションを感じている人も多いようです。ただ、確かに送粉を担うハチをも除去してしまいかねない殺虫剤を可能な限りまきたくないのは理解できます。結局虫を一匹ずつやっつけるのが環境には一番負荷が少ないそうで。。。

この虫の厄介なところは、ノミのようにジャンプすることができるところで、それが踏むことを難しくしています。ただ、人それぞれに色々工夫している様子を見ていて、どうやら一番有効なのはハエ叩きのようだと感じ、私も先日それを導入したところです。それまではお散歩の時にはゆったりと木々を見上げて歩いていましたが、今やハエ叩きを片手に地面に目を光らせてのパトロールになってしまいました。。。それでも公園の木々を守るため、虫には申し訳ないと思いながらできる限り活動を続けようと思っています。

すっかり虫のお話になってしまいしたが…。お付き合いありがとうございました!

2023年1月5日木曜日

明けましておめでとうございます


明けましておめでとうございます!

年末年始は、友人を訪ねてカンザス州に行ってきました。沢山のご親戚の集まりにも寄せてもらって、久しぶりに大家族でのお正月を経験できて懐かしく、賑やかな年越しを迎えられて嬉しかったです。

今年もどうぞよろしくお願いします!


2022年9月19日月曜日

りんご狩りに行ってきました!


またまたご無沙汰してしまいました。今月は目が回るほど忙しいのですが、合間を縫って友達とりんご狩りに行ってきました。

ニューヨーク州には150箇所以上りんご狩りができる場所があるらしく、今回行ったのは市内から車で1時間半ぐらいのところです。

ここではちょうど秋祭りを開催中ということもあり、敷地内に入るとりんご園までの間にふれあい動物園、ビアホール的なもの、こぶたのレース等さまざまな催し物があり、とても賑わっていました。



そして、袋を購入してりんご園に入ると、何種類かのリンゴの木が数列ごとにずらっと並んでいました。りんごの木はもっと大きいと思っていたので意外に小さい!と思ったことと、一つの木にこんなにもたくさんのりんごがなるとは知りませんでした!その場で齧ってみると、「へえ」と思うぐらいジューシーでした。

入り口ではさまざまなカボチャ(食用&飾り用)も売っていて、帰りがけに買っていく人も多かったです。


久しぶりの夏日で、日にあたって疲れるかと思いきや、帰ってくると不思議なほどリフレッシュしていました。良い1日でした!


 

2022年8月16日火曜日

好循環


またまた間が空いてしまいました。。。ミュージカルライターズジャパンのミュージカル創作ワークショップ第一回も、7/20の最終日をもって無事に終えることができました。初回ということで手探りの中準備を進めましたが、参加者の皆さんの熱意に励まされ、そして皆さんの積極的なご参加によって、より深い内容に辿り着くことができました。総括をミュージカルライターズジャパンのブログに書かせて頂いたので、よろしければぜひご覧ください。

また先日は、夏の間サブをさせてもらっていた教会の最終日でした。パスターのお人柄が素晴らしく、細かな相談にも快く乗って頂けたことと、音楽家を尊重して下さって、仕事に必要な情報をいつも十分に前もって伝えて下さっていたので、とても気持ちよく務めさせてもらえました。その上、教会の皆さんも温かく、いつもポストリュード(サービスの後に弾く曲)を最後まで聴いて拍手して下さることなどが嬉しくて、毎週新しい曲を用意して行きました。

その日曜は、お名残惜しいなと思いつつ、いつも通りパスターと朝の打ち合わせを経てサービスに望むと、サービスの後半で教会のイベントや連絡ごとをする時間の最後に、なんと「今日はAyumiの最終日なので…」とパスターがお花とカードを取り出して、皆さんの前で労って下さって感激でした(写真は帰りに駅前の広場で撮りました。ワンちゃんが可愛く写り込んでくれました)。3ヶ月に渡ってサブを務めさせてもらったので、もし一言でももらえればありがたいと思いつつ、教会は何かと忙しいのでもし忘れられていても仕方がないなと思っていたところ、なんと事前にお花を買いに行って下さって、カードも書いて下さったのだなと思うと…、思いやりが心に沁みました。

また、教会の方も一人サービスの後に「音楽を色々と工夫してやってくれて、おかげでサービスが喜び溢れるものになったわ。」と言いに来て下さって、嬉しいなあと思っていると、さらに戻ってきて「これでコーヒーでも飲んでね、私のためだと思って、お願いよ。」と、ランチが頂ける額のお小遣いを下さいました。もうなんということでしょう。。本当によくやってくれたと思って下さっているのが伝わって、ありがたく受け取らせて頂きました。

いつでもその時々の最善を尽くすよう心がけてはいるのですが、そのことをクライアントが気づいて下さって、温かいフィードバックまで下さった場合には、もっと頑張れるのだ、ということを実感できる仕事でした。今まで経験した中で、仕事でそのような好循環に恵まれることは難しいと感じていたので、とても温かく貴重な体験をさせてもらいました。

2022年7月12日火曜日

電車での親切

 


少々予定が立て込み、ご無沙汰してしまいました。。ミュージカルライターズジャパンのミュージカル創作ワークショップも無事に2日目まで終了し、残すところ来週の最終日のみとなりました。参加者の皆さんが熱心に参加して下さって、大きなやりがいを感じながら進められています。

ちなみに夏の間、友人が音楽監督を務める教会でピアニストのサブをさせてもらっています。少し遠いところにあるので、地下鉄ではなく電車に乗って通っているのですが、車掌さんが回ってきて一人一人チケットを確認して前の座席の上に確認証(写真)を差して行ってくれます。チケット自体はオンラインで買えてスマホに表示して見せるのですが、このやりとりがなんともレトロに感じられて好もしく思っています。

ところでこの間の日曜日、停車駅で小さな火事があった為、急遽電車乗り換えなくてはならなかった時に、乗り合わせたお客さんに親切にしてもらったので、そのことを書いておきたいと思います。

電車は地下鉄と違って普段は時間通りに来てくれるので助かるのですが、不測の事態があった時には慣れないもので何が起こっているのか、どう対処すればいいのかわかりにくいことが多いです。今回も、なんとなくアナウンスを聞き逃していたところ、車掌さんが私の確認証を見て声をかけてくれて、急遽私の降りる駅に停まらないことになったので、次の駅で降りて折り返すようにと知らせてくれました。

何とか指示通り降りて、すぐに来た反対方向へ向かう電車に乗ってみたのですが、その電車が特急電車だと気付き、本当にこれでいいのかと降りてみたりしていると、非常対応のため特別に各駅にも停車するというアナウンスが聞こえ、ああそうかと思って電車に戻ると、一緒にその入り口から乗ったお客さんがアイコンタクトで「大丈夫」と頷いてくれました。

その後も、各駅ではドアを一つしか開けないので、降りる人は先頭車両に移動して下さい、というアナウンスがあった時にもそのお客さんが「行くよ」と目配せしてくれ、「ちゃんとついてきてる?」と振り返ってくれたり、すっかり面倒を見てもらいました。そして無事に目的の駅で降りることができた時、ありがとうという思いで手を振ると「うん、よかった。」という表情で頷いてくれました。この間一言も言葉は交わしていないのですが、目線と仕草だけで、とても真面目で親切な人だというのが伝わりました。

ニューヨークでは公共交通機関がよく止まったり遅れたり変更になったりするせいもあり、これまでにも見ず知らずの人になんとなく気にかけて親切にしてもらったおかげで無事に帰宅できたということが何度もありました。ただ乗り合わせたというだけで親切にして、何の見返りも求めずにまた自分の日常に戻っていく、そういうタイプのニューヨーカーは今も確実にいて、とても素敵だなあと思います。

2022年5月28日土曜日

雨上がり


今日はAmerican Wild Ensembleによる"Lungs of the City"のコンサートがFort Tryon Parkで予定されていたのですが、ちょうど演奏会の時間帯に激しい雨が降る予報の為、お昼の時点でキャンセルになってしまいました。

雨の場合の屋内スペースへの変更や翌日に延期等といったオプションが用意されていなかったので、残念ながら私がFort Tryon Parkに寄せて書いた「黄昏時の散策」の現地での公演は今回は幻となってしまいました。

残念だなあと思いながら、公園やアンサンブルの事情もあるだろうから仕方がない、と淡々と過ごしていると、今回の企画の発起人であり、同じく別の公園の曲で参加している同僚の作曲家がメールをくれました。「皆今日のコンサートを楽しみにしていたけれど、開催できていたらあなたにとっては特に意味のあるコンサートだったでしょう。」と慮ってくれて、ありがたいなあと思いました。

どうしようもないことでも、誰かが労ってくれることで救われることはあると改めて思いました。こういう思いやりや親切は心に残っていくもので、自分も反対の立場の時に自然とそういうことができる人になりたいと思いました。

そしてありがたいことに、Lungs of the Cityのコンサートは明日別の会場で2公演予定されています。いずれもお天気に関わらず開催される予定なので、またこちらで様子をご報告させてもらえればと思います。

(写真は雨が上がった後の夕日です。今日もきれいでした!)

2022年5月18日水曜日

5月の夕方

 

5月は生まれ月なのですが、中旬に入ったちょうど今頃の、夕方の少し懐かしいような特別な空気がとても好きで、良い季節に産んでもらったなあと実感しています。

今日は少し胸がいっぱいです。生まれた国以外で生活していると、自分は部外者であるという自覚がいつもどこかにあって-それはある意味出過ぎないようにしようという気持ちと、また傷つかないようにとの防衛反応からでもあると思うのですが-常に心の中で立ち位置を調整しているところがあります。それでもふとした瞬間に、自分の近しい人やお世話になっている人が、「あなたは仲間だ」ということを伝えてくれると、さまざまな想いが込み上げて、この感謝の気持ちをどう表現したら、と思います。先日と今日そのようなことがあって、なんとか自分なりにできることで精一杯恩返しをして行きたいなあと思っています。

2022年5月16日月曜日

ガムランコンサート


今日は友達が所属しているGamelan Yowana Sariというガムラン・アンサンブルのコンサートに行ってきました。教会の敷地内の芝生の上でのコンサートでお天気も良く、教会や地元の人が数多く訪れて大盛況でした。

ガムランについては大学時代に世界の音楽として知ったのですが、実際に生の演奏を聴くのは初めてで、とても興味深かったです。プログラムは伝統的なバリの曲と現代のアメリカの作曲家による曲の両方で、空間にすっと馴染む音楽がとても心地よかったです。

<おまけ>

駅で電車を待っていると、追いかけられ・追いかけする鳩が足速に駆けて行ったのですが、その様子がまさに中トトロと小トトロの動きにそっくりでした。


2022年5月5日木曜日

カツカレー

活動のご報告の途中ですが、今日は久々にカツカレーを食べて美味しかったのでその日記です。お付き合いいただけたら嬉しいです✨


5月5日の今日、Go! Go! Curry! がアメリカ進出15周年を記念してカツカレーをサービス価格で提供していると小耳に挟んだもので、食料品の買い出しの途中に寄ってきました。


ハーレム店です。マンハッタンには他にもいくつも店舗があるのをこの機会に知って、15年というのはすごい達成だなあと思いながら、作ってもらうのを待ちました。

持ち帰って、お昼と夜に分けて美味しく頂きました!

2018年7月23日月曜日

コンサートが無事終わりました


先日、無事にBroadway Celebrates New Musical Theatreのコンサートが終わりました。

会場となったFeinstein's / 54 Belowは、2012年にStudio 54の地下にオープンしたキャバレーです。トニー賞受賞者を含む著名なデザイナー達(装置、照明、設計、音響)によって設計されていて、劇場で舞台を見ているかのような臨場感(かつどの席からも舞台が8メートル以内!)でパフォーマンスを楽しむことができました。


このVenueでは毎晩最大3つのショーが上演されていて、今回のBroadway Celebrates New Musical Theatreはその3つ目、11:30pm開始というかなり遅い時間のショーとなりましたが、有難いことに134席のチケットは完売し、お客さん全員とPerformerが一体となって、Broadwayで新しい作品を生み出していくことの大切さとその興奮を共有するショーとなりました。


私たちの曲は、ブルーグラススタイルの、女性トリオによって歌われる曲で、普段Broadway Musicalで活躍するperformerの3人が爽快に力強く歌ってくれて、お客さんも多いに盛り上がってくれて、大変感慨深かったです。

実際の作品は今年の秋にかけて作曲の山場を迎えます。今回のコンサートで、その一部をperformerやお客さんとシェアできたことが励みになったので、ますます全力で取り組みたいと思っています。

2018年7月16日月曜日

考えた事:他者の痛みに対して何ができるか


猛暑お見舞い申し上げます。地震、豪雨からの復興の最中に更なる自然の脅威が重なり、本当に大変な状況だと思います。気を強く持ってがんばっておられる皆さま、被害の拡大を食い止めるため尽力している皆さま、どうぞお体にお気をつけ下さい。


先日久しぶりに会う友人(アメリカ人)と話していて近況の話となり、今日本が災害で大変なんだよと話すと、海外ではあまりニュースとして大きくは取り上げられておらず、知らなかったとのことでした。その上で、「そういう時に遠く離れているのは辛いだろうね。」と慮ってくれました。

確かに辛い。けれどその辛さというのは一体なんなんだろうと考えました。

まだ何も落ち着いていない最中に、客観的な視点でこのようなことを書くのをどうかと思ったのですが、同じように遠くにいて思っている皆さまに、もしも共感して頂けることがあればと思い、最近考えたことを記してみたいと思います。

***********

「他者の痛みに対して何ができるか」

痛みが自分のものである時は、選択の余地もなく、苦しみの中でなんとか状況を良くしようと奔走するものだと思う。それが思いがけず引いたひどい風邪であっても、突然引っ越さなければならなくなっての家探しであっても。弱気になっては涙を流し、人に助けてもらっては胸が一杯になりながら、いつしか一番辛い状況を脱していることに気がつく。

しかし、それが他者の痛みである時は難しい。その痛みをどれほど感じるか、自分で選べてしまうからだと思う。家族や友人など身近な人の痛みは強く感じる。外国の災害よりも母国の災害の方に強く関心を寄せてしまう。他者の痛みは知ろうとしなければ、自分の痛みにはならない。知れば知る程悲しみや痛みの総量が増える。そのくせ、その事に対して自分ができる親切には一貫性がない。心を寄せられる余裕のある時もあれば、ない時もある。寄付できる時間やエネルギー、財産の量もその時の状況による。本質的にはいつも人に対して親切でありたいと思いながら、いつも決して満足にはできない。

被災地に飛んで行ってボランティアとして災害復興を手伝いたい、まとまったお金を寄付して支援したい、オンラインで有用な情報をまとめて発信したい。そういう思いはあっても、現在の自分の生活を維持することを考えては結局そのどれにもトライすることができないまま、情報だけは取り入れ続け、次第に増え続ける悲しみと痛みに堪え兼ねてそれすらもシャットダウンしてしまう。その悪循環を繰り返してようやく気がついた。

他者の痛みに対して、決して満足には助けられない自分に折り合いをつけなくてはいけない。

自分にできることで一番効果的なことは何なのか。どこまでならできる・したいと思うのか。それを見極めてできることをする。決めるということが身勝手で保身のように思えても、どこかには線を引かなくてはいけない。他者の痛みを知った自分もまたある意味当事者であるという事実を受け入れて、自分の人生に対する責任を果たしながら、できることをして行きたいと思う。

***********

お読み下さりありがとうございました。心を寄せ続けて出来る事をしながら、自分の活動も精一杯やって参りたいと思います。

2018年7月10日火曜日

7月豪雨のお見舞い


平成30年7月豪雨で被害を受けられた皆さまにお見舞い申し上げます。大阪地震からまだ間もないというのに、更にこのような大きな災害が多くの人々の生活を奪った状況に胸がつぶれる思いです。今後の被害の拡大が少しでも抑えられるよう、尽力されている方々のことも思いながら、取り急ぎYahoo!基金の方から寄付させて頂きました。未だ危険にさらされている方々の安全が一刻も早く確保され、被害を受けられた皆さまの生活の復興が為されますよう願うばかりです。

2018年6月18日月曜日

大阪地震のお見舞い

大阪地震の被害にあわれた皆さんにお見舞い申し上げます。

それまでの生活が一瞬にして奪われてしまい、復旧までに多大なエネルギーを要するというのは、本当に大変なことだと思います。

そして地震を経験したことへのショックや、余震に備える為の心労や不安については本当にお察しするばかりです。

これ以上被害が大きくならないことを願っています。どうぞお疲れの出ませんように。


2018年6月8日金曜日

年を重ねるということ


またまた気がつくと、5月は一度も投稿せずに過ぎてしまったことにびっくりしています。。。

5月は作曲に関して特に忙しかったわけでもなかったのですが、4月に無理してこじらせてしまった風邪からの回復と、ピアノの生徒さんたちの発表会などなどであっという間に過ぎてしまいました。

そして5月には誕生日を迎え、また一つ年齢を重ねることができました。

誕生日というのは、毎年直前まで気にしていないつもりでも、前日や当日になるとどこか意識してしまって少しそわそわしてしまいます。なんでだろうと思っていたのですが、今年少しわかったような気がしました。

年齢を重ねるということは、自分のアイデンティティーを少し修正するようなところがあるなと思ったのです(『襲名』と少し似ているような気がします)。身体的、社会的には、自分が認めようと認めまいと年齢は更新されていくのですが、ただ自分のアイデンティティーがそれと呼応していくには、人からお祝いしてもらうことが助けになると思いました。

誕生日に頂いたお祝いの言葉やメッセージは、新しい年齢へ進み出す自分への招待状のように思われて、とてもありがたかったです。今年も色々なことを頑張れるよう、良い年にしたいと思います。

2018年4月21日土曜日

ようやくの春



先週無事ミュージカルのリーディングが終わりました。今取り組んでいる作品は、アメリカ南北戦争の時代に、「真の自由」を求めて強く生きた実在の女性達を描いたものです。

前回取り組んでいた作品は日本を題材とした作品だったので、自分の持つ日本の価値観をもとに世界観を理解しやすかったのですが、今回はアメリカの歴史の重要な分岐点を扱った作品であるため、より努力して勉強しなければ作品に適った音楽が書けないぞ!と気負いつつ、アメリカ人のコラボレーター達にも随分と助けてもらいながら取り組んでいます。

今回の発表は全編ではなく第一幕のみだったのですが、お客さんの反応やその後の感想からうまくいっているところ、いっていないところ、今後の制作への沢山の貴重な手がかりをもらいました。

実は先週の発表に間に合わせる為に追い込んだ為、その後また若干風邪をぶり返してしまいましたが。。。少し休んで、またペースを上げて行きたいと思っています。

写真は昨日のセントラルパークの桜(おそらく。。)です。その前日ぐらいまでまだまだ冬の気温が続いていましたが、それでも自然の方では着々と春への移行が進んでいるのだなあと励まされる思いがしました。