2009年11月30日月曜日

リハーサル

5日ぶりの学校でした。

学校に行くとやはり気が張るようで、久し振りながらそんなに休み明けの感じはしませんでした。

ところで今日は寮でリハーサルをしたのですが、やっぱり難しいです。

英語の問題もありますが、忙しいのに引き受けてもらってとか、楽器のことがよくわからないとかで、どうにも一歩引いてしまいました。

自分で書いた曲なのだから、責任を持ってともかくできるだけ舞台に上がるまでに精度を上げてもらうように努めるべきなのに、迷ったり妥協したりしてしまいそうになります。

こういう面は今の自分には勉強面でも生活面でも問題だなと思い始めているので、なんとか少しずつでも変えていきたいです。

2009年11月29日日曜日

Magnificat

今日はカーネギーホールにコンサートを聴きに行ってきました。 John RutterのMagnificatです。

大学時代に合唱の授業で歌って以来好きな曲で、その当時は現代の海外の作曲家の書いた曲なんだなあと遠く感じていましたが、今日は作曲者が指揮するということで、ぜひにと思ってチケットを買っていました。

やはり実際に作曲家がそこにいて、オケとともに合唱団が目の前で歌ってくれると感動しました。 この曲は、Tonalだなあとしみじみ思いながら聴いていました。


ちなみにJohn Rutterさんは1945年ロンドン生まれの作曲家です。指揮をしている姿からは気さくそうな印象を受けました。

3階席に空席があったり、割と終演後お客さんがさらっとはけてしまったのが少し残念でした。



2009年11月28日土曜日

5日目

今日マンハッタンの寮に帰ってきました。
NYにいる今は毎日が夢のようですが(ありがたいという意味と信じられないという意味で)、このサンクスギビングはさらに夢のようでした。

ともかくいくら時間があっても勉強が足りていないのでなかなか余暇の時間もとれないな~と思っていたのですが、思わず誘ってもらったおかげでほんとにゆっくりさせてもらって、色んな話をして、アメリカの習慣を経験させてもらって、本当に忘れられない楽しい思い出になりました。


サンクスギビングの晩と昨晩は滞在させてもらっている友人と私の他、親戚の方や親しい方が集まって伝統的なお料理で食卓を囲みました。リビングにピアノがあったので、食事の後にはその日急きょ友人と譜読みをしたラフマニノフの6手連弾や、かろうじて覚えていたプーランクの即興曲を皆さんの前で弾かせてもらったりしました。会食中の会話はほとんど聞き取れなかったのですが、演奏し終わった後には皆さんが親しいまなざしを向けてくれているのを感じて、何かperformするということは大事なんだなと思いました。


帰ってきて地下鉄から地上に上がると、路上でクリスマスツリーが売られていて、季節の移ろいを実感しました。

マンハッタンの外に出て、改めて自分がここで勉強する意味を考えさせてもらった休暇になりました。

写真は駅と街です。ヨーロッパのような雰囲気で、歴史のある建物が立ち並ぶとてもしっとりと落ち着く街でした。

2009年11月27日金曜日

4日目

今日もたくさんごちそうを頂きました。

今回体験させてもらったサンクスギビングでは、親族でなくても仲のいい人達があつまってみんなで食事をしながら何くれとなく話をして楽しい時間を過ごす、ということがすごく自然で、あるいは少し日本のお正月に近いのかなと思いました。

明日マンハッタンに戻ります。あっという間に感じます。

3日目

おはようございます。

昨日はたくさんサンクスギビングの食事を頂きました。

英語の歓談にはやはり全然入っていくどころかいつも以上に聞き取れませんでしたが、アメリカの休日を体験できて感慨深かったです。

今日はさすがに勉強をしなくてはと思います。

2009年11月25日水曜日

2日目

引き続き今日もリラックスして過ごさせてもらいました。

ひたすら喋っていましたが、お昼には街を散策して、トルコ料理を食べに連れていってもらいました。

明日はいよいよ感謝祭の日ということでターキーを料理するそうで、とても楽しみです。

2009年11月24日火曜日

サンクスギビング

今日からサンクスギビングで学校がお休みなのですが、思わず友達に誘ってもらってなんと友達と友達のおばあちゃんのお家にお邪魔しています。

電車に乗って3時間ほど、マンハッタンの北、カナダにかなり近いところだそうです。

こちらに来て以来一番リラックスして過ごさせてもらっています。

また写真などのせてみたいと思います。

2009年11月23日月曜日

初リハーサル

来月9日にマネス大で作曲専攻の学生の作品発表会があり、私もこの前書いていたストリングカルテットを演奏してもらいます。

そして、今日はその初めてのリハーサルでした。

今まで演奏した自分の曲はほぼ二人用のもの(しかもそのうち一人が自分)で、アンサンブルのリハーサルの経験があまりないものでどうリハーサルを進めていいのか、しかも英語でプレイヤーに何か言えることがあるんだろうかと朝から不安でした。

しかも今はコンサートシーズンで、弦楽器の演奏者は特にオーケストラや室内楽のリハーサルで忙しく、スケジュールを決めて今日までこぎつけるにも一人ではらはらしていました。

さらに、1stバイオリンについては一度頼んだプレイヤーが突然休学してしまい、次に頼んだプレイヤーが学校を休みがちで今日のリハーサルにも現れなかったので、急きょ「あの子なら今暇なはず。」と他のプレイヤーが新たな子を探して連れてきてくれるという事態で、ともかくリハーサルがはじまりました。

みんな忙しいのでほぼ初見です。

けれどもさすがに弾き始めると、平面だった楽譜を音にしてくれて感激しました。

リハーサルも作曲の勉強なんだなと思いました。自分の書いた音がどういう風に鳴るのかや、実際イメージしているように演奏してもらうためにはどう記譜に気をつけるべきかなど色々発見がありました。ともかく今日中に一応通して演奏してもらえて、みんな優しくてほっとしました。

ところで、個人的に今日11月23日は思い出深い日です。
というのも、今日は大学時代に同級生と一緒に企画・制作してオリジナルミュージカルを公演した日で、その経験がなかったら私は今ここにいないと原点のようにその日のことを思い出します。

2009年11月22日日曜日

オートロック

今日は出かける直前にシャワーに入って出てきたら、部屋のドアが閉まっていました。つまり、締め出されました。一応オートロックなもので…。そして、シャワーに行く時はドアを開けたまま、鍵は持たずに行くものでついにやってしまいました。

ルームメイトはもう出かけていて、部屋のドアの開きが少なすぎたのと、窓を開けていたので風で閉まってしまったようです。

もう出かけないといけない時間なのに…、と茫然としつつ、ともかく中途半端な服装のまま1階に降りてセキュリティーデスクに事情を説明すると、わりとすぐに開けてもらえました。

もうすまい。と思います。

昨日のTOEFLまで自分の中で一連の緊張感があったので、それがなくなってぼんやりしてしまったのか今日は時間もすることもあったのに回転が上がらずもどかしい気がしました。

それでも、友達が「時々は積極的に休みをとった方がいいよ」と言ってくれたので少し気が楽になりました。

明日から2日間で連休前にすることをしておきたいと思います。

2009年11月21日土曜日

TOEFL

今日はTOEFLを受験してきました。

本当に昨日まで一度も参考書を開かなかったほど今回は準備ができていないので、受験料のことを思うとなんとも言えないところでしたが、スケジュール的にぎりぎりだったもので…。

ともかく受験しにブルックリンまで行ってきました。

NYに来てから、地下鉄で乗り過ごした以外はマンハッタンを出たことがなかったので、地下鉄を降りて地上に上がった途端街の雰囲気が違うなと感じました。

TOEFLのシステムはどこの国で受けても同じようになっているので、それはよかったのですが…、やっぱりスピーキングセクションは心臓に良くないと思いました。全部でたった6題で、しかも喋っているのは一問につき約1分以下とはいえ、その間ずっとハラハラしっぱなしで、かつ喋れない事実を突きつけられるので精神的にこたえます。

ともかく試験を終えて帰りながら、きれいな街なんだけれど何がマンハッタンと違うんだろうなと考えながら歩きました。住宅街というのと、街で見るほとんどの人が黒人の方だったというのは大きいと思うのですが、マンハッタンに戻ってきてからなんとなくわかったような気がしました。

街の表情が違うような気がします。マンハッタンはそれが心からのものなのかどうかはともかく、そこを訪れる誰に対しても笑顔を向けているように思います。人の入れ替わりも頻繁なせいか、来て間もなくてもあまり居心地の悪い思いはしたことがないように思います。そう考えると、今日行った街はもっと現実的というか、地元の人以外にとってはあるいは無表情にも感じられるのかもしれません。

ちなみに大学はとても大きかったです。マネス大がとてもこじんまりとしているので、図書館だけでも広大に思えました。

2009年11月20日金曜日

コスチューム

今日はカンバセーションパートナーと、この前のハロウィーンの時に話題に出ていたコスチューム屋さんを見に行きました。

店内はとても広く、そしてその大部分が恐ろしい仮面や衣装や小道具で埋め尽くされていました。日本ではこんなにグロテスクな仮面を、こんなに細部にまで拘って作らないだろうなーと思うぐらい芸が細かくてショックが大きかったです…。しかも、その種類が半端ではないほど多くて…。

私自身子どもの頃に骸骨がとても怖い時期があったのですが、もしそんな時代にこんなマスクを見てしまったらちょっとやそっとでは立ち直れなかっただろうなと思います(汗 

それにしても、子ども用のコスチュームにもそこそこ怖ろしいものがありましたし、可愛いお姫様の衣装の上に恐ろしいピエロの仮面がずらっと並べられていたりして、その感覚がよくわからないなーと思いました…。

それでも、衣装も仮面もかつらも大体20ドル~40ドルくらいで売っていたので、もし学芸会をするなら衣装には事欠かない環境だなと思いました。(店内の写真を撮らせてもらおうかと思いましたが、怖すぎて断念しました。)

その後は初めて大学のライティングセンター(授業の課題など、ライティングを無料で添削してくれるサービス)に行きました。というのも来年再度大学院入試に出願するために手続きを進めているのですが、その際に提出しなければならないエッセイを添削してもらおうと思い立ち、アポイントメントは取っていなかったのですがなんとか空き時間に見てもらえました。ESLの授業でもライティングを添削してもらっていますが、ともかく自分では何度読みなおしても結局それが英文として意味が通っているのかよくわからないので、形を整えてもらえるのはとてもありがたいです。

今日はようやく金曜日ということで、サンクスギビングまでもうひと踏ん張りしたいと思います。

2009年11月19日木曜日

アッシャー

今日は3回目のアッシャーの仕事をしました。

今日は室内楽だったのでバックアッシャーは楽譜を回収したり楽器を動かしたりセッティングもしなくてはならず「おっと!」と思いましたが、実際はオーケストラの責任者の方が楽器の移動をほとんどやって下さったので、軽く慌てながら楽譜を回収したりするにとどまりました。

自分が演奏するわけでなくてもやっぱり舞台に出ていくのは緊張しますし、毅然と振舞えるようになりたいのですが、明らかに顔には「私はどうしたら…?」という色が出ていたと思います。

ところでここのところ多少睡眠不足が続いていたので、さすがに今日の午後は図書館で宿題をしようとしてもまるで使い物になりませんでした…。いつ目を閉じたのか、どれくらい意識が飛んでいたのか、知らないのは本人だけで結構時間が経っているものかもしれません。

ともかく目がしょぼしょぼの一日でしたが、それでも所々で人に会って話したりするとやっぱり気分は変わりました。

ちなみに非常に無謀で、あるいは無駄に終わってしまうかもしれませんが、この土曜日にもう一度TOEFLを受けに行く予定なので、明日はできるだけ勉強しようと思います。

2009年11月18日水曜日

三か月

今日で気がつけばおかげさまでこちらに来て3ヶ月目になりました。

「何事にも慣れるには三か月かかる。」と聞いてきましたが、三か月経って何かに慣れたというよりは「もうそんなに!?」というのが実感です。

今日はサンクスギビング前の最後のレッスンで、次のレッスンまでの2週間でピアノトリオを完成させることになりました。

レッスンとレッスンの間が1週間以上あくのは初めてなので、心して有効に使いたいと思います。

2009年11月17日火曜日

ご縁

今日は、プラクティスセンターに向かいながら日本人の友達と話していたら、ふとしたきっかけで日本に共通の知り合いがいることがわかってとても驚きました。

出身地も違ってこちらに来て初めて知り合ったのに、しかもその人というのは音楽関係で知り合った方ではなかったのでなおさら二人で盛り上がりました。

ご縁といいますか。

日本が狭いのか、世界が狭いのか。ともかく繋がっているもんだなあと思いました。

日本の歌

今日は「International Festival」のイベントの一環で、友達と日本の歌を演奏してきました。ちょっとお給料がもらえるそうです。

人前でピアノを弾くのはこちらに来て初めてで、しかも歌科の友達二人の歌が素晴らしいので伴奏に大変不安はありましたがなんとか終わってほっとしています。

会場は学園祭の展示会場に舞台が設置されているという状況で、結婚式の披露宴以上に積極的にやがやした雰囲気の中での演奏になりました(汗)

お客さんががやがやしていると、聴いてもらえていないんじゃないかな~と残念に思うのと同時に、そのがやがやで自分たちの音もよく聴こえないので合わせるのも演奏に集中するのも大変でした。

それでも、やっぱり練習とは違って本番は特別だなと感じました。

今回は以前に作曲した自分の曲も歌ってもらいました。卒業制作の歌曲と、演奏してもらうあてもなく作曲した歌でしたが、それが今NYで(ものすごい喧噪の中とはいえ)鳴っているんだと思うととても嬉しく思いました。

(追記)お友達の許可をもらったので彼女のブログのリンクを貼らせてもらいます。その日の様子がより詳しくまとめられています☆http://ameblo.jp/nishiguchiakiko/entry-10390326275.html

2009年11月16日月曜日

ヘアサロン

今日はこちらに来て初めてヘアサロンに行って髪を切ってもらいました。

できるだけお金を節約したいのと、それからアメリカの美容室に行くと思った髪型にならない(ぱっつんに切られてしまうとか…)という噂を聞いて恐れていましたが、日本のお店を紹介してもらったので思い切って行ってきました。

お店の人が日本人で、雑誌も店内の音楽のものだとなんだかここはどこだっけという錯覚におちいりながら、くつろぎました。

ところで美容室に行くとその後どれだけ予定がつまっていても、その髪をカットしてもらったりしている一時間はとてもリラックスするな~と思いました。

最近は結べるぐらいまで伸びてきていた髪ですが、ショートっぽくしてもらって気分も軽くなりました。

2009年11月14日土曜日

霧雨

今日はやっぱりなんだかぼんやりしていましたが、午前中にメールなど整理して午後からは練習に出かけました。

ここのところ少し続くのですが、来週月曜にもまた別の本番があります。というのも来週は大学あげての留学生週間で、そのイベントの一部で友達と日本の歌を演奏します。

もう明後日なんだよな~と焦りながら、今日はその仕込みをしたり合わせをしたりしました。

昨日の夜からずっと霧雨が降っています。

オペラ初演

昨日は帰りが遅くなったもので更新が遅れてしまいました…。

昨晩はオペラ「A Night of Pity」の初演にコーラスとして参加しました。ストーリーは、バッカスという主人公が彼の最期の一日と決めたある夜に、彼のバー展開される不思議な儀式の一部始終です。コーラスはその儀式の参加者達で、アナーキーな衣装にマスクをつけてフランス語とアフリカの言葉の歌を歌いました。

このオペラは作曲の先生が長年温めていた構想を今年書き上げたもので、指揮者が主催して学生、卒業生を含む社会人等、参加者を集めて公演が実現されました。

本番は思わぬ客席の反応(英語なのでぜんぜんぴんとこなかったのですが、いくつか笑うところがあったようです。)や、舞台の迫力に驚いたりしてしまいましたが、幕が降りてコーラスとして客席に挨拶をした後、スタンディングオベーションをしてくれている満員のお客さんと共に、拍手でキャスト、指揮者・作曲者を迎えられた時の感動は素晴らしかったです。

素晴らしい人たちを間近に見たからこそ、自分に対する焦りも感じていますが、ともかく本当にいい機会をもらったと感謝しています。

2009年11月12日木曜日

登録…。

先週来学期の受講登録をして以来ひっかかっていたのですが、今日問い合わせてはっきりしました。

今学期、2つほど本当はとらなくてよい授業を登録していたようです。

というのも、私はUndergraduate Diplomaというコースにいるので、学部ではありますが一般教養にあたる授業は免除されるはずでした。それを全部受講していたということで…。なんでもっとはやく気がつかなかったのだろうと思うのですが、なんだか授業が多いなと思いつつもばたばたと受講登録をして以来、これでも免除されているんだろうとそれ以上考えようともしなかったのがいけなかったです。

登録をしてくれたアカデミックアドバイザーもミスを認めて謝ってくれましたし、今からでも履歴に残らずドロップすることもできるとのことでした。ただもう学期の3分の2も受講してきましたし、時間はいくらあっても足りないので迷いましたがとりきろうと思います。

色んな意味でショックを受けましたが、ともかく来学期は少し授業が減ることがわかったのは朗報でした。

作曲

コンポジションフォーラムの授業では、毎回様々な作曲家がゲストとして来て自身の作品などについて講演してくれるのですが、今日は特に作曲するとはどういうことかというディスカッションになりました。

どんな時にどうやってアイディアが思い浮かぶのか、それはなぜか。過去の作品と似通ったものを作るのか、どんどん変えていくのか。作曲とはフィーリングなのか否か。作曲する時にアイディアをテクニックなどでどこまでコントロールするのか。

とても興味のある話題が今まさに話し合われていて、全部理解できたらどんなにいいだろうと思いながら、核心の部分を随分取りこぼしているだろうと感じて残念でした。

いつも以上に学生が活発に意見を言っていて、自分だけでなく、みんなも作曲というものに対してそれぞれ何かしら疑問を持っていて、他の人がどういう風に考えているのか興味を持っているんだなと思いました。

2009年11月10日火曜日

瓶2

ピクルスの瓶ですが、今朝めでたく開きました。しかしトマトソースの瓶はやっぱり手ごわくだめでした。

今日友達に相談してみたところ、伊東家の食卓の裏ワザを教えてもらいました。

帰ってさっそく試してみると…。

開きました!

すみません、いろいろ書きたいこともあるのですが明日がレッスンなものでばたばたしてまして…。

2009年11月9日月曜日

夕飯にトマトソースパスタでも作って食べようと思ったのですが、未開封だったソースの瓶が開かずに断念しました。今朝はピクルスの瓶が開かず、これも断念しました。いつか握力のある時にまた挑戦したいと思います。

今日はまた比較的暖かい一日でした。

再々避難

今日も寮のアラームが鳴り、またしても耳を塞ぎながら着のみ着のまま避難して、出発しようと思っていた30分前に足止めに会いました。結局何もなくて良かったですが…。

そして、今日はオペラの初めての通し練習がありました。やっぱり何ヶ所か1拍目から入れなかったのですが、演技がついて益々期待が高まって来ました。ともかく、できるだけ暗譜して指揮を見ないと、と思っています。

明日がもう月曜日だなんて信じられません…。

2009年11月7日土曜日

MET

今日は初めてメトロポリタンオペラで"TURANDOT"を観て来ました。
朝ボックスオフィスが開く少し前に並ぶと、立ち見のチケットが買えました。

実際入場してみると、ちゃんと立ち見用の立ち位置が設けられていて、椅子が無いだけで場所は確保されているし字幕もあるしいいじゃないかと思いました。しかし、前に背の高い男性が立った途端困り果てました。映画を観に行った時に前の人の頭で字幕が見えない!という経験はありましたが、前の人の背中で舞台がまったく見えない、というのは初めてでした。本当に背の高い人って高いなぁ…。
オペラを観てレポートを書かなければいけない授業があって思い切って来たのに、これでは立って音楽を聴いているだけになってしまう…と思っていると、隣で見ていたおばさまも「この席は失敗だわ。もう二度とこんなことはしない!」と彼女も背が高くはなかったのでぷんぷん言っていました。

一幕が終わって、空席にうまく座れるかどうかチャレンジしてみると言って彼女は行ってしまいました。私も探しに行こうかと思ったのですが、結局誰かチケットくれないかなーと思いながらもとの場所に立って幕が開くのを待っていました。そうしたら、さっきのおばさまが「こっちこっち!」と呼んでくれて、なんとかなり後ろではありましたがセンターの席に座れました。ぜんぜん景色が違う!立ち見では前の人の背中がなくても、二階席がかぶってきていて舞台の上が見えなかったのです。それが全部見える、と感激しました。今日は撮影でカメラが入っていたせいか、まだ私の隣や周りにも空席がありました。本当に探してみるもんなんだなあと思いました。

トゥーランドットは今まで観たことがなかったので、あの有名な「誰も寝てはならぬ(”Nessun dorma”)」がここで歌われるのかと感激したりしていました。前の座席の背にある字幕を見ながら舞台を見ながらでストーリーを追うのに必死でしたが、クライマックスは泣けました。やっぱりすごかったです。

マンハッタン

今日は来週本番のオペラの合唱の練習で、はじめてオーケストラとキャストと合わせました。

オペラは今まで実際に観に行った回数も少なかったですが、自分がオペラに参加してキャストの歌を間近に聴くのは尚更初めてで、その瞬時に役に入る集中力、音符を感情にする表現力、そして歌唱力に圧倒されました。ところで、ピアノの伴奏からオケに変わった途端、合唱の入りがわからなくなってしまい、今日は見失いっぱなしでした。なんとか本番までにちゃんと入れるようにならないと…。

その前に、今日はカンバセーションパートナーとマンハッタンの話をしました。
これもまた常識だったんだろうなと思いながら、復習のために少し書かせて頂きます。
ニューヨーク州はマンハッタン、スタテン島、ブロンクス、そしてブルックリンとクイーンズという5つの部分からなっています。その中で今いるのがニューヨークとして一番連想されるであろうマンハッタンなのですが、よくよく地図を見てみると

ニューヨーク(マンハッタン)は島だった。

というのが今日の驚きです。

囲まれているのは海ではなく川ですが、陸地自体はどことも繋がっていません。今までなんとなくマンハッタンは縦に長い半島だと思っていたのと、地下鉄が川の下を通って他の場所ともつながっているのであまり孤立しているイメージがなかったためかと思います(常識がないもので…)。

それからマンハッタンの中心にはセントラルパークがあり、その他あちこちに大小様々の公園がありますが、今マンハッタンの外周を公園で囲む事業が進められているそうです。もう半分くらいは完成していて、将来的には敷地自体はせまくとも川沿いがすべて公園になる予定らしいです。これから更に「公園を作る」という発想がアメリカらしいのかなと思いました。

2009年11月5日木曜日

MVP

今日はヤンキースが優勝して松井がMVPをとったと友達から聞いて知って(ニュースも見ていないもので…)、初めて新聞を買ってみました。

ニューヨークタイムズの表紙に松井がホームランを打った瞬間の写真が載っています。同じニューヨークにいるとは、なんだかあんまり信じられません。

ピアノ

今日はルームメイトの門下のピアノの発表会があり聴きに行ってきました。

演奏者はバックステージからではなく客席から交互に舞台に上がっていて、いわゆるコンサートというより演奏の機会を増やす為の発表会という感じでした。授業などあったのですがなんとか間に合い、彼女の演奏を初めて聴くことができました。

ところでマネス大には学部、大学院の他にExtension DivisionとPreparatory Divisionというプログラムがあります。私の理解は往々にしてあてにならないのですが…、おそらく前者にはこれから大学や大学院進学を目指す若者や音楽を本格的に学びたいという様々な年代の大人の方々が、後者は将来音楽家を目指そうという子どもたちが所属しています。ルームメイトもそのExtension Divisionに所属して大学院進学を目指しているのですが、今日は同じく他のExtension Divisionの人たちも演奏しました。

中にはかなり年配の方もいました。ある人は、お気に入りの服なんだろうなという気負わない感じの衣装で楽譜も持参でステージに上がりました。びしっとした衣装を着て、張りつめた空気の中もちろん暗譜で弾く若者が続いた後だったのもあり、いくら門下内の発表会とはいえその大胆な振舞いに少しショックを受けました。しかし、それでもその人がピアノを弾き始めるとその音楽にはとても真摯な印象を受けました。時々風で楽譜がめくれてしまうのを直すために(最早あえてつっこみませんが…)何回か演奏が中断する場面もありましたが、それでも弾き始めると音楽は流れていました。ルームメイトによると、その人は67歳の今も毎日3時間練習しているそうです。始終怒ったような表情で楽譜に見入りながら弾いていたその人が、演奏を終えてようやくはにかむように充実した笑顔を見せて立ち上がった時、本当にこの人はピアノが好きで弾いているのだろうなと思いました。いろんな音楽、あるいは音楽との向かい方があるのだなと思います。

2009年11月3日火曜日

夜の学校は好きです。練習室ではExtension Divisionのレッスンも行われているので学校自体には人がまだたくさんいて、それでいて昼間よりも少し静かで。昼が終わったと同時に夜が始まるんだなと思います。

今日は二回目のアッシャーの仕事をしました。今日は個人のリサイタルで、フロントドアーのアッシャーをさせてもらったのでそんなに大変な事件もなく穏やかに終えられました。

2009年11月2日月曜日

昨晩悲しい知らせを受けました。

お世話になった方が突然亡くなったそうです。

その方の生き生きした姿を手に取るように思い浮かべられるのに、もう会えないのだと思い、色々な思いがめぐって離れていることを実感しました。

親しい人を心の中で旅立たせることはとても辛いですが、安らかな旅路をと空に向かって祈ります。

2009年11月1日日曜日

11月

今日は11月1日ということで、時間が変わりました。

今までがサマータイムだったのか、これからがウィンタータイムなのかよくわかっていませんが(汗)、ともかく時計を昨日の夜寝る前に1時間早めるようにということでした。

朝起きてみると、携帯の時計も自動的に変わっていました。

ただ腕時計を調整するのを忘れて過ごしたのですが、常に1時間得した気分でした。体内時計は昨日の延長なので実際その時間になれば眠いはずですが、世間的にはまだあと一時間起きていてもいい!というのはなんだか嬉しいものです。

ハロウィーン

今日はリンカーンセンター内にある、ニューヨーク市立図書館芸術部門に初めて行ってきました。

以前に閉館日に来て諦めて帰って以来でしたが、入館してみると音源も、スコアもこんなにあるの!?というぐらいたくさんあり夢のような場所でした。できる限り通いたいと思います。

ただ、コピーをしようとしてもなかなか用紙のサイズ設定がうまくいかず、さらに両替機があったので10ドル札を入れると、スロットマシンで当たったかという勢いで25セントコインがじゃらじゃら出てきました。そしてなんと10ドル全部コインになっていまいました…。よく注意書きをみると、「1ドル札が切れているときはクォーター(25セント硬貨)で出てきます。」と書いてありました。そんな…。コインで使えるコピー機は一台しかないし、しかもコピーは一枚20セントだしなんて中途半端な。ともかくカバンがコインで重くなってしまいました。

今日はハロウィーンで、夜にはパレードを少しだけ見に行きました。そもそも、今日は町中ハロウィーン気分で、町を歩いている人も地下鉄に乗っている人も、10人に一人は扮装をしているんじゃないかという感じです。祇園祭りにゆかたを着て行く感覚、よりももっとテンションの高いものを感じます。

子どもは年齢に合わせて、かわいい着ぐるみ、ドレス、着るだけでヒーローに見えるTシャツなど、大人はヒーロー・ヒロイン、悪魔、兵士、王様、吸血鬼、魔女、鳥、キャラクター、あとマニアックそうなものまでほんとにいろんな人を見ました。驚いたのは若者だけでなく立派な社会人たちがさらっとした顔で本気の扮装をして出歩いていることです。年配の方もごく普通に角をつけて歩いていたり。写真はわかりにくいですが、扮装して(させられて)いるペットです。ほんとにみんなのお祭りなんだなと思いました。