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2025年4月8日火曜日

In the Shade of an Acacia Tree—バイオリンソロ


この曲をつい最近、9歳のバイオリニストが弾いてくれたと知ってとても喜んでいます。


別の新曲を演奏してもらって知り合ったバイオリニストの生徒さんで、学校の演奏会で演奏することになったと以前連絡をくれていたのですが、つい先日、無事演奏が終わったとビデオレターと演奏ビデオを添えて丁寧に報告をもらい感激しています。若くして既に深い音楽性の感じられる演奏で、しっかり取り組んでくれたことが伺えて。。。成長期の音楽家が取り組む一つのレパートリーに選んでもらえたことをとても光栄に思います。私自身、アメリカで音楽院を卒業してから10年以上が経ち、色々な機会に恵まれる中で自分なりに誇りに思える曲が少しずつ増えてきた今、それらの曲に居場所を見つける活動も広げていきたいなあと思っています。曲を迎え入れてくれる演奏者に届けられるように工夫して行きたいと思います。



早速で恐縮ですがこの曲の楽譜はこちらでご購入頂けます😄
https://www.sheetmusicplus.com/en/product/in-the-shade-of-an-acacia-tree-for-violin-22419532.html


2025年3月26日水曜日

Quiet Reflections

すっかりご無沙汰してしまいました。生活や作曲の活動について書きたいことは募るばかりだったのですが、日々に追われているうちに今年も4分の1が過ぎ去ろうとしていて驚くばかりです。連綿と続いた締め切りごとがようやく少し落ち着いたので(昨年末にも同じようなことを言っていましたが 汗)、今度こそブログをまた更新していきたいと思います。お付き合いいただけたら幸いです。


先日、Red Leaf Pianoworksから2冊目の楽譜集を出版しました。「Quiet Reflections」と題したこの曲集、子どもの頃や京都での大学時代に書き溜めていた音楽モチーフを取り上げ、5曲の抒情的な小品集としてまとめました。かなり「イージーリスニング」寄りの作品ですが、幅広いピアノ学習者向けの作品を発表し続けているRed Leaf Pianoworksを通じてなら、こういった曲集もありかなと思い取り組んでみました。結果的に、過去の自分と対話しながら作曲するような感覚で、形にできて嬉しく思っています。

ぜひ、ご視聴いただけると嬉しいです。




2024年7月19日金曜日

Fog On The Zattere

 オリジナルシアターソング、日→英トランスレーション 第2弾です!

「Fog On The Zattere (邦題:ザッテレの霧の彼方に)」

Music & Lyrics by Ayumi Okada and Yu Okuda

English Lyric Translation by Christian Duhamel 

Performed by Tracy Sallows


2022年12月、東京にて初演された「音楽朗読劇 オン・ザ・ザッテレ」より、テーマ曲「ザッテレの霧の彼方に」の英語バージョンのビデオを公開しました。英語歌詞/日本語歌詞どちらの字幕もついておりますので、ぜひ言語による印象の違いなども比べながら両方楽しんで頂けたら幸いです。

日本語で書いたシアターソングの英訳は、「あたまぐるぐるクリスマス」に続いて二曲目なのですが、今回もまた英訳のプロセスを通して、日本語と英語の持つ共通性や個性の違い、難しさ、おもしろさなどを体験することができ、シアターソングの新たな可能性を感じることができました。この作品を通して、それを皆様と共有できればとても嬉しいです。どうぞご覧下さい!


2024年2月7日水曜日

幻想曲「ほたるこい」

2022年から不定期に、有名なメロディーのピアノアレンジを作ってはPiascoreにて発売しています。時々買ってくださる方があり、その度にモチベーションが上がってまた作る、という繰り返しで先日4曲目の発売に至りました。今回はわらべ歌の「ほたるこい」に取り組んでみました。(楽譜はこちらからどうぞ!)




他にもやることが山積みの中、つい興が乗ってしまったもので(汗)勢いで一週間半ほどで完成させました。

創作モードに入ると、取り組む毎にアイディアが広がったりクリアになっていくので、毎日取り組んでいると数日でなかなか遠くまで行けるものだと実感しました。さながら風邪を引いて回復していく過程とも少し似ていて、日数だけで見ればそこまで経っていないのですが、症状の進行とその回復が短時間で変化するのと、自分の時間の感覚も拡大されているので、振り返ってみると一つの冒険を終えたような感覚があります。

この曲を題材にするにあたっては、ほたるがあちこちで光っている様子を、いろいろな調とハーモニーを経由してダイナミックに描くことを目指しました。シンプルなメロディーを極力変えずに、それでいてどうやって飽きない感じで曲に構成できるか、とても楽しい冒険でした。聴いて頂けたら嬉しいです。


2024年1月7日日曜日

あたまぐるぐるクリスマス


2021年に作曲家の奥田祐さんと共作で「あたまぐるぐるクリスマス」というホリデーソングを書いたのですが、先日ニューヨークでその曲の英語訳詞版をお披露目することができました。そのビデオが公開になりましたのでシェアさせて頂きます。


訳詞を担当してくれたのは私のBMI Workshop以来のコラボレーターであり、脚本家・作詞家のChristian Duhamelです。


日本語の歌詞から英語の歌詞に訳すにあたっては、言語の性質の違いから、元の意味を置き換えるだけでは音が余ってしまいます(同じ内容を伝えるにあたって英語の方が音数を必要としない為。)


そこで、訳詞にあたっては歌詞の意図を汲んでより詳細な情報を加えながら、セクションをまとめる為に適宜韻を踏んでゆく、という作業が必要になります。今回丁寧に聞き取りをした上で取り組んでくれたChristianの英語訳詞はまさに惚れ惚れする出来映えで、表現の選択肢の広さと発想の豊かさに改めて舌を巻きました。


今回のビデオは日本語/英語字幕モードが選択可能で、また同時に日本語のオリジナルバージョンのビデオも公開されていますので、ぜひ合わせてお楽しみ頂ければ幸いです!




2023年11月20日月曜日

ハッピーバースデートゥーユー

先日ズームレッスンのピアノの生徒さんがお誕生日だったので、レッスンの最後にこの曲を弾かせてもらいました。誰かのために演奏できるというのは有難いことだなとしみじみ思いました。




このアレンジは自分で作ったものなのですが、お恥ずかしながら、弾く前に少しさらい直してからでないと音を外してしまいがちな箇所がいくつかあります。今回も演奏前に練習していると、なんと見せ場で音を外してしまったり、なかなか盛り上がらなかったりで、大丈夫かなあと思いつつ時間になってしまったのでレッスンに臨みました。


しかしいざ、ご家族も画面の前に集まってくれて、「おめでとう!」と言って弾き始めると、お祝いの気持ちが込み上げてきて、多少のミスタッチはしてしまったものの大きなミスはなく、練習の時よりよほど素敵に弾けました。生徒さんも喜んでくれてホッとしました。


演奏だけでなく作曲にしても、作り上げている過程では作品それ自体の精度ばかりに囚われてしまいがちなのですが、実際は聴いてくれる人がいて初めて本来の姿を表すことができるのだと思いました。そもそも届けたい人たちがいるからこそ作っているのだ、と忘れないようにしたいです。

2023年7月11日火曜日

ウェブサイト更新

 そしてもう一つだけ!ウェブサイトを全体的に更新しました。


 新たなビデオの追加やレイアウトの更新の他に、今回はEducatorのページを加えて、ようやく現在の活動の全体像を反映することができたと感じています。まだまだ日本語表記が少なく恐縮ですが、ひとまず室内楽曲の日本語タイトルを加えてみました。ぜひ訪れて色々見ていって頂ければ幸いです。

 ウェブサイトは開設から今に至るまで、大学時代からの誇れる同期、notnil-creative.comさんに大変お世話になってConcrete CMSを使っているため、更新も随時自分でできるので本当に助かっています。今後もこのウェブサイトを通して色々な出会いに巡り合えるよう、まめに更新していきたいと思います。

2023年7月5日水曜日

黄昏時の散策 Fort Tryon Parkにて

しばらく間が空いてしまいました!春から予定が立て込み、それまで月に一回は書けていたブログがすっかりご無沙汰になってしまいました。。。ようやく夏になって仕事が一段落したので、またつらつらと綴っていければと思います。

今日は久しぶりにウェブサイトの全体的なアップデートをして、昨年のLungs of the Cityのコンサートの音源もようやくYouTubeにアップしましたのでご紹介させて頂きます。


あらためて曲のご紹介を…。

アメリカ造園界の父、フレデリック・ロー・オルムステッド(1822年-1903年)の生誕200年に当たる昨年、彼の設計した公園にちなんだ作品を委嘱・演奏するLungs of the Cityというプロジェクトが企画され、私も作曲家の一人として参加させてもらいました。

私は7人編成のアンサンブル(フルート、クラリネット、ホルン、パーカッション、バイオリン、ビオラ、チェロ)に、マンハッタンの北端にあるFort Tryon Parkに寄せて「黄昏時の散策 Fort Tryon Parkにて」という曲を書かせてもらいました。

このプログラムは3つのアンサンブルによってアメリカ各地で演奏され、好評のうちに終了しました。今回ご紹介する映像は、ボストンでJuventas New Music Ensembleによって行われた世界初演のものです。お楽しみ頂けたら幸いです!

2022年10月16日日曜日

ピアノアレンジ

ブログを書こう!と思うのにちょうど1ヶ月ずつ間が空いてしまう今日この頃です。先月は予定が重なってなかなか大変だったのですが、なんとか乗り切ることができました。秋はありがたいことに忙しくなりがちで、ここから年末までもあっという間の日々になりそうです。

そんな中、自分なりのプロジェクトとして合間を見つけて進めているピアノアレンジの新作ができましたのでご紹介させてください。チューリップのメロディーを元にした変奏曲です。


春の花といえば桜を思い浮かべますが、一斉に色とりどりに咲いて程なく散ってしまうチューリップもなかなかに切ないと思っています。今回はチューリップが咲き始め、咲き誇って、咲き切って、また来年会いましょう、というイメージをハーモニーの変遷で表してみました。

主に変わっていくのはハーモニーと伴奏の音型で、メロディーは終始はっきりとそのままなので変奏曲と呼んでいいのか迷うところなのですが、原曲に敬意を込めて今回はそのタイトルにしました。ぜひ聴いてみて頂けたら嬉しいです!

そして楽譜もPiascoreより発売しています。お家や発表会などで弾いてもらえたら素敵だなあと思っています。

2022年5月5日木曜日

「黄昏時の散策 Fort Tryon Parkにて」

 


今年はアメリカ造園界の父、フレデリック・ロー・オルムステッド(1822年-1903年)の生誕200年に当たる為、アメリカでは一年を通して彼の功績を讃えるイベントが各地で開催されています。その一環として、3つの室内楽合奏団が共同で8人の作曲家にオルムステッド設計の公園にちなんだ作品を委嘱したLungs of the Cityというプロジェクトに私も作曲家の一人として参加させてもらっています。

私は7人編成のアンサンブル(フルート、クラリネット、ホルン、パーカッション、バイオリン、ビオラ、チェロ)に、マンハッタンの北端にあるFort Tryon Parkに寄せて「黄昏時の散策 Fort Tryon Parkにて」という曲を書かせてもらいました。

全8曲のプログラムを3つのアンサンブルが順次それぞれの本拠地で演奏する予定なのですが、まずはその第一弾として3月にボストンで初演が行われました。コンサートのアーカイブ映像をシェアさせて頂きます(私の曲の演奏は1時間42分あたりからです)。

各曲5-7分とはいえ、8曲の世界初演は並大抵のことではなかったと思いますが、現役作曲家の作品の演奏をミッションとするJuventas New Music Ensembleの演奏は素晴らしく、忘れ得ぬコンサートとなりました。

これからまだ他の2つのアンサンブルによる演奏会も控えていますので、またご報告できればと思います!

2022年5月3日火曜日

いろいろ動画紹介

 前回の投稿以来公開した動画をいくつか紹介させて頂きます。


気まぐれな行進
もとは組曲『子ども時代の日々』の一曲だったのですが、この曲を特に出版しないかと声をかけてもらったので改めて手直ししました。登校中の子ども達が寄り道をしてなかなか学校に辿り着かない、という状況をコミカルに描いた曲です。ものすごく真顔で演奏してしまっていますが(汗)、弾きこなせれば楽しい曲だと思うので、色々な方々に弾いて頂けたら嬉しいです。(楽譜はこちらから)


おやすみオルゴール Vol.1 童謡
友達のお子さんの誕生のお祝いに、童謡をオルゴール曲風にアレンジしてビデオを作りました。公開から少し経ちますがせっかくなのでシェアさせて下さい。ビデオ撮影とイラストも描きました。10曲14分と長めですが、ぜひ数曲分でも聴いてもらえたら嬉しいです。編曲に取り組んでみて、歌い継がれてきたメロディー、歌詞が描き出す情景にあらためて向き合って、どの曲も名曲だなあと思いました。


ハッピーバースデートゥーユー(ソロピアノアレンジ)
定番のお誕生日ソングのピアノアレンジです。もともと大学時代にこのアレンジを作っていて、最近思い出して友達のお誕生日に演奏してビデオレターを贈っていたりしたのですが、せっかくならシェアできたらとこの度Piascoreから楽譜の販売を開始しました(楽譜はこちら)。オリジナルのBセクションを足してAABA形式に仕立てたこの編曲では、後半にかけてお祝いの気持ちがどんどん盛り上がるようになっているので、楽しんで弾いてもらい、贈られた人にも喜んでもらえたら嬉しいなと思っています。



2022年5月2日月曜日

新装Website


大変ご無沙汰してしまいました!

無事にビザを取得することができ、昨年NYCに戻って参りました。パンデミックの中あっという間に時間が過ぎてしまって更新しそびれてしまいましたが、これから徐々にその間の活動やこれからの活動についてキャッチアップしていきたいと思います。

まずはウェブサイトを大きくアップデートしたのでお知らせさせて頂きます。

http://ayumiokada.com/

URLはそのままなのですが、デザインやレイアウト等を更新して見やすくなりましたので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。

更新に当たっては、今回もnotnil-creative.comさんに大変お世話になりました。マネス大卒業時にウェブサイトをどうしようかという時に相談に乗ってもらって素敵なサイトを作ってもらって以来、このサイトを通じて今につながる大切な出会いがたくさんありました。これからも大切に使わせてもらいます!


2020年7月19日日曜日

"The Rainy Season in Kyoto"



ピアノ即興ビデオの第五弾を作りました。

今回は梅雨の京都を題材にしました。京都は生まれ育った街ですが、そのイメージは、白っぽいような灰色っぽいような、独特の空気感です。自分にとっての原風景であると同時に、そこにいると自然とその色に染まってしまうような、不思議な存在です。

梅雨はもっとも京都らしい、その雰囲気が出る季節だなと思います。お楽しみいただけたら幸いです。

2020年5月14日木曜日

"Waters in the Forest"



ピアノ即興ビデオの第四弾を作りました。

雨をイメージしながら弾いた即興なので、雨の日に近くの森に行って撮影した映像を合わせました。

雨が降ったり川が流れたりという景色はなんとも安らぎを与えてくれますが、そこに日の光が光が差すと、もはや思い出せないぐらいに懐かしい思い出まで呼び起こされるようで、撮影しながらもずっと見ていたくなりました。

この即興演奏ビデオシリーズは、この状況でも何か作品を作って発表し続けたいという個人的な思いから始めたものではありますが、願わくば、この同じ状況でそれぞれに困難を生き抜いている皆様に、安心して身を委ねて頂けるようなピアノの音楽をお届けしたいという思いも込めています。

おやすみ前などにお聴き頂き、リラックスして頂けたら何より嬉しいです。


2020年5月8日金曜日

懐古 นึกถึงวันวาน



大学の音楽科時代からの友人で、精力的に楽曲制作をされているタイランド在住のM_M工房さんの新曲に、この度ピアノアレンジで参加させてもらいました!

先行きが不安な状況の中で、この機会をもらって大きな励みになりました。大学の音楽科の同級生達は私にとって特別な存在で、彼らと出会ったことでミュージカル作曲家になる夢を持ち、留学に際しても、今も応援してくれていて、本当に感謝しています。

M_M工房さんとは卒業以来、お互いそれぞれの場所で経験を積んできましたが、15年目にこのような機会を作ってくれて、それぞれの人生にとって音楽が大切な部分であり続けている事を実感し、そしてお互い一回り大きくなってまたコラボできた事が嬉しいです。

四季の移ろいに心情の移り変わりが投影された美しい曲です。PVも本当に素敵なので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです!

"Calmness on the Road"



ピアノ即興ビデオの第三弾を作りました。

2015年にニューヨークのアップステートに行った際、車窓から撮った写真を使用しています。

途上の景色でありながら、それぞれが絵画のような詩情をたたえていて、車窓の景色には惹かれます。ご覧頂けたら幸いです。

2020年5月4日月曜日

"Strolling in the Night"と"A Snow Day in the Park"



大変ご無沙汰しています。

なかなかブログを更新できずにいたのですが、ビザ更新の為一時帰国して手続きの準備をしていた最中、コロナウイルスのパンデミックが起こってしまい、現在は日本で待機しています。まだ向こうに戻れる目処が立たず先行きは不安ですが、健康であること、両親と共に過ごせていることに感謝しています。できることをやっていきたいと思います。

ピアノ即興を録音して、撮りためていたNYCの写真と合わせて短いビデオを作りました。少し感傷的になってしまいますが、いつかまた穏やかな日常が戻ってくるようにと願いを込めています。

皆様のご健康をお祈りしています。

2018年8月16日木曜日

Mary Ran


帰省中の兄が送ってくれた昨日の京都の五山の送り火の写真を見ながら、現在ニューヨークはまだ8/16の夕暮れどきで、アパートの近くの林から響いてくる静かな蝉時雨を聴いています。今年のお盆ももう明けてしまったのだなと、夏の終わりの気配を感じます。

少ししんみりとしてしまいましたが、今日は先日参加したBroadway Celebrates New Musical Theatreのコンサートでの"Mary Ran"のパフォーマンスのビデオをご紹介させて頂きます。





こちらの曲は、最近ご紹介させて頂いた二曲のピアノの小曲とは打って変わって、ブルーグラス調のミュージカル・ソングで、現在作曲中のアメリカの南北戦争時代を舞台としたミュージカルからの一曲です。

ブロードウェイで活躍するパフォーマー達が思い切りよく歌ってくれて、お客さんも大いに盛り上がってくれて、その光景を見ながら、この作品が書き上がった時のことを想像して一段と制作意欲が掻き立てられる思いがしました。

お楽しみ頂けたら幸いです。

2018年7月27日金曜日

Through the Sky for Piano



日本での連日の酷暑、お見舞い申し上げます。そして、そのタイミングでの台風12号の接近も心配です…。どうか皆さまお身体にお気をつけ下さい。

そんな最中に連日のお知らせになってしまい恐縮なのですが、もう一つピアノ曲のビデオをYoutubeにアップしましたのでご紹介させてください。

こちらはThrough the Sky「空を通して」という曲で、昨年委嘱で書かせてもらった曲です。亡き人の魂を讃えるような、偲ぶような曲をとのことだったので、親しい人と空を通して対話するイメージで書かせてもらいました。

小さな三楽章からなる曲で、それぞれの楽章のタイトルは、
I. Rain Soliloquy「雨の独白」
II. Angel’s Ladder「天使の梯子」
III. Into the Twilight「黄昏の中へ」
となっています。

I.「雨の独白」では、決して答えられることがないとわかっている問いを問い続ける、残された人の心の葛藤を雨の景色に寄せて描いています。

II.「天使の梯子」では、懐かしい人が天から「さあ顔を上げて」と語りかけます。

III.「黄昏の中へ」では、幻想の中での再会、そして再びの別れを描きます。

お聴き頂けたら幸いです。

2018年7月26日木曜日

In the Shade of an Acacia Tree for Piano



以前こちらでもViolinバージョンとViolaバージョンをご紹介させて頂いたのですが、今月ようやくIn the Shade of an Acaia Tree(「アカシアの木陰で」)のPianoバージョンも撮影してYoutubeにアップできたので、お知らせさせて頂きます。ご覧頂ければ幸いです。

もともとは弦楽器のソロの為に、お天気の良い午後に心地の良い木陰で、家族や親しい友人の為にゆったりとした気分で演奏してもらえたら、というイメージで書きました。

ピアノバージョンではハーモニーも大幅に加わるので少し発想を変えて、更に内省的なイメージで、中間部を加えて構成も少し大きくしました。曲を通して特にドラマチックなことが起こるわけではないのですが、言葉にならないそこはかとない気持ちを丁寧に歌い上げるような曲を目指しました。

ViolinとViolaバージョンの発表後からPianoバージョンの作曲にも段階的に取り組んでいたのですが、大事な友人の結婚式で弾かせて頂く機会があり、その時に現在の構成に落ち着いて、曲が完成しました。

「何か音楽を聴きたいけれど、どういう音楽が聴きたいのかわからないし、音楽に強く影響されるほど元気がない。」というときにも、この曲を弾くとなんとなくその間は心を楽にしていられる気がして、私自身時々弾きたくなります。

実は、そういう曲が欲しくてこの曲を書いたところもあるので、聴いて頂いた皆さんや、もしこれからこの曲を弾いて頂けるかもしれない皆さんにも(楽譜は近日発売予定です)、そういう風に感じて頂くことができたら望外の喜びです。