今夜でここに泊まるのも最後の日です。
キッチンがあるので料理もできなくはなかったのですが、できるだけ静かに過ごしたくて食事はテイクアウトにしていました。学期中はかなり食費を切り詰めていたのにお金がどんどん出ていってしまうと思いつつ・・・。ここ数日、食事や滞在先からして旅行者だった時に戻ったような気分です。
それでもこちらに来てから1年が経ったんだなと思います。そして多分、もし今の私が一年前の私に会いに行ってこの現状を説明してもきっと信じられないなと思います。
①大きなカルチャーショックもなく、なんとか健康で10ヶ月目を迎えた。
②大切な友達ができて、日々助けてもらってる。
③院に入れることになった。
④次に住む場所が見つかって、引越しも半分すんだ。
⑤思わず作曲で賞をもらった。
⑥5曲書いた内の4曲は演奏してもらって音源がある。
⑦日本で家族もがんばってくれてる。
⑧英語での授業も、なんとか単位もらえそう。
⑨日々「生きてるな」と感じる。
一昨年の受験の際に提出した曲の中に、福永武彦「風のまち」に書いた歌曲があったのですが、その最後のフレーズ、「いつの日にかまたこの町に来るだろうとふりかえる心は かえらないひとの想いにも また似ていた」が受験を終えた帰りに頭をめぐっていました。
遠かったNYに旅行以来再びやってきて、試験の結果次第ではもう二度と来ることはないかもしれないのに、どうしてもまた来るような気がしました。願望だったのだと思いますが…。
今という状態のすべてに感謝しています。