今回は帰国叶わず本当に残念でしたが、遠隔ながら、素晴らしいコラボレーター、キャスト、スタッフの皆さまとこの作品を作り上げることが出来て、感謝の気持ちで胸が一杯です。
ご来場・配信にてご覧下さった皆さま、応援して下さった皆さま、本当にありがとうございました!!取り急ぎご報告とお礼まで✨
NYC在住の作曲家のブログです。音楽や仕事、生活、日々感じることなどを投稿しています。留学体験を綴る為に始めた為、ブログタイトルは通っていた音楽院に因んでいます。
音楽朗読劇「オン・ザ・ザッテレ」、あっという間に初日が迫ってきました!
ご案内がギリギリになってしまいましたが、配信チケットも含め、改めて公演のご案内をさせてください。
音楽朗読劇『オン・ザ・ザッテレ』
On the Zattere by William Trevor
ウィリアム・トレヴァー著
「ザッテレ河岸で」(訳:栩木伸明/出版:国書刊行会)
12月26日(月)〜12月28日(水) 全6公演
新宿文化センター 小ホール
◆ウェブサイト
◆来場者チケット
https://confetti-web.com/detail.php?tid=69247&
◆配信チケット
https://confetti-web.com/detail.php?tid=70011&
お知らせ続きになってしまいますが、ミュージカルライターズジャパンのミュージカル創作ワークショップ第2回、参加者募集開始のお知らせです!
今回も引き続き私が講師を務めさせて頂いて、CEソング(キャラクター・エスタブリッシュメント・ソング)について詳しく取り上げます。
CEソングはアメリカンミュージカルのライティングの中でも大変重要なセクションの為、導入編、分析編、実践編に分け、時間をかけて取り組みます。
初回は導入編、レクチャー2回のワークショップです。アーカイブ視聴も可能ですので、作家の皆さんはもちろん、ミュージカルをより深く楽しみたいというファンの皆様にも広くご参加頂ければ幸いです!
詳細・お申し込みはこちらから:https://mwj-ws2022-2.peatix.com/
作詞作曲をco-writeさせてもらっているのですが、立案からこの公演を立ち上げる過程に関わっていてワクワクしっぱなしです!音楽朗読劇ということで歌も入ります。そして、豪華俳優陣日替わりキャストなので、毎日見ていただければ再演を待たずして作品を様々な視点から観られるという、大変お得な公演です!
年末の忙しい時期ですが、東京にお住まいの皆様にはお運び頂けたら幸いです。そして配信も予定されていますので、遠方にお住まいの方もぜひ!(配信の詳細は後日お知らせいたします)
*****
アイルランド発・極上の物語世界を、豪華俳優陣日替わりキャストによる朗読、歌、生演奏でお届けします。
公演期間:2022年12月26日(月)~28日(水)全6回公演
会場:新宿文化センター小ホール
●キャスト
ミスター・アンウィル<日替わりキャスト>
26日 渡辺哲
27日 串田和美
28日 山崎一
ベリティ<日替わりキャスト>
26日 寺崎裕香
27日 内田靖子
28日 長尾純子
サルーンシンガー<ダブルキャスト>
池田有希子(26日17:00〜, 19:45〜, 27日13:45〜)
秋本奈緒美(27日19:45〜, 28日11:00〜, 13:45〜)
ミュージシャン
ピアノ 奥田祐
ヴァイオリン 梶谷裕子
チェロ 星野敦
●公演スケジュール
12月26日(月)17:00 /19:45
12月27日(火)13:45 /19:45
12月28日(水)11:00 /13:45
※開場は、開演の30分前
●チケット料金
来場チケット:一般:3,500円(全席指定・税込)
配信チケット:一般:2,000円(税込)
Website:https://www.onthezattere.com
ブログを書こう!と思うのにちょうど1ヶ月ずつ間が空いてしまう今日この頃です。先月は予定が重なってなかなか大変だったのですが、なんとか乗り切ることができました。秋はありがたいことに忙しくなりがちで、ここから年末までもあっという間の日々になりそうです。
そんな中、自分なりのプロジェクトとして合間を見つけて進めているピアノアレンジの新作ができましたのでご紹介させてください。チューリップのメロディーを元にした変奏曲です。
春の花といえば桜を思い浮かべますが、一斉に色とりどりに咲いて程なく散ってしまうチューリップもなかなかに切ないと思っています。今回はチューリップが咲き始め、咲き誇って、咲き切って、また来年会いましょう、というイメージをハーモニーの変遷で表してみました。
主に変わっていくのはハーモニーと伴奏の音型で、メロディーは終始はっきりとそのままなので変奏曲と呼んでいいのか迷うところなのですが、原曲に敬意を込めて今回はそのタイトルにしました。ぜひ聴いてみて頂けたら嬉しいです!
そして楽譜もPiascoreより発売しています。お家や発表会などで弾いてもらえたら素敵だなあと思っています。
久しぶりの夏日で、日にあたって疲れるかと思いきや、帰ってくると不思議なほどリフレッシュしていました。良い1日でした!
また先日は、夏の間サブをさせてもらっていた教会の最終日でした。パスターのお人柄が素晴らしく、細かな相談にも快く乗って頂けたことと、音楽家を尊重して下さって、仕事に必要な情報をいつも十分に前もって伝えて下さっていたので、とても気持ちよく務めさせてもらえました。その上、教会の皆さんも温かく、いつもポストリュード(サービスの後に弾く曲)を最後まで聴いて拍手して下さることなどが嬉しくて、毎週新しい曲を用意して行きました。
その日曜は、お名残惜しいなと思いつつ、いつも通りパスターと朝の打ち合わせを経てサービスに望むと、サービスの後半で教会のイベントや連絡ごとをする時間の最後に、なんと「今日はAyumiの最終日なので…」とパスターがお花とカードを取り出して、皆さんの前で労って下さって感激でした(写真は帰りに駅前の広場で撮りました。ワンちゃんが可愛く写り込んでくれました)。3ヶ月に渡ってサブを務めさせてもらったので、もし一言でももらえればありがたいと思いつつ、教会は何かと忙しいのでもし忘れられていても仕方がないなと思っていたところ、なんと事前にお花を買いに行って下さって、カードも書いて下さったのだなと思うと…、思いやりが心に沁みました。
また、教会の方も一人サービスの後に「音楽を色々と工夫してやってくれて、おかげでサービスが喜び溢れるものになったわ。」と言いに来て下さって、嬉しいなあと思っていると、さらに戻ってきて「これでコーヒーでも飲んでね、私のためだと思って、お願いよ。」と、ランチが頂ける額のお小遣いを下さいました。もうなんということでしょう。。本当によくやってくれたと思って下さっているのが伝わって、ありがたく受け取らせて頂きました。
いつでもその時々の最善を尽くすよう心がけてはいるのですが、そのことをクライアントが気づいて下さって、温かいフィードバックまで下さった場合には、もっと頑張れるのだ、ということを実感できる仕事でした。今まで経験した中で、仕事でそのような好循環に恵まれることは難しいと感じていたので、とても温かく貴重な体験をさせてもらいました。
少々予定が立て込み、ご無沙汰してしまいました。。ミュージカルライターズジャパンのミュージカル創作ワークショップも無事に2日目まで終了し、残すところ来週の最終日のみとなりました。参加者の皆さんが熱心に参加して下さって、大きなやりがいを感じながら進められています。
ちなみに夏の間、友人が音楽監督を務める教会でピアニストのサブをさせてもらっています。少し遠いところにあるので、地下鉄ではなく電車に乗って通っているのですが、車掌さんが回ってきて一人一人チケットを確認して前の座席の上に確認証(写真)を差して行ってくれます。チケット自体はオンラインで買えてスマホに表示して見せるのですが、このやりとりがなんともレトロに感じられて好もしく思っています。
ところでこの間の日曜日、停車駅で小さな火事があった為、急遽電車乗り換えなくてはならなかった時に、乗り合わせたお客さんに親切にしてもらったので、そのことを書いておきたいと思います。
電車は地下鉄と違って普段は時間通りに来てくれるので助かるのですが、不測の事態があった時には慣れないもので何が起こっているのか、どう対処すればいいのかわかりにくいことが多いです。今回も、なんとなくアナウンスを聞き逃していたところ、車掌さんが私の確認証を見て声をかけてくれて、急遽私の降りる駅に停まらないことになったので、次の駅で降りて折り返すようにと知らせてくれました。
何とか指示通り降りて、すぐに来た反対方向へ向かう電車に乗ってみたのですが、その電車が特急電車だと気付き、本当にこれでいいのかと降りてみたりしていると、非常対応のため特別に各駅にも停車するというアナウンスが聞こえ、ああそうかと思って電車に戻ると、一緒にその入り口から乗ったお客さんがアイコンタクトで「大丈夫」と頷いてくれました。
その後も、各駅ではドアを一つしか開けないので、降りる人は先頭車両に移動して下さい、というアナウンスがあった時にもそのお客さんが「行くよ」と目配せしてくれ、「ちゃんとついてきてる?」と振り返ってくれたり、すっかり面倒を見てもらいました。そして無事に目的の駅で降りることができた時、ありがとうという思いで手を振ると「うん、よかった。」という表情で頷いてくれました。この間一言も言葉は交わしていないのですが、目線と仕草だけで、とても真面目で親切な人だというのが伝わりました。
ニューヨークでは公共交通機関がよく止まったり遅れたり変更になったりするせいもあり、これまでにも見ず知らずの人になんとなく気にかけて親切にしてもらったおかげで無事に帰宅できたということが何度もありました。ただ乗り合わせたというだけで親切にして、何の見返りも求めずにまた自分の日常に戻っていく、そういうタイプのニューヨーカーは今も確実にいて、とても素敵だなあと思います。
すっかりご報告が遅くなってしまいましたが、先月末のアメリカン・ワイルド・アンサンブルのコンサート2日目は、2カ所での演奏会がいずれも無事に行われました!
一カ所目はブルックリンのプロスペクト・パークのボートハウスの中で、開け放したドアから穏やかな風や鳥の囀りが聴こえてくる中でのコンサートは、新鮮な曲の鑑賞体験でとても心地よかったです。
今日はAmerican Wild Ensembleによる"Lungs of the City"のコンサートがFort Tryon Parkで予定されていたのですが、ちょうど演奏会の時間帯に激しい雨が降る予報の為、お昼の時点でキャンセルになってしまいました。
雨の場合の屋内スペースへの変更や翌日に延期等といったオプションが用意されていなかったので、残念ながら私がFort Tryon Parkに寄せて書いた「黄昏時の散策」の現地での公演は今回は幻となってしまいました。
残念だなあと思いながら、公園やアンサンブルの事情もあるだろうから仕方がない、と淡々と過ごしていると、今回の企画の発起人であり、同じく別の公園の曲で参加している同僚の作曲家がメールをくれました。「皆今日のコンサートを楽しみにしていたけれど、開催できていたらあなたにとっては特に意味のあるコンサートだったでしょう。」と慮ってくれて、ありがたいなあと思いました。
どうしようもないことでも、誰かが労ってくれることで救われることはあると改めて思いました。こういう思いやりや親切は心に残っていくもので、自分も反対の立場の時に自然とそういうことができる人になりたいと思いました。
そしてありがたいことに、Lungs of the Cityのコンサートは明日別の会場で2公演予定されています。いずれもお天気に関わらず開催される予定なので、またこちらで様子をご報告させてもらえればと思います。
(写真は雨が上がった後の夕日です。今日もきれいでした!)
5月は生まれ月なのですが、中旬に入ったちょうど今頃の、夕方の少し懐かしいような特別な空気がとても好きで、良い季節に産んでもらったなあと実感しています。
今日は少し胸がいっぱいです。生まれた国以外で生活していると、自分は部外者であるという自覚がいつもどこかにあって-それはある意味出過ぎないようにしようという気持ちと、また傷つかないようにとの防衛反応からでもあると思うのですが-常に心の中で立ち位置を調整しているところがあります。それでもふとした瞬間に、自分の近しい人やお世話になっている人が、「あなたは仲間だ」ということを伝えてくれると、さまざまな想いが込み上げて、この感謝の気持ちをどう表現したら、と思います。先日と今日そのようなことがあって、なんとか自分なりにできることで精一杯恩返しをして行きたいなあと思っています。
ガムランについては大学時代に世界の音楽として知ったのですが、実際に生の演奏を聴くのは初めてで、とても興味深かったです。プログラムは伝統的なバリの曲と現代のアメリカの作曲家による曲の両方で、空間にすっと馴染む音楽がとても心地よかったです。
<おまけ>
駅で電車を待っていると、追いかけられ・追いかけする鳩が足速に駆けて行ったのですが、その様子がまさに中トトロと小トトロの動きにそっくりでした。
2020年にクラウドファンディングのおかげで委嘱して頂いたピアノ組曲、Suite for Creative Pianists(創造的なピアニストの為の組曲)が先日無事に出版されました!近々演奏ビデオを撮影して、まずはご寄付くださった皆様にご報告を、そしてもちろんこちらでもご報告させて頂きたいと思っています。4曲入った組曲で、それぞれの曲をとても気に入っているので、ご期待頂ければ嬉しいです!
写真は特に関係はないのですが、今日のFort Tryon Parkの黄昏時の様子です。とても気持ちの良い日で人出も多く、皆思い思いに公園でのひと時を楽しんでいるのがまた良かったです。
MAY 27: THE DONGAN LAWN AT FORT TRYON PARK
MAY 28: THE BOATHOUSE AT PROSPECT PARK
MAY 28: CITY COLLEGE OF NEW YORK (Spitzer School of Architecture)
初回はなんと、私が題材にさせてもらったフォート・トライオン・パークでの演奏会なのでとてもワクワクしています!公園内の広々とした芝生の上でのコンサートなので、お客さんは敷物なり折り畳み椅子を持参で来るようにとのことで(笑)お天気が大丈夫なことを願うばかりです!今回配信は今の所予定されていないようですが、もし映像が公開された際にはまたお知らせさせて頂きます。
今年はアメリカ造園界の父、フレデリック・ロー・オルムステッド(1822年-1903年)の生誕200年に当たる為、アメリカでは一年を通して彼の功績を讃えるイベントが各地で開催されています。その一環として、3つの室内楽合奏団が共同で8人の作曲家にオルムステッド設計の公園にちなんだ作品を委嘱したLungs of the Cityというプロジェクトに私も作曲家の一人として参加させてもらっています。
私は7人編成のアンサンブル(フルート、クラリネット、ホルン、パーカッション、バイオリン、ビオラ、チェロ)に、マンハッタンの北端にあるFort Tryon Parkに寄せて「黄昏時の散策 Fort Tryon Parkにて」という曲を書かせてもらいました。
全8曲のプログラムを3つのアンサンブルが順次それぞれの本拠地で演奏する予定なのですが、まずはその第一弾として3月にボストンで初演が行われました。コンサートのアーカイブ映像をシェアさせて頂きます(私の曲の演奏は1時間42分あたりからです)。
各曲5-7分とはいえ、8曲の世界初演は並大抵のことではなかったと思いますが、現役作曲家の作品の演奏をミッションとするJuventas New Music Ensembleの演奏は素晴らしく、忘れ得ぬコンサートとなりました。
これからまだ他の2つのアンサンブルによる演奏会も控えていますので、またご報告できればと思います!
前回の投稿以来公開した動画をいくつか紹介させて頂きます。
無事にビザを取得することができ、昨年NYCに戻って参りました。パンデミックの中あっという間に時間が過ぎてしまって更新しそびれてしまいましたが、これから徐々にその間の活動やこれからの活動についてキャッチアップしていきたいと思います。
まずはウェブサイトを大きくアップデートしたのでお知らせさせて頂きます。
URLはそのままなのですが、デザインやレイアウト等を更新して見やすくなりましたので、ぜひご覧いただけたら嬉しいです。
更新に当たっては、今回もnotnil-creative.comさんに大変お世話になりました。マネス大卒業時にウェブサイトをどうしようかという時に相談に乗ってもらって素敵なサイトを作ってもらって以来、このサイトを通じて今につながる大切な出会いがたくさんありました。これからも大切に使わせてもらいます!