2014年2月6日木曜日
散文:休憩時間
タバコの煙を吐きながら、
人はため息をついているんじゃないかと思う。
紅茶やコーヒーを飲みながら、
人は香りに口づけをしているんじゃないかと思う。
やりきれない思いや寂しさを、
素知らぬ顔してやり過ごし、
さあこれからもう一仕事。
哀しいけれども頼もしい。
今日もそれぞれ、人はがんばる。
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自身は吸わないのですが、以前タバコの煙を吐いている人を見て、ふと「あれは本当はため息なんじゃないかな。」と思ったことがあります。何気ない休憩の習慣が、実は自分を励ます為の、ある種の「強がり」だったりするのではと想像した途端、皆がんばっているのだなあと妙にほっとしたのを覚えています。