2014年12月6日土曜日

コーヒーショップでの雑感



時々楽譜を作るお仕事をさせてもらうことがあるのですが、その間はかなり家に籠りきりになります。作業に区切りがつかず数日家を出ずにいたこともあり、そんな時は焦ってとりあえずお散歩に出かけたり、コーヒーショップに行って作業したりします。

コーヒーショップで人々の中に身を置くと、不思議とエネルギーをもらうような気がして、作業が一段と捗ります。ただ、一方では人々がコーヒーを片手に楽しそうに会話する姿などを横目に、時々真顔で内心人恋しくなったりもして(汗)、そんな時に店員さんが気さくに声をかけてくれたりすると、とても嬉しい気持ちになります。

それでふと思ったのですが、自分のよく行く場所の人々と仲良くなる、良い関係を築くというのは、自分の生活を快適なものにするためには大切なことかもしれないな、と感じました。

今年は図書館にも定期的に通っているのですが、最近は職員さんが私の顔を覚えてくれて、お互い笑顔で挨拶を交わせるようになったのがとても心地よいのです。

深い話はしなくても、顔を見て笑顔になれる相手を行く先々に見つけられたら、毎日はとても明るくなるのじゃないか、そしてそれもまた、自分を支えてくれる大切な人間関係なんじゃないかと、そんなことを思いました。

2014年11月26日水曜日

「フランシーンみたいな友達」、「そばにいるよ」


また少し間が開いてしまいました。今日はニューヨーク市に今年初の雪(どちらかというとみぞれ)が降り、冷たい一日でした。それでも明日はサンクスギビングなので、街には買い物の人出が多かったです。

ところでつい先日、以前こちらのブログにも書いた"Musical Speed Dating"のビデオをYoutubeに載せてもらったので、その中から私の曲2曲をご紹介させて頂きます。


こちらは、「フランシーンみたいな友達」というタイトルの曲で、"Clybourne park"というお芝居に対して書いたコメディーソングです。このシーンの舞台は1959年のアメリカで、白人ばかりが住む団地に初めて黒人の一家が引っ越してくることになり、コミュニティーではその事をどう阻止するか、いや受け入れるべきだ、という論争が巻き起こります。この歌では、平和主義者のベブという主婦が、なんとか皆の論争を鎮めようと、黒人で彼女の家のメイドのフランシーンと自分との”友情”のエピソードを語って皆を説得しようと試みます。マイペースな彼女の必死の説得はどうも少し強引で、また彼女自身の無意識の差別心も時々見え隠れする。。という歌です。ベブ役の女優さんの名演もさることながら、フランシーン役の女優さんの何とも言えないリアクションが絶妙です。


変わってこちらは、昨年のBMIワークショップの最終課題として書いた”6語以下で”という、小説家のアーネスト・ヘミングウェイと父親との関係を題材にした10分間のオリジナル・ミュージカルから、「そばにいるよ」という曲です。物語は、主人公のアーネストが父親を亡くした直後に自分と父親との関係を振り返る過程を描いています。この曲は、アーネストが生まれる直前に、母親からアーネストを身籠った事を知らされた父親が「この子の為に何でもしてやるんだ!」と喜びに満ちて歌う曲です。これはアーネストの想像によるシーンなのですが、結局彼はこの時こそ父親は最も幸せだったと考え、自分が生まれない方がよかったのではないかと結論づける悲しいラストにつながるのですが、それだけにこの曲は幸せに満ちたものになるよう書き上げるのに腐心しました。

聴いて頂ければ幸いです!

2014年11月16日日曜日

ホリデー・アンダー・スター


ここ数日、NYもめっきり寒くなりました。まだ一桁台の温度はありますが、これからもっと寒くなるのだと思うとよけい寒く感じてしまいます。

寒くなると同時に、街中のイルミネーションも増えてきました。昨日はコロンバス・サークルのタイムワーナー・センターに立ち寄ったのですが、ここのショッピング・モールの冬の風物詩、ホリデー・アンダー・スターが始まっていました。

吹き抜けの天井から下げられた星形のランプはその姿だけでもきれいですが、午後5時から夜12時までの間には、館内に流れるクリスマス・ミュージックに合わせて光が踊ります。曲ごとに、あらかじめ光の振り付けがされているのだそうです。

明るい光を見て、クリスマスの音楽を聴くと、外は寒いながらも気持ちはどこかほっと温かくなるような気がしました。そこでふと、冬にイルミネーションが増えるのはもしかして「夏には怖い話をして暑さを凌ごう」という日本の発想と、根本的には同じようなものなのかなと思いました(とはいえアメリカのお化け屋敷はハロウィーンに合わせて秋が盛況です)。

〈おまけ〉 
夜のカーネギー・ホールです。
ライトアップされた姿もまた美しいです。
少し京都の南座を思い出しました。

2014年11月12日水曜日

キャバレー


昨日無事"Musical Speed Dating"が終わりました。

キャバレーなので、丸テーブルを囲んでお酒を飲みながら歌を楽しむ、というスタイルのコンサートだったのですが、小さな会場ながら、昨日は駆けつけたお客さんが会場を満席にしてくれました。

Musical Speed Datingというタイトルは、BMIのクラスの様子を聞いた企画者が「まるでSpeed Dating(お見合いパーティー)みたい!」と思ってつけてくれたものです。というのも、BMIワークショップの一年目は、課題毎に作詞家と作曲家のペアが発表されて毎回違う相手と組んで曲を書いていたのですが、二年目は自分たちでライティング・パートナーを選んでペアを組んで書いて行く、というのがカリキュラムなのです。

昨日はその一年目のクラスで書いた曲が演奏されました。昨年のクラス内の発表では、クラスメートでお互いの曲を演奏し合っていたのですが(とはいえ俳優出身の人も多いので、皆かなりうまいのです)、実際の舞台で、役に合った俳優さんに歌ってもらうと、その曲がどういう風に仕上がっているのかがよりよく見えました。そして曲についての予備知識のないお客さんの反応からも、勉強させてもらいました。

個人的な課題としては、「限られたリハーサルの時間の中で何をどう伝えるか」だなあと思いました。というのも、リハーサルでテンポについて微調整をお願いしたつもりだったのですが、本番はかなり顕著に変わってしまっていて、意図が伝わっていなかったのだなあと反省した場面がありまして…。リハーサルの時間の使い方と、意図の伝わる音楽・楽譜の書き方は本当に勉強だなあと思います。

2014年11月8日土曜日

"Musical Speed Dating"


来週月曜日にもう一つコンサートがあります。"Musical Speed Dating"という、BMIのミュージカル・ライティングのワークショップの去年のクラスで書いた曲を特集したキャバレーで、私も2曲ほど演奏してもらいます。

去年のクラスでは、課題(「欲望という名の列車」、「素晴らしき哉、人生!」、「セールスマンの死」等)に対して約10曲ほど書いたのですが、せっかく書いたものの一般的なキャバレーでは発表する場がないということで、クラスの有志で立ち上げたコンサートです。

企画を担当してくれることになった俳優さんが、自身もブロードウェイ・プロダクションに出演経験のある人なのですが、今回ブロードウェイの舞台に現役で出演している俳優さんとディレクターさんを集めてくれて、小規模ながら本格的な舞台となりそうで嬉しいです。

先日リハーサルに顔を出して来たのですが、俳優さん達はやはり声量、表現力ともに素晴らしく、クラスメイトと「なんか良い曲書いたみたいな気がするねえ。」と喜んでいました。

またこちらにもレポートを書かせてもらいたいと思います。