2023年2月11日土曜日

観劇記録:The Collaboration



先週になりますが観劇に行ってきました!普段は機会があればできるだけミュージカルをと思うのですが、前々から興味があったこの作品、久々にストレートプレイを堪能してきました。(開場直後に着いたため、写真ではまだ席が埋まっていませんが盛況でした!)

アンディ・ウォーホルとジャン=ミシェル・バスキアがコラボレートしていたら、という設定のこの作品-二人が考えをぶつけ合いながら友情を深めて行く中で、アート、そしてアーティストとは何か考えさせられ、また成功するほどにブランドとして消費される悲しい側面も浮き彫りになります。

それぞれにクールなイメージのあった二人の巨匠がどうやってコラボレートするのだろうと思って観劇に臨みましたが、ウォーホルは終始飄々としていて、バスキアは無邪気で感情が豊かな役作りで、二人の関係性が自然に積み上がって行くことが体感できるお芝居でした。(登場人物はメインの二人に加え、バスキアの彼女と美術商の四人です。)

カーテンコールで明かりがついた時、バスキア役の役者さんが最後の圧巻のシーンからの感情がまだ続いていて、溢れる涙を拭っていたのが印象的でした。役者さんの心が動いているからこそ観客が感情移入できるのだなと改めて思いました。

ウィットに富みつつ様々な社会問題にも触れる充実した脚本を、上手い役者さんたちが演じ、観客も良く呼応して、とても素敵な観劇体験でした。