2012年12月30日日曜日

雪の夜

昨日から雪が降り、久しぶりにNYらしい厳しい寒さが続いています。

今日は大晦日前夜、玄米茶を飲みながら黙々と楽譜のレイアウト編集をしていると、いつの間にかエンドレスで"My Funny Valentine"を口ずさんでいました。静かな夜です。

今年を振り返ると、いつものことながらどの月の出来事も身近に思い出せて、あまり一年が経った実感が湧きません。春に大学院を修了し、夏にもう一年こちらに残ることに決めて仕事を見つけ、冬の今また来年のことを考え始めています。

来年はビザの切り替えを目指しているのですが、限られた時間の中で新しいビザの申請のための資料をどこまでそろえられるか難しい状況です。時々無性に焦り、人にはわかってもらえないと心の中がハリセンボンのようにつんつんしてしまうこともあります。それでも度々周りの人が、自分が思っていた以上に思いやってくれていることに気づいては、一人でとげとげしていた自分を小さく感じています。

身の回りの世界をもっと信頼する。自分の人生に責任を持つことと同時に目指したい目標だなと思います。

今年も細々ながらの更新にお付き合い頂きありがとうございました。来年も精一杯がんばります。

皆様どうぞ良いお年をお迎えください。

2012年12月29日土曜日

コーラス

クリスマスもあっという間に過ぎ、すっかり年の瀬になってしまいました。

先週は所属しているコーラスのコンサートがあり、さりげなくカーネギーホールデビューを果たして参りました。

団員のほとんどがミュージシャンでないアマチュアコーラスのため、リハーサルで若干もどかしさを感じたり、本番では変に責任感を感じたり一人で悶々と葛藤したりもしましたが。。。それでもやはりカーネギーホールで演奏できたこと、またオーケストラの伴奏で歌えた事は素晴らしい経験になりました。

今まで合唱団に属した経験がなかったので、リハーサルの様子や、合唱団の運営、合唱好きの人たちのパーソナリティーなど、内側にいながらもフィールドワークのように観察したりしながら色々勉強になっています。

次のコンサートは4月、リハーサルは1月から再開します。

2012年12月18日火曜日

NHKニュース

アメリカに来て4年目になり、生活の中でまだまだ日本との違いを実感することもあれば、知らぬ間に日本に居ない事が日常になっていると感じることもあります。

学校に通っている間はクラスやレッスンをこなすことで目一杯で、あえて日本を外から眺めてみるという余裕もなかったのですが、最近になって毎朝NHKニュースをチェックしたりしています。

なかでも「文化・エンタメ」欄で「行き交う船に乗る人たちほっとしてもらおうと、灯台にサンタさんの顔を描いた」とか「こたつ列車が運行を再開した」とか「北海道から全国にむけて雪だるまの発送準備はじまる」というニュースを見ては、そういう日本人の心意気をたまらなく愛おしく感じています。お金も労力もかかることですが、ささやかに誰かの夢を叶えていて、若干おちゃめで。そこにたくましさも感じます。

大人になってからアメリカに来た事で今こちらで苦労していることもありますが、同時に自分に日本人としてのアイデンティティーがあることをありがたく実感しています。

2012年12月11日火曜日

ピアノ

ついさっき仕事から帰って、今はチーズケーキと紅茶でほっとしています。

ここのところ予定に押し流されておりました。今日はレストランのピアノ弾きのバイトと、ミュージカルシンガーの勉強会の伴奏の仕事が重なったので、練習も含めて朝からほぼずっとピアノを弾いていました。

レストランの方は、先週から時給カバー制度がなくなりました。レストランの事情で、まかないは引き続き頂けるものの時給の保証はなくなり、チップだけで弾く事になりました。困ったことになったと思いましたが、ともかくしばらく様子を見ながら続けさせてもらおうと思っています。先週はオーナーさんが直々にその話をしてくれて厳しい表情でしたが、今日行くと「来てくれてありがとう。」と迎えてくれました。レストランの状況も厳しいのだろうけれど、ミュージシャンの存在自体は必要とされているのを感じて、しかしこちらにもまた生活があり、なんとも言えない気持ちになりました。

ミュージカルシンガーの勉強会の伴奏は、9曲の楽譜を数日前にもらい、必死でさらって弾いてきました。ミュージカルの伴奏をするのは初めての経験ではありませんが、今後こういう仕事を増やしたいと思うと、短期間での譜読みや初見が試されるようでやはり緊張しました。ピアノの練習は時間がかかりますが、楽譜が読める越した事はなく、曲もたくさん知っているべきなので、今の自分には貴重な経験だと思っています。勉強会が終わってお給料を頂くとなんとも励みになりました。

ところで勉強会ではシンガーがお互いに歌い合って、感想やアドバイスを言い合うというものだったのですが、あらためて、音楽家と違う視点で歌を捉えているんだな〜と思って面白かったです。私はピアノを弾きながら、「あ、テンポがちょっと揺れてるな。」とか「すごいフォルテだ。」とか「良く響く声だな〜。」とか思っていたのですが(もう少し専門的なことを考えていたらよかったのですが。。)、シンガー(アクター)達は「その歌はどういうシチュエーションで歌われるの?」「そのキャラクターはどういう気持ちで何を伝えようとしてるの?」という、お芝居の視点で話し合っていました。音楽における客観的な事実「テンポ、ピッチ、強弱、リズム、音色等」といったものに直接アプローチするのではなく、お芝居の視点から変えて行くと言うのは、なんだかもはやカルチャーショックです。コーチングやレッスンなどではもっと技術的なことを習うのかもしれませんが、それでもオペラではもっと発声を中心に作っていくのじゃないかなと思ったり。。。(オペラとミュージカルの違いとして感じることについては、またあらためて書きたいと思います。)そういうこともあり、ミュージカルの現場においては音楽家はどちらかというと「技術者」ともいうべき存在なのかなあなどと思いました。

2012年12月6日木曜日

Face

今日はとても寒い日でした。NYのお天気は日によってまちまちで、つい数日前まで春のように温かかったので殊更寒く感じました。

今日は朝からアッシャーの仕事でした。公立小学校の鑑賞学習で、4歳〜11歳頃の子ども達が次々バスでやってきて、来た順に次々に席に座らせて行くのにてんてこ舞いでした。仕事を初めて4ヶ月になりますが、まだ経験したことのないタイプのイベントがあり、仕事に行ってみて「わあ、今日は大変だなあ。」ということがまだまだあります。

ところで先日はダスティン・ホフマンが初監督した映画の上映会がありました。上映後にインタビューがあったのでご本人も一番後ろの席でご鑑賞だったのですが、まさか本人がそこにいるとは気づかずに、ボディーガードのお兄ちゃんが「This is the guy!」と小声で教えてくれて「まじで!」と驚きました。

映画は年老いた音楽家の為の老人ホームが舞台なのですが、インタビューの中で彼が言っていたことが心に残りました。

"Getting old is a beautiful part of life. You are wearing the mask that shows what the life did to you. Your face is the response to it."

英語もこんなだったか怪しいですが、英語のままの方が感動的だなあと思い載せてみました。日本語に直訳すると、「人生に起こった事は全てあなたの顔に刻まれている。あなたがどのような顔をしているか、それはあなたの人生に対する答えだ。老いるということは人生の美しい側面でもあるのだ。」という感じでしょうか。

いいことを言うなあと思いました。

2012年12月5日水曜日

師走

 前回の更新から1ヶ月近くあいてしまいまして、ご無沙汰しております。

その間どうしていたかといいますと、友人の主催するミュージカルのリハーサルを見学させてもらいに通ったり、サンクスギビングで友人のおばあちゃん宅にお邪魔したり、その他は相変わらずアッシャーとピアノ弾きのバイトをしておりました。
先日はアッシャーの皆でロッカフェラーセンターのツリーを見に行って来ました。人ごみに分け入って行くのは若干疲れましたが、いつも大勢の人を相手に仕事しているもので「少なくとも案内しなくていいし、文句を言われることもない。」と笑っていました。

いつのまにか余裕がなくなって日記もブログも書けなくなってしまいがちなのですが、できれば日々思う事をもう少しまめに書き留めていければと思います。

2012年11月7日水曜日

Snow Storm

ハリケーンの打撃から約一週間が立ちました。

ようやく、停電してお湯も暖房も出ないというダウンタウンの状況も徐々に改善してきたそうです。

昨日はアメリカ大統領選挙で、92Yでも選挙開票と同時進行のトークイベントがあったのですが、詰めかける人の量も気持ちの高ぶりも他のイベントと異なり、なかなか混沌としていました。

そして今日はスノーストーム。昨日はお天気だったのに、午後からうって変わってまるで吹雪の国のようでした。それでも出かける用事があり図書館に寄ったのですが、この天候の中それでも沢山の人がいました。

このところ毎日目まぐるしいニューヨークです。

2012年10月31日水曜日

ハリケーン4

今日は久しぶりに時折晴れ間も見えました。やはり日の光を見るとほっとします。

もう私のアパートのあるエリアでは停電と断水の心配もなさそうで、スーパーにも品物が戻ってきつつあります。

それでもダウンタウンの方では広域に停電のため、知り合いを頼ってアップタウンに避難してきた人も多かったようです。知り合いから、「夜のダウンタウンは本当に真っ暗で、ゴーストタウンのようで恐かった」という話を聞きました。

ニュースは最近は時折しか見ていませんが、浸水した地下鉄を直す為に他の州から技術者が駆けつけてくれていることや、交通を助けるためにバスが数日間無料で運航したり、普段は公認でない「黒タクシー」にも営業許可が出ていることを知りました。明日には地下鉄の一部が運行を再開するそうで、この災害の被害とそれを直すために昼夜を問わずに働いている人たちに頭が下がる思いでした。

ところで他の州でこのような事態になったら「まずスーパーに行って非常食を買い出し、家に帰って非常用グッズを用意する」ところ、NYでは「まずスーパーに行ってお酒を買出し、家に帰ってパーティーの準備をする」と皮肉が言われています。皆が皆そうではないですが、普段忙しく交通麻痺でもなければ完全に休めないニューヨーカーの、ちょっと世間からずれた感覚をよく捉えているなと思いますが。。。実際にアパートの階上・階下から聞こえて来るパーティーの音を聞きながら、被害を受けた場所とそうでない場所の状況の違いを思って複雑な気持ちもします。

明日からは92Yのイベントも再開しアッシャーの仕事に復帰します。朝は子ども達の為の臨時映画上映イベント、晩はAndras Schiffのコンサートでアッシャーをするので長い1日になりそうですが、十分休ませてもらったので明日から再始動できるのは嬉しいです。

あえてメッセージを下さった方、ブログを見守って下さっている皆様ありがとうございました。私はおかげさまで幸運にも無事ですが、それでも「これからどうなるのだろう」という若干の不安の中、「心にかけてもらっている」と感じられたことはとても励みになりました。ありがとうございました!

2012年10月30日火曜日

ハリケーン3

夜が明けました。

ダウンタウンの方は昨晩から各地で停電になったようですが、うちはありがたいことにまだ電気も水も来ています。

まだ雨風が続くらしいということと、木の枝が落ちて来るかもしれないので外出は控えた方がいいそうで、家の前だけ少し様子を見てきました。

すごい落ち葉とたまに枝が落ちていますが、本当にここらへんはましだと思います。

電車が止まっていて通勤できないので、管理職やフルタイムの人はリスクマネジメントと復旧後のフォローアップが大変でしょうし、パートタイムは通勤できない期間の分だけ収入が減って、いずれにせよ損害だなあと思います。

情報には気をつけつつも気をすり減らさず、できるだけ生産的に過ごしたいと思います。

2012年10月29日月曜日

ハリケーン2

Hurricane Sandy : View From Above

タイムズ社のビルから見たマンハッタンの様子です。

今朝はまだ静かだったのですが、午後になってアッパーイーストサイドにもかなり強い風が吹き始めました。

今日は外に出ないつもりだったのですが、マンハッタンへつながるトンネルも閉鎖され、明日もまだ電車が止まったままかもしれないと聞いて、ダメもとでもう少し食料を買い足しに近所のスーパーに行きました。

スーパーでは皆買い込んで行く上に、流通が止まっているので棚にあるものは減る一方で、特に野菜のコーナーはとてもがらんとしていました。それでも、お店を開けてくれていただけありがたい上に、人出は多いながら皆まだ落ち着いた様子でした。

家にいて作業できることは多いのですが、停電が来たらPCは使えないと思うのと、断水になる前に調理しておくかとか、シャワーに入っておくかとか、なかなか落ち着かないところです。今のところ私のアパートは避難区域ではないのですが一応避難リュックを用意しました。普段水、ガス、電気が使えて、安全に外出できるということが、実にありがたいことだったのだなあと思います。

2012年10月28日日曜日

ハリケーン

ハリケーンの「サンディー」がNYに来るかもしれないとのことで、この週末はにわかに騒がしくなっています。

もし直撃すれば停電や断水の可能性もあるということで、昨日スーパーに行くともう水が品薄になっていました。

今日は午前と午後にアッシャーの仕事があったのですが、午後の方はキャンセルになりました。午後7時から地下鉄が止まるそうです。学校は軒並み明日まで休講になり、コンサートやミュージカルなどもみんな順次キャンセルになっている様子です。

明日の夕方のコーラスのリハーサルもキャンセルになったのでぽっかりと予定には余裕ができました。もっと備えた方が良いのだろうかと、ひとまず水、缶詰とロウソクを買って、お風呂場に水を若干蓄えました。仕事帰りに通りがかったスーパーは入場制限をしていたので今から更に買出しに行くのもどうかと思いながら、さっきはちょっと疲れてしまってとろとろとお昼寝をしてしまいました。

外の様子は静かですが、ともかくしばらくは家の中で様子をみながらすごそうと思います。

2012年10月24日水曜日

エンターテインメント

レストランでピアノを弾くバイトを始めてから、路上のミュージシャンに以前より興味を持つようになりました。

NYの地下鉄では、乗り込むやいなや、電車が1区間走る間に一曲披露して、お金を集めてまた次の車両に移っていくというミュージシャンもよく見かけます(ギター弾き語りやアカペラ等)。実際上手だったりもするのですが、それなりに混み合った車両の中、「なんだか押し売りだなあ。」と思ってあまりチップを入れたこともありませんでした。

けれどこの間、日も暮れかけた時間帯にプラットフォームで、ある二人組がギターをつま弾きながらスタンダードなジャズナンバーを歌っていました。私はコンサートに行こうと電車を待っていたのですが、見渡すと周りの多くの人たちが仕事帰りのようでした。1日の仕事を終えてほっと家路につく人たちの気持ちを慰めるような、まったりする音楽にとても共感して私は数ドルチップを入れました。この人たちは今ここにいる人たちの為に音楽を弾いているなあと思い、そしてその音楽に感謝しました。

そんなこともあって考えたのですが、人が生きる為にはエンターテインメントは不可欠なのじゃないかと思います。一人で食事をしているとき、電車を待つとき、ふと人生について考えたりします。その瞬間はとても貴重なものですが、そればかりでは人生がシリアスになりすぎます。人は一人で抱えきれない人生を、時に人に胸を借り肩を貸し、それぞれの人生に責任を持って一生懸命生きているのだと思います。人間は静寂を恐れて音楽を生み出したと聞いたことがありますが、エンターテインメントはそのように人とのつながりで得られる安心を形にしたものなのではないかと思います。

もちろん衣食住に比べればエンターテインメントの必要性は低いのだろうとは思います。けれど、人はどのような危機的状態でどんなに悲しくても、その気持ちを中断してともかく何かを食べ、トイレにも行き、ある程度眠らなければならない。結局どんな時にも人は生きようとしていて、それはある意味シュールでもあり、またたくましいことだと思うのです。だからこそエンターテインメントも、そのような人の生きる意志を励ますという役割で、その重要性は思っているより大きいのではないかなあと、最近そんなことを考えています。

2012年10月17日水曜日

ブロードウェイ・ミュージカル

またまた間が空いてしまいました。10月に入りまして、ひとまずアッシャーとレストランでのピアノ弾きのバイトは落ち着いてきました。

そこであらためて、今の目標を発表させて頂きたいと思います。

「ブロードウェイ・ミュージカルをともかく一本書く。」

「いつかミュージカルの作曲家になりたい」という漠然とした目標はずっと持っていたのですが、学校を卒業してから色々な人と話して考えて、この目標に至りました。明らかに無謀なゴールですが、ともかくシンプルなこの目標に向かって出来るだけやろうと思っております。

ここ数ヶ月のネットワーキングを経て、こちらのミュージカル界がどのように成り立っているのかなどが段々わかってくると、上記の目標に向かう為に必要な様々なことがわかってきて圧倒されもしています。

まずなんといっても、そこに至るまでにとても時間がかかること。アメリカに居るビザ・ステイタスが不安定で、しかもネイティブでない自分が英語でミュージカルを書くとなると、ライバルのアメリカの作曲家よりも必然的に負っているハンデが大きいことにあらためて気づかされます。

そしてまだワークショップやプログラムにも所属していないので、今同じような状況にいる仲間という人も少なく、これまでの近しい友達ともだんだん道を分っていく気がして、なんともいえない気持ちにもなります。

そのような日々で、この間はアッシャーの仕事中に(待ち時間が結構あります)同僚の友達にそのような弱音を吐いてしまったのですが、帰り道に彼女は「思うんだけれど、あなたはきっと大丈夫だと思うわ。簡単にこういうことを言えないのはわかっているけれど、でもあなたはあなたの将来を気にかけてなんとかしようとしているのだもの。きっとうまく行くと思う。」と言ってくれました。

ありがたかったです。自分では気づいていなかったのですが、どうやら少々弱気になって誰かに「きっと大丈夫」と言って欲しかったようでした。自分も甘ったれだなと反省しつつもとても励まされ、彼女の懐の深い笑顔に後光がさして見えました。

そして家に帰って、友達が日本から送ってくれた「くじら」のぬいぐるみを見て、「ああそういうことか。」と思いました。このクジラ君も私が今日みたいに凹んでいるときに元気をもらえるように、いつでもこの部屋でにこにこしてくれていたのだな。今は一人きりに思えても、本当はそうではなくて、距離や時間を越えて沢山の思いやりに支えられてこそ自分はここにいるのだと思いました。

すみません、最近NYも急に秋っぽくなりまして感傷的になってしまいました。。ともかく、このようなわがままな生き方をさせてもらっていることにあらためて感謝しております。まだ折々に触れて弱音を漏らしてしまいますが、難しいからと諦めることは致しませんので、ブログを読んで下さっている皆様もどうか引き続き温かく見守って頂ければ幸いです!

2012年10月3日水曜日

アッシャー

またまた間が空いてしまいました。。。

先週末ミュージカルの本番が無事終わりました。私は本番は演奏こそしませんでしたが、リハーサル期間中稽古ピアノを弾いたり若干のコーチングをしたりして約一ヶ月間関わってきて、そのプロジェクトの完成を見るのは感慨深いものがありました。

終わってほっとした面も多いにあるのですが、それはそれで次のプロジェクト探しや、ネットワーキング、そしてアッシャーの仕事が本格的に始まったりして、なんだかまだばたばたしています。もう10月なのですね。。。

ところでアッシャーですが、結局92Y(Kaufmann Concert Hall)で働かせてもらっています。日本ではあまり知られていないホールですが、ユダヤ人系の伝統あるホールの1つです。

結局アッシャーには、8つのホールに応募したうち4つ面接に呼ばれ、実際3つ受けて、1つ断り、1つ断られ、そして一番に返事をもらっていた92Yに決まりました。カーネギーホールも一次面接までは行ったので残念ではありましたが、なるようになったのだなと納得しています。

10月もまだまだ人に会ったり、情報集めを進めなければと思いますが、勉強の方もそろそろ腰を落ち着けてやっていきたいと思います。


2012年9月23日日曜日

ミュージカル プレコンサート

昨晩はミュージカルのプレコンサートでした。

音楽助手としてかれこれ1ヶ月近くリハーサルに関わってきたキャストがお客さんの前でついに歌を披露するのを見ていると本当に感慨深かったです。お客さんを前にするとアクターはやはりいきいきとして、お客さんの反応と呼応することで更に表現のダイナミクスが引き出され、その時にしかできないパフォーマンスができるのだなあと思いました。

私は一曲伴奏させてもらっただけだったのですが、コンサート全体がうまくいって、また本番を終えたことでキャストやスタッフとももう一段打ち解けた気がして、充実感で昨晩はなかなか寝付けませんでした。来週末全編の公演があるので、あと一週間できるかぎりサポートしていきたいと思います。

2012年9月22日土曜日

仕事について

週末ですね!
今週はいろいろな予定が立て込み、朝から晩まで出かけっぱなしの日が続きました。忙しいのはありがたいことですが、やはり一息つく時間があるとほっとします。今日は晩にミュージカルのプレコンサートがありますが、それまではたまった片付けなどをして過ごしています。

今日は少しレストランのピアノのバイトについて書いてみたいと思います。

この仕事ではランチの時間に2時間半、30分ごとに5分程度の休憩をとりつつ弾き続けます。曲は「クラシック」であれば特に時代は問わず、うるさすぎずレストランの雰囲気に合えばよいと選曲はまかされています。大体40分〜1時間分の曲を用意しておいて、一回の仕事で2〜3周するという感じです。お給料は基本的にお客さんのチップがベースですがお給料の目安が決まっていて、チップがそれを下回った場合は差額をお店が出してくれます。そして一食まかないがつきます。

自分がレストランに行ったとしたら、どんな曲をどんな風に聞きたいだろうかと考えながら曲を選んだり弾いたりしているわけですが、それでも弾きながらあまりチップがもらえないと「選曲がよくないのかな」、「お客さんたちは音楽に興味がないのだろうか」とか「お店に払われているからチップは必要ないと思われているんじゃないだろうか」などと不安になってきますが、帰り際にピアノのところまでチップを持ってきてもらうと嬉しく、「それではあなたのためにもう一曲!(といってもその人は帰るわけですが)」と思ったりします。

ところでお給料としてみたときには一般的なバイトとほぼ同じです。自分には「ピアノを弾ける機会」というメリットがあってありがたくやらせてもらっていますが、でもミュージシャンとしての専門性を使って仕事をしているとするなら、この対価でこの仕事をすることはどうなのかなと考えてしまうこともあります(最近組合に入ったもので。。。)。お店の立場になると、CDをかけておくだけですむところを毎日音楽家を雇ってくれてありがたいことなのですが。。。そしてお客さんだって、お友達とのおしゃべりやお料理を楽しみにきたのであって生演奏を聴きにきたわけではない人が大半ですから、チップを払う義務はないのだよなあと思います。それこそ、路上で演奏するミュージシャンの前を通り過ぎるときのように。。。音楽と音楽家と社会との関わりについては色々と考えてしまいます。

しかしそんな事を考えていると、この前お店を出るときにお客さんに声をかけられました。「すばらしい演奏だったわ。ところで気になっていたのだけれど、弾いているときに私たちが食べたり話したりしているのについてどう思う?」と聞かれたので、「これはコンサートではないし、私は皆さんがお食事を楽しめる雰囲気を提供したくて弾いているので、どうぞお気になさらないで下さい。」ということを言うとほっとした顔をされました。

意外にお客さんの側も戸惑っていたりするのだなあ思いました。

2012年9月17日月曜日

近況報告

ばたばたとしておりまして、更新がまたまたあいてしまいました。
まとめてで恐縮ですが、現在の近況を箇条書きにて報告させてもらいます。

〈仕事〉
・応募したうちのあるコンサートホールにアッシャーとして雇ってもらいました!けれど実はまだもう1つのホールの面接の結果待ちで、また決まれば報告させてもらいます。
・レストランでピアノを弾くバイトを始めました!今のところ週一回、ランチの時間帯に弾いています。
・もしかしたら不定期ですが伴奏の仕事が入るかもしれません。

〈活動〉
・ニューヨークの音楽家のユニオンに入りました。ここからネットワークを広げていきたいと思っています。
・友人が音楽監督を務める小さなミュージカルで助手として稽古ピアノを弾かせてもらっています。今月末本番があります。
・合唱団に入りました!年に二回カーネギーホールでのコンサートに向けて毎週リハーサルに参加しています。
・室内楽のクラスを受講しようか考え中です。

一日ごとに色々経験した出来事や、思った事等その都度こちらにも書かせてもらいたい気持ちはまんまんなのですが。。。今はミュージカルのリハーサルがほぼ毎日あるためか、一週間があっという間に過ぎていってしまいます。できるだけこまめに更新していきたいです。


2012年9月6日木曜日

面接2

一昨日、先日インタビューを受けたホールからから雇いたいと返事をもらいました。ただ、昨日もう1つ別のホールの面接を控えていたので、正直に言って少し待ってもらっているところです。

アッシャーは月ごとにシフトを提出して働く、基本的にはアルバイトですが、それでも面接の後にはback ground checkをされ(過去に働いていた職場のボスに電話が行ったりします)、またこちらもどのホールで働くか、選択できるものならやはり迷ってしまいます。

二つ目の面接の結果まちと、1つ目のホールのイベントを見に行ったり、あと数日待って決めさせてもらおうと思っています。

就職活動に限らないと思いますが、今後どういうチャンスがあるかわからない中で今自分がどうするか決めて動いていかなければならないのは、チェスのようだなと思いました。二、三手先を考えてああでもこうでもないと最善の手を打とうとしますが、現実の中では時に全部の可能性を吟味できないまま、ともかく打って進んで行かなければならず、それがどう転ぶかわからないのもまた人生の面白みなのかなとも思います。

現実逃避が過ぎました。。。また仕事が決まったらこちらで報告させてもらいたいと思います。

2012年8月31日金曜日

面接

昨日はアッシャーの仕事の面接に行ってきました。

「面接」といえば思い出すのが中学受験だったりするのですが、面接をする人が何を知りたくてどんな質問をするだろうかと考えると、いわゆる「志望動機」や「長所、短所」をしっかり言えることはやはり大切なのかとあらためて納得したりしました。

履歴書を書いていたときにも思ったのですが、面接の為に自分の成し遂げてきたことや自分が将来どうしたいのかなどあえて口に出して練習していると、「そういえば、そうだったなあ。」などと自分の足跡を認識できる良い機会でもあるなと思いました。

ところで面接本には色々と凝った質問やそれに対するうまい答え方なども載っていて、なんだか面接も一種のパフォーマンスで、「『素晴らしい自分』をアピールし、演じきる!」という感じなのかあ。。と思っていたのですが、実際昨日の面接はアッシャーということもありもっと会話的で、仕事をするに当たってお互い知っておくべき事を確認するという感じでした。

この一ヶ月、今年の活動をどうすべきか考えながらやってきて、それでもまだどういう風に時間を使うのが一番いいのか思案していますが、1つずつ進んでいきたいと思います。

2012年8月26日日曜日

フィラデルフィア

若干風邪をひいてしまいましたが、だいぶ良くなってきました。余裕がある限り、やはり早めにお薬を飲んで、眠れるだけ眠るのが一番効くように思います。

ところで先日は、大学時代の友達がNYを訪ねてくれました。その後彼女についてフィラデルフィアまで行って来ました。お天気もよく、広々としたきれいな街を歩いて堪能しました。

それでも、NYに戻ってきてなんだかほっとしました。高いビルに囲まれた狭い道や、ごみごみとした地下鉄も含めて、慣れ親しんだせいもあると思いますが、自分にとっては不思議とNYが落ち着くなあと思いました。

今週は、アッシャーのインタビューを1つもらったので、インタビュー対策の本など読んでがんばって参りたいと思います。

2012年8月18日土曜日

修了証書

もう8月も半ばを過ぎました。

毎日夜寝る時に「しまった!もう1日終わってしまった。」と思うよりは、「今日はよくやった!」と思いたいところですが、追い込まれて終わる日の方がやはり多いです。。。

ところで、先日出先から帰ると大きな封筒が届いていました。修了証書でした。

卒業式の時点ではまだ成績が確定していないので証書は貰えていなかったのでした。実は式の最中も「みんな喜んでるけど、ほんとに大丈夫なのかな〜。。。」と内心不安だったのですが、ついに手元に届いて感無量です。

いずれ額に入れて両親に贈りたいと思います。

2012年8月15日水曜日

Usher

ひとまず目星をつけていたすべてのコンサートホールに、アッシャー(案内係)としての履歴書を出しました。

Merkin Concert Hall
Lincoln Center for the Performing Arts (Avery Fisher Hall/Alice Tully Hall)
Metropolitan Opera
Symphony Space
Radio City Hall
Jazz at Lincoln Center
Carnegie Hall
Kaufmann Concert Hall

アッシャーの募集が出ていたのはこのうち2件だけでしたが、楽屋口まで履歴書を持って行くとどこも一応受け取ってくれました。運良く係の人と話せたところでも「今は空きがないから」と言われたりしましたが、1つでも面接を受けられればいいなと思います。

2012年8月9日木曜日

ネットワーキング

昨日は久しぶりにマネスに行って、学内の仕事でお世話になったボスや色んな人に挨拶に行ってきました。挨拶がてら何か仕事探しについてアドバイスをもらえないか聞いてみると、皆思った以上に親切に「このサイトを見ると良いよ。」「この人に話してみるといいよ。」「〜もチェックしておくと良いよ」等言ってくれました。言われてみれば「なるほど!」と思うようなことでも、なぜか自分では思いついていなかったりして、とても目から鱗でした。また、もう就活の終わった友達が履歴書の書き方をシェアしてくれたり、とてもありがたい日でした。

今ほど「ネットワーキング」というものの大切さを実感したことはないなあと思います。今までは「曲を演奏してもらうために演奏家と知り合いになっておく」ぐらいの意識でしたが、仕事となると「誰が〜の仕事をしていたか」「誰に話を聞けそうか」「誰になら頼れそうか」をより多く把握しているとチャンスが広がるように思います。ちなみに『履歴書の書き方』の本には「友人、親戚、知りうる限りの知人をリストアップして、片っ端から電話すべし。」と書いてありました。(すぐ鵜呑みにするので。。。)

普段損得を考えず人に親切にすることや、知り合いを増やす事、友達と連絡を取り合っておくこと等は色んな意味において大切だなあと、あらためて思います。

2012年8月4日土曜日

履歴書

8月に入って、ようやくぼちぼちと就職活動を始めています。

今日はセントラルパークで「履歴書の書き方」の本を読んでいると、近くにリスがやってきて、誰かからもらったのか一心不乱に果物を食べていました。公園での読書は風が気持ちいいですが、急にお散歩犬が走り込んできたり、色んな虫が登ってきたり色んなことはあります。。。

ところで履歴書の書き方ですが、日本とは違うなあと思う事も多いです。今の日本の「就活」の事情には疎いのですが、履歴書といえば決まった書式があらかじめあって、そこに記入するというイメージを持っています。一方こちらでは「1、2ページ以内」など常識的な決まり事はあっても、どういう内容を盛り込むかは応募する仕事にもよって違いますが、基本的に出願者次第です。また、生年月日や写真、家族構成などの個人的な情報は、それに基づいて合否が決まるとお互い困るので「決して載せないように」と本に書いてあって、そこが一番大きな違いのように思いました。

2012年7月30日月曜日

大作曲家

先日ジュリアード音楽院の本屋さん(楽譜は大体ここで買います)に楽譜を探しに行ったら、レジ横にこんなものが置いてありました。

「作曲家マグネット」

ちょっとおしゃれなかんじで並べてありますが、もしこれを顔だけ並べてあったら誰も買わないだろうなあ、でもマグネットに写真を貼っただけでこんなに(値段)するのかあ。などと色々思いましたが、結局、買ってしまいました。

パッケージを開けると中に「どの顔が誰なのか」を書いてある紙が入っています。

今はこのような感じで冷蔵庫に貼ってあります。音楽家の友達が家にくると、皆冷蔵庫の前で立ち止まって自分がどれだけ言い当てられるか試すので、しばらく遊べます。

最近はちょうど三枝成彰氏の『大作曲家たちの履歴書(上・下)』を読んでいてとても面白いです。ひとくちに大作曲家と言っても皆性格は色々だったんだなあと共感しながら読み進められる上に、音楽史の流れの中での位置づけ等にも触れてくれているのでとても勉強になります。

2012年7月27日金曜日

図書館

NYに戻ってはや一週間強経ちまして、時差ボケも大分気にならなくなってきました。
最近は8月からスタートダッシュを切るべく、部屋を片付けたりPCを整理したり環境整備に取り組んでいます。

周りの環境としては、ぼちぼち友達が引っ越して遠くの州に行ってしまうのでさびしいところです。昨日はお別れランチを食べに行って名残を惜しんできました。

帰りに市立図書館の音楽部門に寄ってミュージカルのCDを沢山借りてきました。新旧様々なCDの中で興味のあった物を選んでいると、なんと棚の半分まで見たところで24枚になってしまいました。あちゃーと思いながらもともかく係の人にに聞いてみると「50枚までオッケーよ。」と言われて、「なんて大盤振る舞い!」とそのまま借りて帰りました。一体どういう人を対象にしてその枚数制限にしたのか、それだけ借りて返さなかったらどうするんだとか思いましたが、勉強するにはありがたいことです。

2012年7月19日木曜日

始動

またまた間があいてしまいましたが、少し実家に帰省していて昨晩NYに戻りました。帰省中会ってもらった皆様、貴重な時間をありがとうございました!お会いできなかった皆様、ご連絡できていなくてすみません。。ぜひまたの機会に!

今回は今後の身の振り方を考える為の帰省でもあったのですが、色んな人と会ってお話をさせて頂く中で、ようやくこれから一年間の過ごし方を決めることが出来ました。留学生の為のOPT(Optional Practical Training)という制度でNYにもう一年残って、仕事をしながら独学で音楽の勉強を続けたいと思います。

これからは学校がない分、早く仕事を見つけてより計画的に過ごさなければと思っていますが、NYに残って勉強が続けられるのは本当に嬉しいです。後押しして下さった皆さんや、サポートしてくれている両親に感謝の気持ちで一杯です。益々ひとときも無駄にせずがんばりたいと思います。



2012年7月8日日曜日

『さようなら』


先日に引き続き、アップロードした音源のご紹介です。
混声四部合唱とギターのための「さようなら」。以前こちらで紹介させて頂いた谷川俊太郎さんの詩の英訳に曲をつけさせて頂きました。出版社等に問い合せたところ、自身のホームページで音源を公開する許可を頂いたのでアップさせて頂きました。

この曲を書いた時期には他の曲の締切などにも追われていたのですが、詩に共感する気持ちがうまく曲に乗って勢いのまま書けました。期せずして、自分も含めて卒業で離ればなれになる友達への想いもこめた「卒業ソング」になりました。

もういちど、谷川俊太郎さんの原詩を引用させて頂きます。

さようなら
詩集「はだか」より
谷川俊太郎

ぼくもういかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
どこへいくのかわからないけど
さくらなみきのしたをとおって
おおどおりをしんごうでわたって
いつもながめてるやまをめじるしに
ひとりでいかなきゃなんない
どうしてなのかしらないけど
おかあさんごめんなさい
おとうさんにやさしくしてあげて
ぼくすききらいいわずになんでもたべる
ほんもいまよりたくさんよむとおもう
よるになったらほしをみる
ひるはいろんなひととはなしをする
そしてきっといちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる
だからとおくにいてもさびしくないよ
ぼくもういかなきゃなんない

この詩を読んだとき、出発する子どもの気持ちに共感したのと同時に感激したのは、「ぼくもういかなきゃなんない」という恐い物知らずの子どもの発言に『まあ待て』と思いながらもその話を黙って聞き、「きっといちばんすきなものをみつける みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる」という覚悟を受け止め、最後には「ぼくもういかなきゃなんない」という言葉にじっとその背中を見送る親の姿が見えるような気がしたことでした。

2012年7月5日木曜日

Violin Concerto No.1



初演から時間が経ってしまいましたが、リサイタルでのバイオリン協奏曲第一番の演奏をアップロードしました。

編成は
solo violin, 2 oboes, 2 bassoons, 2 horns, strings
です。

リサイタルのプログラムに書いたプログラムノートを引用します。

"The story of this piece starts up in heaven.  The solo violin represents the son of god who decides to come down to the earth to see the world.  He is surprised by many things at first, but gradually learns and becomes attached to the life on the earth.  He recalls his earthly experience nostalgically in the cadenza.  With the calls of the bassoons and the horns in quadruplets, the son of god realizes that the time has come for him to go back to heaven; he bids farewell to the world and rises up to heaven."

この曲にあえて宗教的な意味は込めていないのですが、曲を書き始めた時に「バイオリンがオーケストラをリードする」という構図に神話のイメージを重ねたことから始まり、「天界から天子が降りて来て、地球で色々の経験をしてまた帰っていく。」というストーリーに落ち着きました。

これを第一楽章としていつか全三楽章構成の曲に仕上げたいところですが、まだ思案中です。

2012年6月22日金曜日

近況

ご無沙汰しております。

卒業のご報告からはや一ヶ月が経ってしまいましたが・・・。おかげさまでまだNYで元気にやっております。ちなみにこのブログについては留学の記録と読んでくださる皆さんへの近況報告にと始めたもので、卒業後にも続けるかは少し悩んだのですが、今は完全帰国が決まるまでは細々とでも続けて行きたいと思っていますので、いま少しおつき合い頂ければありがたいです。

最近はといいますと、卒業と前後して2つのコンサートの準備に追われていたのですが、二つ目のコンサートもようやく先週終わりほっとしています。4月は自分のリサイタルの準備、5月にはオーケストラコンサートのマネジメントを手伝い、6月には新作のコーラス曲の初演と続いたので、しばらくは本当に私生活がなかったなあと思います。。その間日記やブログを書いたり、振り返りの作業ができなかったのが苦しかったですが、余裕のない中で何を優先するべきか等色々勉強になりました。

今はぼちぼちとこれまでの日々を振り返りながら、これからのことを模索してければと思っています。


2012年5月21日月曜日

卒業

おかげさまで、先日無事卒業式が終わりました。
こちらからの近況報告もままならないままにもかかわらず、先日のこのブログの記事を読んで親しい方々から何件もメールやメッセージを頂いて、本当に幸せでした。ありがとうございました。

卒業式は、ひたすら楽しかったです。心の中にはどこかアメリカに来たことがすべて勉強で、ニューヨークという街全体が学校、という気持ちがあるので、この次自分がどう生きていくかが決まるまではまだこの旅が終わったとは思えないでいるのですが。。。それでも1つの区切りを迎えられたのだと思い、一緒に卒業してゆく友達と楽しい時間を過ごせました。

卒業した今こそ、ここに引用させて頂きたい詩があります。谷川俊太郎さんの詩集「はだか」より「さようなら」とその英訳です。留学を決意したときのこの気持ちを今日まで忘れたことはなく、これからも自分を励まし続けてくれると思います。


Goodbye 
from"NAKED"
Tanikawa Shuntaro
Translated by William I. Elliott and Kazuo Kawamura
I have to go now, 
right now,
but don't know where.
Cherry trees bloom along the street.
I cross when the light turns green,
the familier mountains beyond as my guide.
Have to go by myself
but don't know why.
I'm sorry, Mom.
Treat Dad nice.
I won't gripe about food
and I'm going to read more than I used to.
At night I'll look at the stars,
During the day I'll talk to all sorts of people.
Try to find out what I really like best and
if I do I'll hang on to it and live as long as I can and not be lonely even if I'm a long way away.
I have to go now.

さようなら
谷川俊太郎詩集「はだか」より

谷川俊太郎
ぼくもういかなきゃなんない
すぐいかなきゃなんない
どこへいくのかわからないけど
さくらなみきのしたをとおって
おおどおりをしんごうでわたって
いつもながめてるやまをめじるしに
ひとりでいかなきゃなんない
どうしてなのかしらないけど
おかあさんごめんなさい
おとうさんにやさしくしてあげて
ぼくすききらいいわずになんでもたべる
ほんもいまよりたくさんよむとおもう
よるになったらほしをみる
ひるはいろんなひととはなしをする
そしてきっといちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる
だからとおくにいてもさびしくないよ
ぼくもういかなきゃなんない

2012年5月17日木曜日

卒業

また非常に間が空いてしまいました。。。今日、卒業式です。

先週金曜日に最後のクラスが終わりました。今関わっている大きなコンサートの準備が佳境を迎え、最後の方のクラスは思うように準備ができないこともあり、自分自身に悔しい思いをすることもありました。それでもこの三年間通して風邪で学校を休んだことはなく、特別な事情なしにクラスをスキップしたこともなく学業を修められたのは嬉しく、応援してくれている両親へ胸を張って報告したいです。

来週も再来週もいつも通り学校に行き、友達にも先生にも会うような気がしています。実際数週間、数ヶ月は学校にも行くだろうし、友達にも会うと思います。でも確実に、来年はみんな違う場所で新しい人生をスタートしているんだなあと思います。無意識に頭の中を「巣立ちの歌」が回っています。

恵まれたチャンスに弱音を吐く事が許されるなら、留学生活はある面では劣等感との戦いでした。できないことに直面しては凹み、少し自信がついたかと思うとそんなものはなんでもないという事実を突きつけられ、時にやさぐれることもありました。それでも、色んな人に支えられやってこられました。このチャンスを与えてサポートしてくれている両親と、支えて下さっている全ての方に心から感謝しています。

2012年5月6日日曜日

卒業リサイタル



先週無事卒業リサイタルが終わりました!終わってからも慌ただしい日々が続き、こちらへの報告が遅れてしまいました。。。

プログラムは以下の6曲でした。

1"In the Ancient Forest" for solo cello (2011)
チェロ独奏のための「古代の森で」(2011)

2. "Daydreams" for solo flute (2010)   
フルート独奏のための「白昼夢」(2010)

3. Violin Concerto No.1 (2012) 
バイオリン協奏曲第一番(2012)

4. Suite for Piano Solo "The days of childhood" (2010)
ピアノ組曲「子ども時代の日々」(2010)

5. Piano Trio No.1  (2009)            
ピアノ三重奏第一番(2009)                                 

6. Songs of Walt Whitman (2011)
ウォルト・ホイットマンの詩による歌曲(2011)

約一ヶ月前から本格的に演奏者を探し始めて、演奏者の予定が合わなくてプログラムも二転三転したりしましたが、結局この6曲に落ち着いてよかったなあと思います。生まれて初めてのリサイタルで色々と欲張りたくなる一方、「自分ががんばらないと、演奏者もお客さんも誰もいない!」というプレッシャーの中で常にやや不安でしたが、色んな人に助けてもらって無事に演奏会を開く事ができてとても思い出深い一日になりました。

本番は曲それぞれに「次はどう演奏してくれるのかな?」と私自身とてもわくわくして聴いていて、自分の曲ながらちょっと人ごとのように楽しかったです。終わってから小さなレセプションをしたのですが、そこで色々と聴きに来てくれた人からフィードバックを貰って、中でも同じ時期にアメリカに来た友達が「三年前にはこのプログラムに載っているどの曲もまだなかったし、演奏してくれたどの演奏者も知らなかったんだからすごいことだよね!」と言ってくれて、本当にその通りだなあと感慨深く思いました。

リサイタルが終わって感傷的になっている間もなく、友達の主催する大きなコンサートの準備の手伝いを初めて一週間があっという間に経ちました。少し残念なような、でもこれもいいのかもしれないなとも思います。あと一週間で学校が終わるのが信じられないのですが、最後まで忙しく過ごせるのはありがたいことと思ってがんばります。遠くからも応援して下さっている皆様も、どうもありがとうございました。またリサイタルの音源などこちらでも紹介させてもらいたいと思います。

2012年4月24日火曜日

"A Walk in the Park" for Clarinet and Piano



ついに自分の卒業リサイタルが今週末に迫り、これでもかとばたばたしていますが元気にしています。ところで先日友達が以前に委嘱してくれた作品をリサイタルで演奏してくれたのですが、その音源を載せてもいいと言ってくれたのでこちらにも載せさせてもらいます。

曲の内容はタイトルのとおり「公園でのお散歩」です。
ちっちゃい男の子がお天気のいい春の日に、お父さんお母さんに連れられて初めてセントラルパークに行った時の思い出、というようイメージです。見るもの全てが面白くて恐くて、おっかなびっくりながらもずんずん地面を踏みしめて歩いて行きます。途中犬に吠えられてびっくりしたり、暗いトンネル下でミュージシャンが演奏するジャズがなんだか不思議でちょっと恐かったり、それでもため池の噴水に太陽がきらきらするのを見てなんて楽しいんだろうと思ったり。そして「また来ようっと!」と思って公園を出る。という感じです。ほんの1分半の曲ですがアンコールなどに使ってもらえたらなあと、割と気に入っています。

2012年4月16日月曜日

リサイタルシーズン

昨日からNYには珍しく湿気が高く、空気がとてもしっとりしています。何か懐かしい風が吹いているなあと嬉しくて窓を少し開けました。

今日はコンサートを4つはしごしました。実は近日中に仕上げなければならない曲がまだあと2曲あるのですが、今度のリサイタルで弾いてもらう友達のリサイタルや、自分の曲を演奏してもらうリサイタルもあったので。。。

ともかく沢山演奏会に行って「演奏者がその時ふと自発的にそう弾き(吹き)たくなったから弾いた。」かのように見えるような、その楽器や演奏者にとって自然な音楽を書けたらなと思いました。それはもう熟練した俳優さんの、役柄そのものにしか見えない演技、今まさにそこで生まれた感情に突き動かされたような表情といったもので。。。

それから、今更ながら音楽の中での時間の感じ方は、必ずしも日常の時間の感じ方と同じじゃなくていいんだなあと思いました。とにもかくにも作曲家は時間の感じ方に敏感であるべきなのだと思います。曲の中でも、また閉め切りと自分の作曲のペースとの間合においても。。。

そう言いながらまた夜更かしをしつつありますが。。今週もがんばります!

2012年4月11日水曜日

ふみふうせん

アパートのポストが修理中のため、郵便局に郵便物をもらいにいかなければならないのですが、ついつい余裕がなくなってしばらく行けていませんでした。。。

今日は作曲に煮詰まりお散歩がてら郵便局に行くと、なんと嬉しいお手紙がとどいていました!いつもお心にかけて頂いているお友達からの桜の”ふみふうせん”。嬉しくてさっそく膨らまして窓辺に飾りました。

セントラルパークの桜もお花見しそびれてしまったので、京都の桜を思い出しながら温かいお心にほっと幸せな気持ちになりました。

2012年4月7日土曜日

リサイタルのお知らせ

4/29(日)7:30pm @ Mannes Concert Hallにて卒業リサイタルをします。
プログラムはバイオリン・コンチェルトの初演を含め、室内楽、ソロ、声楽曲を予定しています。
もしご都合会う方あれば、ぜひいらしてください。

今はといいますと演奏者探しにあけくれながら、まだまだ作曲をしております。。。

ところでこの前作曲科の友達と、作曲するのが好きかどうかという話になりました。
彼は「僕は作曲するのは好きじゃない。君だってそうだろう?」と言われて、そうなのかな?と思いました。
なんせ学期末の今の時期は皆色々なストレスにさらされているので・・・。彼も本気で言ったのではありませんが、何か耳に残りました。確かに作曲している時は楽しい時より苦しい時の方が多いかなあとも思います。名曲を聴いては、比べて自分はなんて未熟なんだと自暴自棄にもなります。でも作曲するのは、曲が完成した時や初演の時の充実感、またその結果得られる報酬からではなくて、やはりその行為自体から得られる楽しさからなんじゃないかなと思います。音の世界の中で自分の限界を広げる旅に出るようなもので、今は実感できていないとしても、本当は楽しくてしょうがないようなものなのではないかと。。。

もっと経験を積んで、新しいものを発想する為の思考が無駄なくプロセスできるようになったら、そういう楽しみの方にもっとフォーカスしていけるのかなあなどとも思ったりもしますが、これも曲を思うように仕上げられないことからの現実逃避の一環です(汗)
来週は卒業試験のため一週間クラスがないので、ほんとに集中して作曲に取り組みたいと思います。。。

2012年4月1日日曜日

バイオリン・コンチェルト

ようやく、今週バイオリン・コンチェルトが書き上がりました。
約6分弱のこの曲を書くのに、かれこれ5ヶ月もかかってしまいました。。。それでも、今回は何度も途中で大幅に書き直したり、今までの自分の課題にじっくり取り組めたのでラッキーだったと思います。

初めはソロ・バイオリンを女王に見立てて、卑弥呼が儀式を執り行っているようなイメージで書き始めたのですが、最終的には天界から天子が降りて来て、人の世で様々の経験をしてまた天界に戻って行くようなイメージに落ち着きました。ファンタジーなことを言っておりますが(汗)いずれにしても、書き始めにはそういうイメージがとっかかりになるものの、曲が進んで来ると、その曲としてなるべき姿というのがきっとあって自分はそれを探しているに過ぎないんだなという気がしてきます。

そしてまた、作曲家というのは、どこか魔法使いと似ているのだなあとも思います。
見習いのうちはいくら杖を振っても何も起こらなかったり、逆にまぐれで動き出してしまった魔法をコントロールしきれなかったり。。。自分で意図した効果を杖の一振りで起こせるような魔法使いに、早くなりたいです。

2012年3月23日金曜日

ソナタ形式

今日はクラスでソナタ形式について「そうか!」と思う瞬間があったので、もしご興味あればお付き合いいただければと思います。

今「キーボード」のクラスではピアノソナタを書いています。
前回提示部が書き終わって今は展開部にさしかかっているのですが、今まで展開部の内容について、同じ素材を使うのに提示部とどう違うのかあまりぴんときていませんでした。それで今日は提示部のメロディーを他の調で模倣したような展開部を書いていくと、先生に「展開部は冒険なんだ!」と言われました。

色々詳細なやりとりをはしょって申し訳ないのですが、その時の先生の説明と例えを私の想像によって補足したところによると、

「提示部で主題(親や故郷)なるものが提示されて、冒険に出るべく展開部が始まり、新しい世界にわくわくしたりもするけれど、結局気がつけば自分の居場所に帰りたくてその面影を追い求めていて、しかしどこへ行ってもそれが本当の家ではないので益々旅を重ねる。」

ということなんだな!と思いました。そう考えると、なぜ展開部が提示部のモチーフを使って落ち着きなく転調を重ねるのか、常に緊張感が維持されるのか、それが例えば子どもがデパートやなんかで迷子になった時に、泣きそうに不安なのを堪えて必死に両親の顔を探して歩き回る、あの感じかと思うととても納得できました。

2012年3月22日木曜日

"In the Ancient Forest" for Solo Cello

遅れましたが先月は学校で今年二回目のComposer Concertがあり、チェロソロを初演してもらいました。動画をyoutubeにアップしたので、こちらにも載せさせてもらいます。

2012年3月11日日曜日

またすごく間があいてしまいました。

先日まで少し日本に戻っていました。この春休みいずれにせよ少し帰省する予定でしたが、その数日前に祖母が亡くなり1日早く帰りました。式に出られたのはせめてよかったです。留学を考えた時にすでに祖母は入院していたので、覚悟をして来てはいたのですが、その分だけ祖母がここまでがんばってくれたことに、そして母をはじめみんなががんばってここまで来れたことに感謝しています。

日本にいる間はあいにくの曇り空でしたが、NYに戻って見た青空に、春はもうすぐそこだなと思いました。


2012年2月16日木曜日

プレゼンテーション

今日は今期とっているComposing for Pianoというクラスで、ヤナーチェクの「霧の中で」についてプレゼンテーションをしました。

昨晩楽譜を見ていて色々発見しては、楽譜がまるで宝箱のようだと嬉しくなったのですが、いざプレゼンするとなると突如カタコトになって文章が支離滅裂で終わってしまったりして、どれだけ伝わったのか少々残念でした。。。アイディアがそこにあるのに上手く伝えられないというのは非常にもどかしかしかったです。

とはいえ、準備にかけられる時間も限られていて、英語もネイティブと同じようにしゃべれるわけがないと開き直り、最近はプレゼンについては前ほど慌てなくはなりました。(もちろん発表中は慌てているのですが。。。)ともかくは、終わってほっとしました。

2012年2月14日火曜日

作曲(進捗状況)

またまたずいぶん間があいてしまいました。。。

NYでは結局これという雪も降らずに1月があけ、気がつけば今日はバレンタインデーでした。はやいものですね。

今はヴァイオリン・コンチェルトを書いているのですが、かなり時間がかかっています。。。来週はというと今年度2回目のコンポーザーコンサートがあり、昨年書いたチェロ・ソロを演奏してもらうので昨日初めて聴かせてもらいました。4月には卒業リサイタルをするので、ぼちぼち演奏者を頼み始めたりもしています。

そのような感じで色々と並行しております。リサイタルの曲目を選ぶのに、久しぶりに3年前から書き貯めてきた曲を聴きなおすと不思議な気持ちになりました。いつも昨日より前に進もうとやってきたものの、その当時の自分もがんばっていたのだなあと思ったり、そうすると今の自分はちゃんとその前に立っていると言えるんだろうかと自問したり。。。

とはいえ、いつも前を向いてがんばらなきゃなあと思います。

2012年1月25日水曜日

おにぎり

最近お弁当に作っていったりするのですが、おにぎりとはあらためて大発明だなあと思います。

お米が集合しただけで、なんであんなにおいしいのでしょうか。

お茶碗に盛ったのではとても食べられないような量のお米も、おにぎりにするとするっと食べられます。小学生の頃、給食のごはんが余った時に誰もおかわりをしなかったのに、先生がおにぎりにしてくれると言った途端大行列ができていたのを思い出します。(今は衛生上の配慮からそれもできないのでしょうが、良い思い出です。)

こんなことを書いていてお腹がすいてきましたが、今から夜な夜な明日のScore Readingとcomposing for pianoの課題に取りかかりたいと思います。。。

2012年1月24日火曜日

作曲について

サッカーが、「ボールを蹴る」という以上に「サッカー」というスポーツであるのと同じように、「作曲」も「曲を書く」という以上に、「作曲」という行為であるべきだなあと最近思います。

ボールをゴールに入れるにはゲームを構成しなくてはならなず、その為には日々対戦相手について研究したり、テクニックを磨いたり、戦術を学んだり、チームの目標を確かめたり、様々な積み重ねが必要で。。。。そうして一旦試合の場になれば、どのようになるかわからないゲームの流れの中で、頭と身体を最大限に使って勝負するという。

なんとなく曲を書くのではなく、「試合中」という位の気持ちで作曲の時間を作っていきたいと思います。


2012年1月23日月曜日

作者

最近知って嬉しかったことといえば、ドイツの国歌の作者がハイドンで、ラジオ体操第二の作者が團伊玖磨だったことです。

NYにも一昨日、今年初めての雪が積もりました。

2012年1月21日土曜日

部屋

今住んでいるアパートの部屋は、随分長く住んでいた住人が急に出ることになったところ運良く入れてもらうことができました。私が出た後は大幅な改修工事をすると聞いています。

毎週金曜の夜には掃き掃除、拭き掃除と水回りの掃除をするようにしています。どれだけ掃除しても、時代を経た部屋は新品のようにはきれいにならず、いずれ取り替えられてしまうんだなあと思いながら、それでも部屋への感謝と身の回りの環境整備に今日も小一時間ほどとりくみました。

※英語ブログはしばらくお休みさせて頂きます。

2012年1月12日木曜日

新学期

冬休みも終わり、今週から学校がはじまりました。

最後の学期なんだなと思うと色々な気持ちが入り交じりますが、ともかく時間を有効に使って色々勉強したいなと思っています。

写真は夜の市立図書館ライオン像です。

School has started from this week. I cannot believe it is going to be my last semester, but anyway I would really like to concentrate on studying.

2012年1月5日木曜日

音楽史

一人で食事をしていると暇を持て余すのか、オレンジジュースのパックに書いてある宣伝文句でも真剣に読んでしまいます。

今年はその時間を使って音楽史の本を読むことにしました。食事中に読書とはお行儀がよくないですが、結構読み進みます。

When I was eating by myself, I somehow get bored and end up reading the commercial words on the package of orange juice seriously.. I decided to use the time reading music history book instead. It is not a good behavior to read while eating, but it is productive in a way.

2012年1月2日月曜日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

初めてのNYでの年越しは、友人と年越しそばを食べながら、タイムズスクエアのカウントダウン中継をPCで見ながら迎えました。年越後しばらく、除夜の鐘こそ鳴りませんでしたが、30分くらいは街のあちこちに上がる花火の音で賑やかでした。

本年も益々、ここで過ごせる時間を大切にがんばって参りたいと思います。今年もよろしくお願いします。

Happy New Year! I spent the new year's eve with my friends here in NY. We ate Toshikoshi-Soba and celebrated the moment of New Year with online broadcast of Times Square Countdown. We could hear the sound of fire work from inside the apartment for a while. It seemed that everyone in the city was celebrating the new year here and there. I would like to appreciate every moment I could experience here.