2013年1月31日木曜日

アレンジ

ここのところアレンジ物に取り組んでいます。作曲と違うのは、既にそこに原曲があるので「終わり」が見えているところだと思いますが、逆に確実に仕上げる「スキル」が求められているのだなあと実感します。

知り合いの作曲家でも、アレンジにかかるとその間数日連絡が取れなくなるというのはよく聞く話で(短期間で仕上げなければならないからでもあるのですが)、未熟者ながら私も取りかかるとそれで頭が一杯になります。深い森に分け入っていくような感覚で、人と会う予定や仕事以外の生活の事等は極力後回しになります。そういうわけで、あまり長くそこにいると神経が持たないような感覚もあるので、短時間で仕上げるのは自分の為でもあるのかなあと思ったりします。もっと沢山の曲と書き方を勉強して、確実なステップで編曲できるようになりたいと思います。

ところでずっと座っていると身体を動かしたくなるので、プリンタの印刷待ちなどに時々ラジオ体操をしたりしてみます。ところが、どうも短く終わってしまうなあと思ってYoutubeで確かめてみると、半分以上飛ばしていました。音楽に沿って進んで行くのだから、ちゃんと曲を覚えていれば飛ばないだろうにと思うのですが、どこかで都合良くコーダに飛んでいるようです。ラジオ体操を何も見ずに正しくできたらなかなか素敵だなあと思って、当面はビデオと一緒にやろうと思います。

2013年1月27日日曜日

New Video!

すっかりご無沙汰してしまいました。皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今年はアーティストビザへの切り替えを目指して、ますます積極的に音楽活動に取り組んで行きたいと思っています。ブログの方でも少しずつご報告していこうと思うので、お付き合い頂ければ幸いです。

活動の1つとして、2011年に作曲したチェロ独奏曲「古代の森で」のビデオを新たにレコーディングして、つい先日Youtubeにアップロードしました。同時にオンラインで楽譜の方も出版しましたので、チェリストに知り合いがおられましたらシェアなどして頂ければ幸いです!

宣伝ばかりになってしまって恐縮ですが。。。今年もどうぞよろしくお願いします。

2013年1月7日月曜日

散文:影

親が子どもの小さかった頃の話をするとき、それは愛おしくもどこか寂しい。小さかったその子はもういない。大人になったその子は、記憶で過去とつながっていても、どこかで少し他人。

そうか、人は縦一筋に生きているのではないのだ。横に存在した自分は様々な影を残しながらも、常に失われていく。小さかったあの子も、元気だったおばあちゃんも、もうここにはいないのだ。

思い出を語る時、人は知らず知らずに故人のことのように語る。死んだ時初めてその人の思い出が無数の影になって走り去るわけでなく、私もあなたも既に沢山の影を抱えているのだ。

失われた影を抱きしめて、人は生きる。

私はあなたの影を覚えていよう。
この先の未来に関わらず、今私と共に生きてくれたあなたの影を、命の限り覚えていよう。