2010年3月30日火曜日

X

大学で、小学生に「算数」を教えるための授業を受講していた時のことですが、毎週指名されて黒板の前で中学受験の問題を子どもにわかりやすい方法で解説しなくてはなりませんでした。

問題を解いていて、「X」を使えば簡単なのに!と何度も実感しました。

解けるまではわからない「答え」に向かって「足す、引く、かける、割る」だけをつかって解いていくのは途方もなく思われました。しかしそれに「X」という形を与えると、途端に周りを整理できるようになって答えが出てきます。

なんだか最近、生活もそうだなーと思うことがありました。

「きっとなんとかなるよ。」

友達がこう声をかけてくれました。

友達に頼まれごとをして応えてあげられなかったときにも、

「ありがとう。きっとなんとかなるよ。」

と返してくれました。

これが「X」なのかなーと思います。

不安なことに「きっとなんとかなる。」という形を与えることが「なんとかなった!」という結果に向かう近道なのかもと思います。

焦っているときほど、不安をうまく整理していかないとなと思います。

助け舟

おはようございます。昨日はというと、めずらしくTheoryの授業で質問をしました。

いつもはたいてディスカッションについていけていないので、宿題をやってなんとかついていって、気がつけばテストがあっての繰り返しですが昨日は授業中に割と意識がはっきりしていたので・・・。

声部の追い越しをしてもいいのかどうかを聞きたかったのです。

手を上げて質問したのですが、一言目を言っても伝わらず、違う言い方をしてみても伝わらず、他にどんな言い方をしたらと困っているとクラスメイトが「彼女が言いたいのは…」とすかさず助け舟を出してくれました。

彼女はいつも授業に積極的に発言して参加していて昨日もごく自然にそうしてくれたのだと思いますが、彼女には言いたいことが伝わったというのと、困った時に助けてもらったというのとでとても嬉しかったです。 「ありがとう」と言うと、「いいのよ。」という表情で返してくれました。

小さなことでも、人に助けてもらったという経験は支えになると思いました。

2010年3月28日日曜日

忘れ物…

今日はアッシャーがあったり、はじめて今度ピアノトリオを演奏してもらうバイオリニストに会ったり、日曜の割には色々と目まぐるしい日だったのですが、帰ってきてみるとキッチンの隅っこで牛乳とバターがぬるくなっていました。

つまり朝ごはんを食べたあと、しまい忘れてそのまま一日経ってしまったということで…。

確かに今日は色々あわてていましたが、朝の時点でそんなに焦っていただろうかと茫然としました。

自分ではどうすることもできずにずっと待ってくれていたであろう牛乳とバターが不憫で、また環境にも牛にも生産者にもともかく色々申し訳なかったですが、ここで体調を崩すわけにいかないのでさようならさせて頂きました。

切り替えていこうと思います。

2010年3月27日土曜日

指揮

今日は機会があれば聴きに行くようにしている、マネスの卒業生が立ち上げたオーケストラを聴きに行ってきました。

クラスメイトがトライアウトで、本番で指揮していてとてもよかったです。

指揮のことはまだまだ具体的に何が良くて何が良くないのかわからないのですが、アマチュアな視点から彼を見て感覚的に思った印象を言葉にしてみたいと思います。

誠実な新任の先生のようでした。

背筋を伸ばして教壇に立っていて、決して子どもに迎合するわけではなくある程度の距離は保ちながら、それでもいつも子どものことを考えている。子どもたちも、その先生が言っていることはきっと正しいとわかっていて、ついていけばきっと良い所に連れて行ってくれると信頼している。というような。

先生にも、子どもに人気があってぐいぐい引っ張っていく先生もいれば、上記のような先生もいて、またベテランの先生は独自のメソッドを持っていてと色々なスタイルがあるのだと思います。その結果そのやり方が良いかどうかは子どもが育っているかどうかで問われ、指揮においては曲そのものに出るわけですが、いずれにせよ「良い」結果に導くアプローチの仕方は一つじゃないのかもと思いました。

2010年3月26日金曜日

1周年

今日は郵送でアドミッションオフィスから合格通知が届きました。

寮には地下にMailboxがあるのですが、その前にある薄暗いラウンジでドキドキしながら封筒を開けると、acceptance letterには確かに「Master」と書いてありやっとほっとしました。

今日は先生にもお会いできて合格の報告とお礼も言えました。

そして実は昨日がこのブログを書き始めて1周年の日でした。

ちょうど昨年マネスから入試結果がメールで来た日に書き始めました。

ざっと入学までの投稿を読み返してみると、今ですらその日々が手に取るよう身近に思い出されます。1年も経ったと思えないのと同時に、一方では日々色々な変化がやっぱりあったんだなと思います。

入学以来はというと、1年でマスターに入学することを目標にしてやってきたのですが、常に非常に不安でした。こちらに来て勉強を始めると自分の経験の少なさや目指すレベルとの開きがますます見えてきて、それでもやるしかないと思いましたが、間に合わないのではとは感じながらでした。

その頃から考えると、今この結果を手にできたことを本当に夢のようだと思います。たくさんのとてつもなく良い出会いに助けられてここまでこられて、自分は本当に幸せ者だと思います。

これからは、ともかく奨学金を得るために奔走したり、学期の最後までペースを保って勉強したいと思います。

報告2

昨日はまた投稿が飛んでしまいましたが、報告があります。

昨日夕方にいメールをチェックするとマネスのアドミッションオフィスからメールが来ていて、オーディションの結果が届いていました。

「受け入れられた。」とのことです。

それは、ありがたい。

でもなんだか諸手をあげて喜べません。

というのも、メールの文面が昨年もらったものとまったく同じで、昨年はこれで一旦喜んだところ合格通知が届いてみるとマスターではなくアンダーグラッドだったので大慌てしたという経緯があったので…。

それで友達にそれを話すと、もう情報公開になったんだからアドミッションオフィスに直接聞いてみたらいいと言ってくれて、さっそく行って聞きました。

こちらも慌てているのでなかなか要領を得た説明ができませんでしたが、ともかくどのプログラムに受け入れられたのか教えて欲しいとなんとか伝えると調べてくれて、

「マスターだよ。」と言ってくれました。

今年こそはマスターになれたようで嬉しいです。

まだ通知が届いていないので依然として落ち着きませんが、ともかくのところご報告したく書いています。応援してくださった皆さん、おかげさまです。ありがとうございました。

2010年3月23日火曜日

図書館

今日はNew Schoolの図書館に来ています。夜10時まで開いていて、カフェテリア(スタバ)も近いので良いです。

ここのスタバはカフェテリアなので、カップを貰ってセルフサービスでコーヒーを注ぎます。半分以上ミルクを入れたら常温になってしまいました(当たり前)。

そろそろ荷物をまとめて帰って、明日のレッスンまでになんとかもう少し曲をすすめたいと思います。

雪見大福?

楽譜を印刷するために、いつものコピーショップに行ってコピーしてもらうのを待っていると、お料理屋さんらしき人が印刷を頼みにやってきました。

もちアイスクリーム(≒雪見大福)の差し入れを持って…。

こういうのって和やかでいいですよね、っと思っているとなんとお相伴にあずかりました。(お店の人は3人いたのですが4個持ってきてくれていたようで)

お店の人はいつも親切にしてくれるのですが、まさかこんなところで雪見大福が食べられるなんて…。

こっちでは、人からもらった物を食べるのは気をつけないといけないと気をつけてはいるのですが、今回は個包装のパッケージに入っていたのと、明らかにお料理屋さん(しかも日本系?)だったのであっさり頂いてしまいました。

思わず嬉しかったです。

2010年3月21日日曜日

譜めくり2

今日は夕方アッシャーだったのですが、コンサートホール前の窓から感じる夕方の雰囲気はどこかすでに初夏でした。

こんな風に何かが起こりそうな高揚感と、何かが終わってしまったかのような名残惜しさを同時に思わせる雰囲気は、確か5月ごろに感じるはず(私の経験によると)ですが。ともかく切なかったです。

とは言え、今日はまた後半で譜めくりを頼まれました。

Franck:Sonata in A major (ビオラ)

今回はリピートもなく、譜めくり自体は難しくなかったのですがやっぱり最初の数ページは少しあわててしまいました。でもやっぱり譜めくりは好きだと思いました。曲の勉強をするというには余裕がないのですが、演奏を間近で感じられるのがいいです。

今日の演奏はとってもよかったです。ピアノとビオラが「ここしかない」という一点で合わせるのを聴いたときぞくっとしました。

変な例えですが、ネコが自分の身長の何倍もの高さにひょいと飛びあがれるのが造作のないことであるように、今や彼らにとってその楽器を弾けるということがそのレベルまで自分のものになっているんだなと思いました。

2010年3月20日土曜日

ガラモン・ソング

子どもの頃短調の曲が怖かったです。

おばあちゃんからもらった童謡のはいったテープを寝る前に繰り返し聴いていた記憶がありますが、その時も短調の曲になると(今思えば名曲だったと思うのですが・・)確か焦って早送りしていました。

そうこうしていたのはピアノを習い始める前だったはずですが、そういう身近なところで意外に長調と短調の違いは感じていたのかなと思います。

さておき、そんな私が最も恐れていた曲と言えば…。

配島邦明作曲 「ガラモン・ソング」
「世にも奇妙な物語」のテーマソングです。

今、ピアノの曲を書いていて参考にしたいと思って昨日勇気を振り絞って夜中に聴いてみました。

というのも、今の今までこの曲は「音楽」とか「曲」としてではなくて「世にも~」のテーマ曲=直聴(≒直視)したらだめ!と思い込んでいましたので…。それだけ怖い印象をこの曲はどういう風に作ってあるのかなとふと思いまして。

聴いてみて勝手に思ったことをちょっと自分の為にメモさせてもらいます。

聴き始めると、まず冒頭からして「来た~…。」と言う感じなのですが、音が分散してあって次の音がどこから来るのか読みにくい、というところからも怖さは来ていると思いました。が、音の組成自体は長三和音と短三和音からだけです。音をぶつけているわけでも、調性がないわけでもなく、馴染みのある響きのはずなのになんでこんなにそわそわするのか…。思ったのは、確かに転回形が違うだけでも和音の印象は随分かわりますし、リズムと音色ももちろん、でも何よりメイジャーとマイナーを行ったり来たりして定まらないところかなと思います。

それこそ、世にも奇妙な物語が普通と変わらない日常とつながっていてぞっとする、というストーリーのように、はじめから「こっちに行ったらあぶなそう。(短調)」とわかっていればあまり怖くはないのだと思います。

そしてあの耳から離れない、減五度音程間を上って降りるパッセージ。上行は全半全半、下行は半半半半のステップワイズモーションです。全半全半…でできる音階を弾いてみると、なかなか恐ろしい響きがしました。

それから、中間部分の部分も長調でありながら何かこれから怖いことが予感させるような、哀れみとフェイクの、決して安らげる長調ではありません。 もっとちゃんとアナライズすれば旋法や対位法など緻密に構成されていそうで、音色の選び方も見事だと思うのですがともかく、この曲はいろんな面で素晴らしく成功していると思いました。

どんな音楽がどんな感情や印象を人に与えるのか、ということを体得して作曲で使えるようになったらすごいだろうなと思います。

どういうご縁かようやくこの曲を曲として観賞することができるようになったのはよかったとも思いますが、それでもやっぱり聴いているときにもしも「ガサッ」と物音でもしようものならぎくっとせずにはいられません。

切り替え

昨日の晩はというと、結局やはりルームメイトはお泊りっぽいということで開放的な気分になって、よし明日は超早朝に起きて色々しよう!と思って寝て起きたらいつもより遅い時間でした。

しかもいろいろがちゃがちゃやっていると後ろで気配が…。

いつからいたのー!?

後で聞いたら深夜に帰ったそうです。

彼女が寝ているかいないかで私のたてる生活騒音の音量も変わってくるのでひやひやします。

ところで今日はめっきり春の気候になってから初の週末ということで、街のみなさんもすっかり開放的な気分になっておられるようで道を歩く人もいつもより多かったです。

雪が降るにしても、春になるにしてもNYとはなんて切り替えの早い街だろうとびっくりしています。この前まで寒さに対抗するために放出していたエネルギー(気持的にも身体的にも)が行き場を失ってバランスを崩しそうです。とはいえ、もう一回くらいは寒くなるそうなので、まるでシャトルランのようですが…、この切り替えについていかなくてはなと思います。

2010年3月19日金曜日

英語

今日はカンバセーションパートナーとのミーティングを2つと、夕方にコーラルミュージックのワークショップ(ミーティング)に参加したので、一週間の中ではたくさん英語を聞いて話した一日でした。

ミーティングの中では、みんなネイティブなので当たり前ですが「上手に話すなあ。」と思いました(ディスカッションがメインになるような授業をとっていないので殊更…)。なんとか2回位発言しました。

部屋に戻ると今日はまだルームメイトが帰っていないようなので、もしかしてお泊りだったりしないかなと少し期待しているところです。。

2010年3月18日木曜日

レッスン

投稿が飛んでしまいましたが、昨日はレッスンでした。

ピアノソロの3楽章目が進まず、ピアノトリオのことを意識してしまったり、Spring Breakがあんなに長かったのにと自分を責めるほうにばかり行ってしまっていたのですが、レッスンで「あまりはじめから考えすぎずに、まずは曲が求めるままに書けばいい。」という主旨のことを言って頂いてすこし切り替えられた気がしました。

依然として出口は見えていませんが、前向きに考えるようにした方が生産的になれる気がします。

昨日、今日は本当に春のようでした。

昨日はレッスンのあと学校からプラクティスセンターまで歩きました(約20ブロック)。春の気配の中ちょうど日が暮れて行く時間帯に歩いていくと、道に面した数々のレストランで食事をしている人たちの寛いだ表情を見ては不思議とこちらまでリラックスしました。この人たちは普段どこにいてどんな仕事をしていて、今日どんな気持ちでここにいるのだろう思いを馳せたりしました。

今日は最後のクラスがキャンセルになったので、友達と夕飯を買って外で食べました。ビルの背は高いですが、ここの空は広いように感じます。

2010年3月16日火曜日

今日はお天気もよく気温も高く、本当に春みたいな日でした。

冬のお天気のいい日と、春の日はやっぱり違うんだなと思いました。光だけではない明るさがあるような…。

それにだんだん冬であることに慣れていたので、春が来るなんてもっと先のことだと思っていましたが、知らぬ間に季節は巡るようです。

写真は学校がえりの横断歩道で空がきれいだと思ってとったものです。渡りながら焦ってとったのでちょっと歪んでいます…。

2010年3月15日月曜日

掲示

今日は久しぶりの学校でしたが、授業が始まってみるとそのスケジュールにわりとすぐに戻って行けました。

ところで学校の掲示板にコンペティションの結果が掲示されていたのですが、今日はちょっと「お誕生日の日に学校に行く」ようなナーバスな気分でした。つまり知り合いもそんなに多くないのですが「みんな気付いてくれるのかな…。」という期待と不安というか。すみません、小者なもので…。

でも、何人か声をかけてくれて嬉しかったです。みんな意外に掲示を見ているんだなぁと思いました。

はじめ普通に話していて、内心ちょっとしゅんとしているとしばらくして不意に「ところで名前見たよ。おめでとう。」と言ってくれて焦ったりしました。コンポジションの友達が授業の時にわざわざ「おめでとう。」とハグしに来てくれた時はとても嬉しかったです。

そして今はともかく切り替えて、今書いている曲に向き合わなければと思っています。

2010年3月14日日曜日

最終日

今日はついにオーディションウィークも含めて2週間あった休みの最後の一日でした。

2週間もあればどんなにたっぷり勉強や授業の準備ができるだろうと思ったのですが、小学生時代の夏休みの最終日と同じく、今なんとも言えない気分です(つまり、ほとんどできてない…)。

それでも、友達とゆっくり話したり、買い出しに行ったり、カフェテリアに通ったり、普段できないことができたのでよかったです。夏休み明けの作文「夏休みの思い出」を書いているような気分になってきました…。

ともかく、明日からまた日常のペースに早く戻したいと思います。

ちなみに今朝目覚ましを6時にかけていたのですが、朝ごはんを食べながら腕時計を見ると5時でした。目覚ましが鳴った夢でも見たのか??1時間損した気分でしたが、よく見ると携帯電話とPCの時計は一時間変わっていました。そういえば、どこかのカレンダーで今日からまた時間が一時間変更になると書いてあったような…。

今日ばかりは、時差が一時間の国に行った気分でした。

2010年3月13日土曜日

スーパー

昨日の日記には、コメントやメールをありがとうございました。

ところで今日は雨風が吹き荒れる天気で、今も窓に打ち付ける雨の音を聴いています。

そんな天気の中、久しぶりに日本のスーパー「サンライズマート」に行ってきました。

食品を始め、日本の製品が揃っています。

寮からは決して遠くないのですが授業のある普段は気持に余裕がなく、今年に入って一回も行っていませんでした。

今日行って棚に並ぶ日本製品を見ていると、「ああ、ここはアメリカなんだった。」と思いました。

前に行った時はあまりそう思わず、よく行くスーパーでアメリカンな食材を見ていても最近そう思ったこともなかったのに、ちょっと里ごころがついたのかと思いました。

ふりかけとぽんずを買いました。

2010年3月12日金曜日

報告

今日は報告させてもらいたいことがあり、すこし長くなりますが書かせて頂きます。


先日コンサートで演奏してもらったPiano Trioなのですが、学内でPiano Trioを対象にしたコンペティションがありそれに応募していました。

その結果がつい先日出て、本当に信じられないのですが第一位を頂きました。

4月にカーネギーホールの小ホールで、ALARIAという室内楽アンサンブルグループに演奏して頂けるそうです。

http://www.alaria.org/

この曲は前作から新しい方向に行けないかと模索してようやく書けた曲で、演奏会の後に「変わろうとしているのがわかる。」という感想をもらってうれしく思っていました。

コンペティションに関しては、「もしも賞をもらえたらどんなに嬉しいだろう」と現実から離れて空想することはありましたが、受賞の連絡を頂いた時にはしばらく状況が理解できませんでした。

こんな幸運なことが自分に訪れるなんて、ほんとうにあるんだろうか…。

自分はこれから変わっていかなくてはと思っている過程を評価してもらえたのが嬉しいのと同時に、こんなに早い段階で賞を頂いていいのだろうかと混乱しました。

ただ、今日改めてスコアを見てみて思うところがありました。

実は賞を頂いたということで、もしかして自分が思った以上に何かすごいことをしたのではとあさましく思うところがあったのですが、改めてスコアを見てみて「やっぱりただの自分だ。」と思いました。うまく行ったと思うところも、必死で書いたかんじだなと思うところも。

コンペティションの過程の中ではきっと、個々の曲に優劣がつくわけではないんだと思いました。ただもしかして今回のコンペティションのコンセプトと私の曲に何かしら親和性があって、認めてもらえるところがあったとするならやはりすごく嬉しいです。

そしてこのことを、チャンスを与えてくれている両親、応援してくれている家族、こちらで私を支えてくれている友人、海外でがんばっている友人、日本から温かく送り出してくれた友人、ずっと見守って下さっている先生、このブログを読んでくださっている皆さんにご報告できるのはやはり幸せです。

ありがとうございます。これからもがんばります。

また明日

投稿が少し滞ってしまっていますが、元気にしています。

実はとても嬉しいことがあったので、明日にでも報告させてもらいたいと思います。

今日のところは短くてすみません。おやすみなさい。

2010年3月9日火曜日

図書館4

図書館に来ています。

今日はマネスではなくパブリックライブラリでもなく、New Schoolの別の学校の図書館です。学生証を持っていけば利用できます。

ここは寮から7ブロックと実は近くて、そして校舎内にスタバがあってMeal Planのカードが使えるので朝から来るのにかなりいいです。

どれだけ図書館が好きなんだ…。と思いますが、好きです。

というのは、昨日午前中は部屋で勉強しようとしたのですがまったくだめでした。

机の上のスペースがそんなに広くなくPCとノートを同時に広げられないのと、ルームメイトがゆったりしていて一向に出かける気配がなく(出かけてくれたら持ち物の大整理をしたかったのですが)、何かそのペースに引きずられそうに感じてしまって、さらにその上眠たくなってきて…。

図書館に行ったらはかどりました。やっぱり勉強するにはある程度緊張感があった方がいいんだなと思いました。

2010年3月8日月曜日

ブリテン

今はピアノソロの第三楽章を書いているのですが、その次に合唱曲を書きたいと思っているので参考にする曲がないか先生に聞くと

「ベンジャミン・ブリテンの『A Ceremony of Carols』はなかなか素敵。」とすすめてもらいました。

前回にストリングオーケストラを書いていた時にベンジャミン・ブリテンの組曲を参考にしていたのでその印象が強かったのですが、聴きはじめてやっとつながりました。

ベンジャミン・ブリテンといえば「キャロルの祭典」。

高校時代の学校の一大行事「合唱コンクール」で毎年どこかのクラスが歌っていて、実は身近な曲でした。

そして私のクラスも3年生の時に、その中の「Deo Gracias」を歌いました。

レコードを聴いて、全然違う曲みたいだとびっくりしました。合唱コンクール自体アグレッシブな行事だったので(クラス対抗というか…)すが、ともかくレコードよりもっとアグレッシブに歌っていました。高校生…。

オリジナルはハープの伴奏でそれだけでも随分印象が違いました。

2010年3月7日日曜日

食べました。

おかげさまで念願のカップケーキを。
クリームが非常に甘いということがわかりました(粉砂糖の粒子が感じられるほど…)。でも満足です!

今日は少しほっとして8月にこちらに来て以来今までのことを少し振り返ったり、他にも食べたいものリストからいくつか食べたり、メトロポリタン美術館に行ったり、自分のしたいことをして贅沢に過ごしました。


メトロポリタン美術館のエントランスには桜が活けてありました。今日は温かくて(今も外気が13℃)、お天気のよい美しい日でした。

日が暮れ始めた帰り道、試験が終わったら終わったで次のことを考えなくてはと思うと時間が経つのが早すぎて途方にくれそうになりましたが、今を大切にしたいなと思いました。

2010年3月6日土曜日

ファッションショー

今日は夕方、New SchoolのParsonsに行っている友達と、Parsonsのファッションショーを見に行ってきました。

ファッションに疎いもので知らなかったのですが、友達によるとParsons(ファッション以外にもいろんな科があるのですが)はファッション界ではかなり有名な学校なんだそうです。

それで、今日のファッションショーはそのParsonsとFIT(The Fashion Institute of Technology、これもNYにある学校)が対決するという趣旨で、各校15人がそれぞれ5着出品して、ファッション界の著名人(プロジェクトランウェイのデザイナー等)が審査するというものでした。

はじめてファッションショーを見たのですが、いろんな服を見られたのと、ショーとして演奏と通じるところもありそうで色々興味深かったです。

ステージに出てきてアピールして戻っていくまでは本当に一瞬ですが、モデルさん(学生?)の着こなしで服の印象は随分違うと思いました。姿勢はもちろん歩く速さや音楽との合わせ方、ステージでのアピールの仕方、表情…。「私がこの服の一番いいところも魅せ方も知っている!」というぐらいにアピールしてくれた方が、見ていて楽しいです。服を着るのか着られるのか、というか…。初めて見た素人として勝手なことを思いたい放題でしたが、数歩のうちにもドラマがあるんだなと思いました。

2010年3月5日金曜日

食べたいものリスト

今日もいつも通りの時間に起きて活動を始めようとバイオリンの練習までしたのですが、どうも眠たいのでその後二度寝しました(ロフトベッドなので、いったん起きて二度寝をするのは決心がいります)。

あまり実感はありませんが、やっぱり一区切り超えたんだなぁとだんだん認識し始めています。

ところで、「オーディションが終わったら買って食べたいものリスト」をなんとなく考えていました。

思えば中学生のころから中間テスト、期末テスト週間になると「終わったらシュークリームを食べる!」と決めてはテスト期間中一夜漬けの日々を乗り切った思い出があります・・・。10年以上前から発想が変わっていない、というのはさておいて何を食べたかったかというと、

デリの高めのサンドイッチ(フレンチフライが付いている)
カラフルなカップケーキ(NYっぽい)
ちょっとおしゃれめのカフェのコーヒー(デリの1ドルのではなく、スタバでもなく)等々…

並べてみると外食というには我ながらささやかなもんだなと思いました…。自分ではできるだけ自炊するようにしているので、食べたいものというと要するに誰かが食べているのを見て美味しそうだなーと思っていたものということになり、そんなに破格に高い食べ物を夢見ようもなかったようです。みみっちい話でどうもすみません…。

一人の時に食べたいものを買って食べるのは自分でお金を稼げるようになってから!と思ってもいたのですが、最近は一応学校での仕事も少し始められたので、ともかくオーディション前に食べたかったものはちょっと食べてしまおうかと思っています。

2010年3月4日木曜日

インタビュー

おかげさまで、今朝面接が終わりました。

昨夜昨日印刷してもらった楽譜を見直していると、記譜に明らかなミスが見つかり…。あんまりばたばたするのは良くないと思いましたが、せめて納得した楽譜を見てもらいたいと思い、今日も試験前にコピーショップに行きました。事情を説明すると快く該当ページを印刷してくれたのでほっとしました。

昨夜はさすがに不安になって、友達からいいアドバイスをもらったら、自分でもひらめくところがありました。

試験も作曲と同じだなと…。

試験官の先生に「これでどうでしょう。」と伺いに行くのではなくて、「私はこうしたいし、そのために~をやってきました!」って自分が言えなかったらだめだなと思いました。

結局それでも、面接ではやはり緊張して声が小さくなってしまったのですが(極めて和やかな面接会場だったのですが…)、在学しているということで去年のように受験動機から自分で説明を求められることもなく、いくつか質問に答えるうちにともかくあっという間に終わりました。

作曲科の受験者は年々増えているようですが、ともかく今の自分にできることはやったはずと思って結果を待ちたいと思います。

長々読んで頂いて、また応援ありがとうございました。

2010年3月3日水曜日

明日

スーパーに寄ると生うどんが安かったので、それとねぎを買って帰って卵とじうどんにして食べました。おうどんを食べた後のおなかのほっこりした感じは、やっぱり特別だなぁと思ったり…。

今日はようやくなんとか区切りをつけて、楽譜をプリントアウトして学校の近くのコピーショップに持って行きました。日本ではこういうお店というかサービスはないように思うのですが、両面印刷してバインディングしてもらえます。

4曲のスコアを一冊にまとめて、それを4冊。お店を出る時に鞄がえらく重く感じました。

よく慣れた学校でたった15分の面接、とはいえやっぱり時間がせまってくると少し不安にもなってきました。

もう明日なんだなぁ。

それでも、明日の朝はやっぱりいつも通りに出かけていこうと思います。ご飯を食べて、バイオリンを練習して、ちょっとスーツを着て。スコアさえ忘れず時間までに着いていればいいはずです。

ではまた報告します。

2010年3月2日火曜日

オーディション前

昨日は投稿が飛んでしまいましたが…。

オーディション前の最後のレッスンでした。ピアノソロは3楽章にするつもりですが、2楽章まで持っていくことにしてそれを見てもらいました。レッスンが終わって部屋を出る時、先生は「あんまりナーバスにならないで。」と励ましてくださいました。

昨年マネスに入学すると決めて以来、1年後にMasterに入ることを目標にやってきました。毎週レッスンで見てもらうのを締め切りにずっと作曲を勉強してきて、気がつくと約4曲書けました。それまで年に1曲書けるかどうかという生活でやってきたことを考えるとやはり嬉しいです。

オーディションのインタビューにその4曲のスコアを持っていきます。昨日も今日も曲の仕上げと見直しをしていました。今までやってきたことを持っていくだけなので、今から焦ることも、またできることもそんなにないとは思うのですが、やっぱり少々感傷的(あるいはナーバス)になっています。

オーディション自体はもう先週末から始まっていて、学校に寄るといつもの様子とは違ってオーディションの高揚感がありました。

昨年は、入口でチェックインした時に受付をしてくれた学生が笑顔で対応してくれて、それだけでほっとした記憶があります。今は、オーディションで働いているのはみんな友達、もしくは知った顔ばかりで、一年たって自分もここの学生になれたんだなと思います。

そして、みんな優しいです。オーディションを受けるんだというと「Good luck.」と言ってくれて、それが単なる挨拶でなく、私にとって大事なことなんだって共感して励ましてくれているのが伝わります。音楽家は人の本番も自分の本番と同じように大切にしてくれるものなのかもとふと思って…。ともかく、会う人がそれぞれに励ましてくれて、自分はとても幸せ者だと思いました。

明日は洗濯をして、明後日のインタビューにははやっぱりスーツで行こうと思います。