2009年9月30日水曜日

作曲

今日はレッスンで、この一週間string quartetの再現部を考えていたのですが一向に進まず焦っていました。

「たくさんの曲を見なければ、何ができて何ができないのかがわからない。」とレッスンの度に先生からアドバイスをもらい毎週いくつかの曲にあたってみるのですが、自分の今やっていることに比べてなんと鮮やかな展開なのだろうと思い、またそれを自分の曲にどう応用できるのかと思うと圧倒されてしまったりします。ともかく、作曲を志す時点でやっていなければならなかったであろうことを今遅ればせながら、ともかく少しずつでも積み重ねていかなければと思います。

例えば作曲が、「編成」という部屋を決めて、そこに「理論」という家具を置いて、「アイディア」という素材を用いて内装を構成していくというようなものであるとするなら、今はあてもなく部屋の模様替えをしているような気がします。

たくさんの作曲家の曲を勉強していれば、編成という空間の使い方も、アイディアの配置の仕方も、根拠をもった選択肢があるのだと思います。理論を良く勉強していれば、より多くの素材を整然と配置することができるのだと思います。

今は、誰にでも開かれている「音」の倉庫に行っては真っ暗なその中を手さぐりで音を拾ってきて、部屋に帰ってレイアウトしてみては、これは使えそうか使えなさそうかやっているような気がします。
ともかく来週に向けて、また切り替えてやっていこうと思います。

2009年9月29日火曜日

ドッペルドミナント

今日は入試の時からお世話になっている、Theory専攻の友達にTutorとして1時間、授業でわからないことをみっちり質問させてもらいました。

そこで色々と謎が解けたと同時に、カルチャーショックだったことがありました。

音楽之友社 『和声 理論と実習Ⅱ』で「Ⅴ度のⅴ度」として説明されている和音のことを、今までドッペルドミナント(Doppeldominante)と呼び、記号はⅤの上にⅴを積み重ねて表記してきました。

ところが、こちらではそれも違う呼び方、書き方をすると知りました。

ドッペルドミナントのことは"Secondary dominant"、もしくは"Applied dominant"と言うそうです。
なんだか慣れないのでピンときにくいです…。
表記の仕方も/、及び矢印を用いる二種類があるそうですが、ローマ数字の二段重ねで一つの記号で表すことはないそうです…。
(9/30追記:書き方が曖昧でした(汗)こちらでのドッペルドミナントにあたる和音の書き方はローマ数字と共に/と矢印を用いるもので、例えばⅤ/Ⅴ、Ⅴ→Ⅴ(実際に書くとき矢印はちょっとラウンドしています。)という感じです。)

まだ授業では出てきていないのですが、もし出てきてもそれがドッペルドミナントのことだとは分からなかっただろうなと思うのでふと聞いてみてよかったです。

それにしても驚きましたし、逆に驚かれました。同じものを指すにしても、イメージとして持っているものが違うのはなんだか不思議でした。

2009年9月28日月曜日

優先順位

大学受験の時に高校の先生が、「遊んでいても、風邪で寝込んでいても、勉強してないのは一緒です。」と言っていたのを思い出します。

また、ただ取り組むのと成果をあげることができるのとは違うなとも思います。

…つまり、この三日間他の課題を置いて今書いている曲の構想にかなり時間をかけたのにも関わらず、あまり進めていません。とても焦るのですが、それでも今日中にTheoryの宿題はやってしまわなければなりません…。

優先順位をつけてそれを実行しながら管理する、というのが本当に難しいなと思います。

2009年9月27日日曜日

眠気

今日はなんだか朝から眠くて仕方がなく、プラクティスセンターでも起きていられなくて、帰って初めて昼寝をしました。そしてなんだかおやつをたくさん食べてしまいました…。

明日はYom Kipperというユダヤ教徒の人たちにとって大切な祝日らしく、学校もお休みです。9月にはLaibor dayもあって月曜の祝日が2回目なので、今度の火曜日は月曜日の授業になります。休みがあるのはなんといってもありがたいのですが、Theory(対位法)の授業が月木にあるのが来週は火木になるのが目下心配です…(ただでさえ毎週教科書を読むのに時間がかかって宿題がぎりぎりになるので…)。

本当は今日ルームメイトが彼女の先生のサロンコンサートに誘ってくれていたのですが、それも見送りました。帰ってきて彼女が「よく寝られた?1時間でもいいし、時々眠った方がいいよ!」と言ってくれて、いい子だなあとしみじみ思いました。

2009年9月26日土曜日

出会い

今日は友達にKorean Townにあるチャプチェのおいしいお店に連れて行ってもらいました。本当においしくてお腹がいっぱいになって、そしてたくさん話ができてとても満足でした。

ここに来なければ出会えなかっただろう人たちに出会えて、自分にはなかった発想や考えを聞けることはそれだけでとても貴重なことだと感じています。がんばらねばと思います。

2009年9月25日金曜日

CPとUsherと演奏会

今日は割合いろんなことがあったように思います。

授業が終わってからConversation Partner(CP)と会って来ました。CPというのは留学生サービスの一環で、ボランティアで参加してくれている学生及び学校関係者が留学生と定期的に会って話して、会話力の向上を手助けしてくれるというプログラムです。

当初は学生がCPになってくれるはずだったのですが、結局彼女は忙しくてできないということで新たにCPを紹介してもらい、今日初めて会いに行ってきました。彼は15年前からThe New Schoolで働いているそうで、こんな忙しそうな人にボランティアで会話の相手をしてもらっていいのだろうか…。と思いましたが、とても紳士的で親切な人でほっとしました。

その後マネスに戻り、Usher jobのミーティングに参加しました。アッシャーとはコンサートの椅子出し等設営をする仕事かと思っていたのですが、それは学校内の設営を専門に担当している人たちがやってくれるようで、実際コンサートの運営そのものを担当するということがわかりました。1コンサートにつき2人で照明の操作・プログラム渡し・演奏中の出入り管理等をするそうで、責任重大だと少々不安になってきました。ともかく10月に初めての仕事があるようなのでそれまでに要綱をよく読まないと…というところです。

その後、マネス大のコンサートホールでstring quartetの演奏会を聴きました。コンテンポラリーだったのですが、60年代に作曲されたstring quartetとElectronic Tapeの曲では、ホールの左右のスピーカーから流れる水音や雷鳴、鳥のさえずり等電子音とstring quartetが交互に、もしくはオーバーラップするように共演して不思議な感覚を覚えました。

なんだか本当に箇条書きの日記になってしまいましたが…。ともかく今週は予定が色々と入ってあっという間だったように思います。色々思ったり感じたりもするのですが、なかなか目まぐるしいです。

2009年9月24日木曜日

地下鉄

今日は授業が終わったあとカフェテリアに行きました。学生証がプリペイドカードになっていて(一定額が既に学費に含まれている)使い切らなければ逆に損になるので、私の寮からは地下鉄で1駅のところにあるそこに週一回くらい食べに行っています。

今日はその料理の写真でも撮って載せてみようと思っていたにも関わらず、あまりにお腹がすいていたのですっかり忘れて食べてしまいました…。ワンプレートに3種類ミールが選べて、飲み物とチップスがつくのが夕飯の一番一般的なメニューです。また次回あたりこそ載せてみたいと思います。

ところで地下鉄に乗っていると、時々乗ってきた人がいきなり歌い出して「おおっ」と思うことがあります。正確には、「歌うために乗ってきた」のだと思いますが、今日はちょうど乗っていた場所に一番近いドアのところにギターとアコーディオンの二人組がやってきました。そして、おもむろに弾き出したのですがギターとアコーディオンのピッチが大幅にずれていてどきっとしていると、さらに歌い出し…。でも歌は上手でした。ともかく次の駅に着くまでに一曲演奏して、ドアが開く前にお客さんに帽子を差し出して集金を募っていました。私はその駅で降りる予定だったのでそそくさと降りましたが…。

電車の中でそんなに全力で歌う??と思うことも多いですが、それも日常の風景のようです。写真は最寄駅の構内です。

2009年9月23日水曜日

避難2

お昼前の授業が終わって教室を出ようとした時、けたたましいビープ音が鳴り出しました。

何か、つい最近にもこんなことがあったような…。

ともかく学校も寮と同じく警報の音の大きいことこの上なく、耳をふさぎながら階段に向かい、建物を出て道の向こう側に待機しました。これだけの人が学校にいたんだなと、知っている先生や学生の顔をあちこちにみながら待つこと数分すると、もう戻っていいようでした。

先生が「日本ではこんなことはないでしょ。」と声をかけてくださって、ようやくこれが避難訓練だったことを知りました。どうりで、警報が鳴ってすぐに学校の責任者が「Fireなんとか」と書かれたゼッケンをつけて誘導していたわけです。抜き打ちにも程があると思うのですが、ともかく授業と授業の合間10分の出来事でした。

レッスンの後、「Composition Forum」という大学院の授業に参加しました。院生は必修の授業だそうですが、学部生は出席自由だと教えてもらったのでさっそく参加しました。作曲の学生が集まる授業はなかなかなく、今日は学内のコンペティションの紹介と自己紹介が主でした。

実際、毎日授業について行くのにも今書いている曲にも必死で、作曲について今まで自分が学んでこなかったことを実感する度それをどうやって埋めて行ったらいいのかと思いながらやっています。でも昨日の合唱といい、今日の「Composition Forum」といい、他の作曲の学生と会ったり主体的に活動している人に会うと、それ(課題をこなしている)だけじゃだめなんだろうなという気がしてきます。なんとか少しでも前進したいです。

2009年9月22日火曜日

SSN

今日は授業のあとに、ソーシャルセキュリティーナンバー(SSN:アメリカで働くために必要な番号)を申請してきました。

大学にはオンキャンパスジョブがいくつかあって(図書館、プラクティスセンター、コンサートアッシャー等)、結構大学のあちこちで学生が働いています。留学生も1週間に20時間までならオンキャンパスで働いていいことになっています。

そういうわけで、私もともかく日々消費生活なので、少しでも稼げるならとコンサートアッシャー(たぶん、コンサートの椅子出しなどをする仕事)に応募したら、一応雇ってもらえました。実際そんな余裕はあるのかというところですが、シフト制だと聞いたので…。

それで、いつかとらないといけないんだろうなと思いながら、SSNの申請は仕事をもらってからだと思ってぼんやりしていたのですが、韓国人の友達がとりに行くと聞き、教えてもらうままに書類をもらい、オフィスに行き、申請してきました。2週間ほどで郵送で届くそうです。

なにもかも、「たぶん~」「~らしい」でやっていて、非常に頼りない気分です。

その後、大学の先生が作曲したオペラの合唱に参加させてもらうことになったので、パート別のリハーサルに初めて参加しました。コンテンポラリーの曲で、音がぶつかっていたり減音程が多かったり、変拍子だったり、歌詞も英語でなかったり難しそうですがとても美しそうです。またリハーサルの様子など書きたいと思います。

2009年9月21日月曜日

楽語2

またしても楽語についてですが、あまりに英語の楽語を知らずに来たなと実感します。

music 「楽譜」
movement 「楽章」
もこちらに来て知りました。

読み方が違うために、パッと反応できないのは
sequence ”シークエンス”(「ゼクエンツ」)
unison ”ユニソン”(「ユニゾン」)

知らなかったなあと思うのは、
「加線」 ledger line
「五線」 staff, staves
「アウフタクト」 pickup, anacrusis

そして、そんな風に覚えるの!?と意外だったのは
Every Good Boy Does Fine
FACE

上がト音記号の五線上の音を、下が間の音の覚え方らしいです。アメリカの子どもたちはこうやって覚えるのでしょうか。

今週も一週間が始まりました。

2009年9月20日日曜日

Reの発音

今日は日曜日ということで朝起きてスカイプを開き、一週間分の食料の買い出しに近くのスーパーまで行き、帰ってきたらスーツメイトが台所を掃除してくれていたので一緒に小掃除をして、その後プラクティスセンターに出かけました。

そして、帰って来て玉ねぎを冷凍すべく解体している(非常に大きいので)と目に滲みて、泣きながら切っていると「どうしたの!?」と言われ、「なんで玉ねぎ切ってるの!?」と言われ、「いや冷凍するから…」と言いつつ夕食を作り…。荒唐無稽な感じですが、なんとなく休日の過ごし方が定まってきました。

プラクティスセンターでは主に、Keyboard、Ear Training、Piano classの課題を練習するのと、曲の構想を練ったりしているのですが3時間があっという間に過ぎてしまいます。

ところで、Ear Trainingではスコアリーディングとソルフェージュや視唱をするのですが、その際「ドレミファソラシ」の発音で意外に苦労するところがあります。「レ」と「ラ」の発音が違うので…。日本語ではラ行としてその違いを意識したこともなかったのですが、そういえば「レ」は"Re"で「ラ」は"La"と書きます。「シ」のことは「スィ」と思っていましたが、 問題は"Re"です。Rの発音にすると、ずいぶん「レ」が丸くなるというか、手間をかけた響きになるように思います。一方「ラ」もより薄っぺらい印象になります。つまり二つの音の印象がだいぶ違うのですが、時々区別がつかなくなります。発音の仕方よりも音を正しく読める方が明らかに大切なのですが、時々気にしてしまいます。

2009年9月19日土曜日

今日はとても気持ちのよいお天気で、朝からプラクティスセンターに出かけました。空気はすっかり秋っぽいです。

秋と言えばなんだか運動会を思い出します。そんなに走るのが早かったわけでもないのに、運動会に対してはなにかしら期待感みたいなものを持っていたのかもしれません。もう自分が運動会に出ることなんてないのに、秋になるといつもこの気持ちを思い出します。

…それはさておき、プラクティスセンターを出た後は、市立図書館に行って英語の宿題をしました。市立図書館の自習室はとても静かに集中できるので好きなのですが、空調が寒いのであんまり長時間いられないのが難点です。

夕方は韓国人の友達とカフェテリア(寮の食堂)に行きました。マネス大にはアジア人の学生がとても多いのですが、その中にはアメリカに住んでいたり留学していた経験があって、すでに英語を自分のものにしている人も多いです。彼女も今の実家はバンクーバーで英語はまったく問題ないのですが、8歳の時に韓国から引っ越した時には一から英語を学び始めたそうです。彼女が親切にしてくれたり、私がうまく話せなくても根気よく聞いてくれたりするのは、自分も英語がうまくしゃべれなかった時期を経験しているからなのかなと思いました。とてもありがたいです。しかし一方でそういうこともあってか、なんとなくアジア人の方が話しかけやすいというのもあります。拘らずに色んな人と話せるようになりたいとは思うのですが…。

2009年9月18日金曜日

避難

昨晩のことですが、ちょっとした騒動がありました。

ルームメイトが「ベッドに入る時が一番幸せ~。」と言って先に寝てから少しした頃、けたたましいブザー音が部屋中に鳴り響きました。あまりにうるさくて、ドアを開けるために一瞬耳をふさぐ手を離しただけでいたたまれないぐらい大きな音でした。

廊下を見るとどうやらみんなパジャマに上着を羽織って部屋から出てきていて、私も起きてきたルームメイトと部屋の鍵だけを持って階段に向かいました。廊下に出るとなにか煙の臭いがして、誤作動と思っていたのにまさかと思いました。一階に下りて外に出ると、寮に住んでいる学生全員が外にでて道の向こうに待機して様子を見ていました。みんなだいたいパジャマで(12時くらいだったので)、地下の練習室でチェロを練習していた女の子などチェロと弓だけ持って避難してきていてなんだか気の毒でした。

結局数分すると、3台ほど消防車がやってきました。外から見上げたところ火は見えず、消防隊員の人たちもそんなに緊急の様子ではなかったのですが、もしどこかから火が出ていたらと思うと不安になってきました…。「パスポートとか全部置いてきた!」「私のトランペットが~。」「ポケットに25セント入ってた!」などと、夜中の緊急事態に変なハイテンションで待機を続けること40分あまり。消防車が帰っていったので、何のアナウンスもないままもう大丈夫らしいということでみんな寮に戻って行きました。一体なんだったのか…。それでも、部屋に戻ってみると天井がところどころ壊れていました。火元を確認するために多分消防士さんが壊したようでした。

今日になって、その一件の報告書があちこちに貼り出されていたのですが、どうやら火元は寮ではなかったようです。別の建物からの煙が換気口から入り込んだようで、それでなかなか火元が確認できなかったのだとか。

ともかく、ほんとに火事にならなくてよかったです。

そんなこんなですが、今日でNYに来てからちょうど1か月が経ちました。ブログを読んで下さっている皆様、ありがとうございます。おかげさまです。

2009年9月17日木曜日

演奏会

今日はとても涼しくて、少し秋の気配を感じました。

金木犀が香り始める季節が好きなのですが、ここにもあるのでしょうか。ともかく風の匂いや温度が変わると急に我にかえるというか、時間が移ろっているんだなと思います。

今日は夕方演奏会を聴きに行ってきました。とはいえ道に迷って遅れてしまい、前半のモーツァルトのピアノコンチェルトは聴き逃してしまったのですが…。後半のベートーベンの交響曲第7番は聴けました。The American Classical Orchestraという、17世紀から19世紀のレパートリーを主とし古楽器で演奏する楽団で、確かに音色を渋く感じました。

2009年9月16日水曜日

今朝は起きる直前に右足がつったのですが、なぜか今は左足が痛いです。

今日はレッスンで、ともかく必死でしたが来週にむけてまたがんばりたいと思います。今はというと明日のcounterpointの宿題がまだなので…、それをなんとかしてから寝ようと思います。ともかく火曜水曜が一週間の山場です。

2009年9月15日火曜日

今日はもうAlexanderのクラスがないので先週よりは時間ができたのですが、それでもあっという間に過ぎてしまいました。

ところで最近は、3食のパターンが決まってきたので食事のことを考えるのが楽です。

どうでもよいことですが、少々食事のパターンを書きだしてみたいと思います。

朝:ミニベーグル×2、クリームチーズ、牛乳
昼:サンドイッチ(具→きゅうり、ハム、チーズ)×2、水
夜:パスタorそうめん(具→トマトソースorチキンブイヨン、卵or豚肉or鶏肉or牛肉、玉ねぎ、人参、じゃがいも)、水
間食:りんご、クッキー、紅茶

ほぼ毎日このような感じで…。食べるものが決まって買出しも楽になってきました。

2009年9月14日月曜日

楽語

今日はChorusの授業で今まで歌ってきたドヴォルザークのMass in D major Kyrieを歌い切りました。とても美しい曲で好きだったので、もう終わってしまうのかと少し残念でしたが、来週からはメンデルスゾーンを歌うそうです。ちなみに、メンデルスゾーンのことは「メンデルソン」と発音するようで、違う人のように思ってしまいます…。

楽語では、よく使う言葉のはずなのに英語で何と言うのか知らないものが多くて焦ります。

例えばTheoryの初回の授業で先生が"Cantus Firmus"という言葉をしきりに使うものの何のことかさっぱり分からず。帰って調べると「定旋律」と出て、ああ対位法をやるのか…とようやくわかったことがありました。

他にも「小節」の意味でのmeasureを「長調」の意味のmajorと聞き間違えたり、今度は「小節」がmeasureだと思っていると、場合によってはbarと言うこともあるらしく、特に聴音の時など焦りました。

また、八分音符のことはeighth note、十六分音符のことは sixteenth noteと言いますがすが、四分音符はforth noteではなくquarter noteです。二分音符がhalf note、全音符がwhole noteなことから考えればわかりそうなものですが、ついquarterから付点を想像してしまい、危うくすごいテンポで課題を練習しそうになりました。

写真は、プラクティスセンターからリンカーンセンターが近いのでそっちを向いてとってみたものです。最近カメラの調子が悪く、あまりたくさん撮れません…。

H&M

今日はプラクティスセンターに行った後、寮の近くにあるH&Mに行って、こちらにきて初めて服を買いました。

多少混んでいましたが、服はなかなかリーズナブルでよかったです。日本のユニクロと近いような。ともかく試着もレジも並んで待ちます。試着室では、0~7までの札を試着室に入るときにドアのノブにかけられるのですが、何の番号なのかな?と思っているとどうやら何着持って入ったかの札らしいとわかりました。そして、出る時に買わないものをそこで預けていくのですが、買うものとの合計がその札と合えばいいようです。

今日は久しぶりに少し暑さが戻った一日でした。

2009年9月12日土曜日

霧雨

今日も霧のような雨がずっと降り続くお天気でした。

寮のそばの通りでは、週末だからか2ブロックぐらい車の進入を止めて市場のようなものが開かれていました。せっかくなのに雨で残念なかんじです。

今日は、大学のプラクティスセンターに行って、課題の練習や作曲に取り組みました。プラクティスセンターとは、大学と少し離れた所にあるビルの1フロアを大学が貸し切っていて、そこにピアノの置かれた防音小部屋が20位あって、前日に予約すると3時間練習できるという施設です。かなり防音がきいているのでとても集中できます。

楽器の人やピアノの人が練習している横で、Ear Trainingの課題でソルフェージュ(音程は付けずに音の名前だけ棒読みする)を唱えていると、いいのかなという気持ちになります。が、ともかくしばらく練習できました。

2009年9月11日金曜日

9.11

今日は9月11日ということで、NYでこの日を迎えるのは何か意味があるのかなと思いました。9.11が起こったときは高校生だったわけですが、朝学校で友人からそのニュースを聞いて信じられなかったのを覚えています。

とはいえ、今日も週の終わりということで慌ただしく過ごしてしまいました。寮と学校と食堂の間しか行き来していませんが、街の様子も普段とそう変わらないように感じました。それに今日はずっと霧雨が降っていてとても寒いので、あまり外出しようという気になれないお天気です。しいて普段と違うことと言えば、ところどころ地下鉄に警察がいたぐらいで…。

寮の地下にテレビがあり、通りがかると9.11の特集らしきテレビ番組が映っていました。数日前にオバマ大統領が(確か保険について…)演説した時は、寮が呼びかけてたくさん人が集まってそれを見ていましたが、今日は1人2人見ているだけでわりと閑散としています。NYにいる人にとって、あの日は今どういう意味を持つのだろうと思います。

ようやく授業が始まって二週目を終えました。二週目はやはり一週目よりも大変というか、シビアだった気がします。一週目はオリエンテーションや初めての宿題が出てそれはハラハラしましたが、実際ようやく通常の授業がどんな風に進んで行くのかがわかるという意味では、本当の始まりは二週目のような気がします。

心配しても仕方がないことは諦めて、やるべきことをやって、根気強くやっていきたいと思います…。

2009年9月10日木曜日

勉強

すみません一日あいてしまいましたが…、元気にはしております。
昨日レッスンがあったのと、今日のTheoryの授業の準備でしばらく頭がいっぱいになっていました。

やはり何に一番時間をかけて取り組むか、優先順位をつけることが必須だなと感じています。

ESLの先生が「みんな手をよく洗いなさいよ。今インフルエンザが広まりつつあるから。あなたたちは風邪をひいている暇はないんだから!」と言っていましたが、その通りだなと思います。

勉強について非常にそれを感じるところがあったので、残念ですが選択科目で取ろうとしていたAlexander Techniqueは履修を見送ることにしました。とても興味はあって、1semester授業を受けてみたかったのですが…。先生にメールでそのことを伝えると、「あなたの状況はよくわかります。自分に勉強するために十分な時間を与えることは大切ですよ。」と言って快く認めてくれたので、少し気持ちが軽くなりました。

ともかく、日に日に英語が喋れていないということが問題だなと実感しています。割と流れで生きているところがあるので、初めのころは(今も始めの方ですが…)それなりに大きく困ることがなければ別に気にしていなかったのですが、実際授業の内容も、友達の話も、自分の話していることも、半分も分かっていないということに気が付き始めました。「ふんふん。」と言って平気そうな顔をしていますが、主語がわかっていても述語の部分を聴き取れていない場合が多いです。それがいいのか悪いのか(そこが大切なのに!)わからず必死で空気を読んだり、聞けそうな時は聞き返し、あんまり重要でなさそうなら流したり、してやり過ごしていることが多いです。たとえ長くいても、今のままのやり方では改善されないように思うのでなんとかしたいと思うのですが…。

今日は寮のカフェテリア(地下鉄で1駅乗って行く)に行って夕食を食べたのでお腹がいっぱいです。

2009年9月8日火曜日

英語

今日は1時間目がESLのConversationで、まずは握手の仕方から始まりました。
がっちり手を合わせて、割と強めに握手する。そうでないと自信がないと思われるんだそうです。
こういうことは、生活の中では必要なことだけれども、英会話教室に行ってもこういうことはなかなか敢えて教えてもらえないんじゃないかなと思いました。

今日は特に人に質問する文章の作り方がメインでした。つい、日常の中で文章の最後を上げるだけで疑問文を作ってしまうことが多いです。何か聞こうと思って、そうそう、動詞を前に出してひっくり返すんだったと思っても、それをAre、Do、Did、Have、Wouldのどれで聞けばいいのか???と混乱してしまうことも多いです。

今ちょうどESLのwritingの方でも時制を勉強しているので、自制と疑問文がちゃんと理解して使えるようになれば、もう少し話すのが楽になるのではと希望を持ってがんばりたいと思います。

ともかくいつも何かに取り掛かっているようにはしているのですが、全然処理が追いつきません。もっと処理量をあげていかないと、さらにいろいろ積み上がっていきそうです…。

2009年9月7日月曜日

蝶々夫人

今日はLabor's day ということで学校は休みでした。

3日間もあった週末ですがなんだかんだとしているうちにあっという間に過ぎてしまって…。

それでも今日は再びHDフェスティバルに行って「蝶々夫人」を観てきました。とてもよかったです。このオペラも全幕観たことがなかったので、あの曲はこの場面で歌われるのかとようやくわかりました…。今日でこのフェスティバルも最終日だったので、一昨日よりもずっと多くの人が観に訪れていました。1時間前にはすでに満席状態でした。

お話としてはアメリカ人と日本人の考え方の対比が明確に描かれているようで、アメリカ人がこれを見てどういう感想を持つのだろうかと思いました。ともかく一途な蝶々夫人がずっと信じて待っていて、帰ってくると喜んで、そして裏切られたことを知って、その一喜一憂にすごく気持ちがこもっていてかわいそうでかわいそうで…。音楽では、あるシーンで日本とアメリカを対比するときにそれぞれの国歌のモチーフをメロディーに組み込んでいて、演出上とてもはまっているなと思いました。そしてともかく音楽がダイナミックでした。もうこうなると、メロディーや音楽の組成よりも感情の背景として聴いてしまいました。

明日からまた一週間始ります。

2009年9月6日日曜日

Suite

ここ数日はエンパイアステートビルのライトアップがカラフルです。

今日はsuitemateについて少し書いてみたいと思います。私の住んでいる寮はsuite styleになっていて、suiteというのは複数の寝室(room)と、Bath、Kitchin、Livingを備えた大きな部屋のことです。そしてそのroomにつき一人部屋・二人部屋・三人部屋の種類があります。

私のいるsuiteには二人部屋と三人部屋があり、私は二人部屋の方にいます。roommateは中国人です。三人部屋には、アメリカ人、カナダ人(でも母国語はフランス語)と、韓国人(でもアメリカの高校に行っていた)がいます。

そういうわけで、suiteにいる5人ともが別々の母国語を持っていると気づいた時には、自分たちでもテンションが上がりました。特に良いところは、誰かが電話で国の家族や友達と話していても内容が全然入ってこないので気にならないということです。こんなにしゃべっているのに、まったくその内容がお互いわかっていないなんてとても不思議な感じですが、プライバシーが保たれるのはこういう共同生活においては重要なことだなと思いました。

今日は取り立てて出かけず奨学金の応募書類に頭を悩ましていましたが、気分転換に食料品の買い出しに行って新しいスーパーを見つけました。

2009年9月5日土曜日

メトロポリタンオペラ

今日はsuitmate(suitmateについてはまた詳しく書きたいと思いますが、大きく括ったルームメイトです)達とメトロポリタンオペラの夏のHDフェスティバルに行って来ました。

これは、映像作品として記録されたオペラ(と言っていいのかわかりませんが…)が夏の2週間弱の間、毎日違う演目で、リンカーンセンター前の広場に設けられた席で無料で!鑑賞できるというフェスティバルです。

今日は「オルフェオとエウリディーチェ」でした。オルフェオの歌う「エウリディーチェを失って」 は高校の音楽の授業で歌って以来とても好きな曲で、今回オペラ全体を見られてとても嬉しかったです。そして、とても素晴らしかったです。なぜオルフェオを女性が演じているのかなと思ったのですが、もとはカストラートのために書かれていたということでしょうか。(勉強不足で…汗)ともかく、音域が本当に広くて表現力が豊かでとても引き込まれました。オーケストラも素晴らしくて。

8時開演だったので7時から席に座っていましたが、7時半にはほぼ満席でした。ただ映像であるということで、お客さんも結構ドライだなと思いました(1幕が終わったところで帰る人や、カーテンコールを最後まで座って見ていた人は半分くらいだったと思います)。劇場で見られたらもっと感激に浸れただろうなと思うと少し残念ですが、劇場ではあんなに歌手の表情が見られないだろうなと思うと、やっぱりよかったです。

写真は暮れてゆく空とリンカーンセンターです。上映が始まった途端建物の照明は落ちてスクリーンが浮かびあがりました。

昨日ようやく授業が一週間1めぐりしたので、少しほっとしてしまっていますが、この週末でできることをしておかなければと思います。

2009年9月4日金曜日

5日目

今日はついに一週間の最後の日でした。

今日の授業は
・Dictation
・ESL Writing
の2つでした。

・Dictationは、Ear Trainingと同じ先生なのですが、やはり厳しい。。。授業のあとしばらく凹んでいました。今日は初回なので、皆がどれだけできるのか見るというテストがありました。ちなみにDictationとは辞書で引くと「書き取り、口述」と出るのですが、やっていることからすると要するに「聴音」です。どうもEar Trainingの方が聴音っぽく思ってしまうのですが、あっちで今やっているのはスコアリーディングで…。
前置きが長くなりましたが、ともかく今日は3つの課題を聴音しました。1つめは1声のメロディー、2つめは2声のメロディー、3つめが4声のハーモニーでした。何と言っても指示といいますか音楽用語が聞き取れず、またやり方にも慣れていないのもあって始終大慌てでした。始めに一度全部、それから2小節ごとに3回ずつ、最後に一度全部弾いてもらえるので親切な聴音だと思うのですが、1度拍子を取り違えて大変慌てました。(声部の数・音部記号、メロディーorハーモニー、調性は示されますが、拍子が示されないので…)だんだん余裕がなくなってきて、間違っては書き直しを繰り返し、ようやく書き終えて顔をあげると、他の学生がいつものことのようにきれいな譜面を仕上げていました。かつちらりと譜面を見ると、終わりの音符の拍数が違っていて…。何か指示を聞き違えたか聞き落としたか、そもそもやり方を間違ったのか…。

・ESL Writingは、先生はおちゃめですが親切で、説明には説得力がありました。英語について「音楽家はより良い楽器を求めます。それがよりよいパフォーマンスに繋がると知っているからです。あなたがたにとっての英語もそれと同じです。英語はここで成功するために必須の道具です。だから英語の力を磨くことは本当に大切なことです。」具体的に英語の勉強ができるクラスなので、ほんとにがんばろうと思います。

2009年9月3日木曜日

4日目

今日の授業は
・Keyboard
・Theory(二回目)
・Chorus(二回目)
でした。

・Keyboardでは、今学期は通奏低音をするそうです。今日は交代でピアノに座って、スケールの上にコードを乗せるエクササイズや、簡単なカデンツを転回形を自分で選んで弾く、という事をしました。ともかく今は何を指示されているのかわかるのに時間がかかってしまうので、はやく英語の音楽用語を覚えて慣れなくてはと思います。ここにきてやっぱりEar trainingでやっていることとも、Theoryでやっていることともつながっているんだなと思いました。

・Theory(二回目)は今週の2回目だったのですが、リーディングの課題が最後までできず…。地下鉄でも読んでいたのですが結局数ページ残ったまま授業に出てしまいました。課題は提出したのですが、やっぱりリーディングの課題をよく理解していないと、先生の話についていけない、むしろ話だけではわからないので、読み物が大切だなと思いました。早め早めに課題をやっていかないとと思います。

・Chorus(二回目)では、ドヴォルザークのミサ曲を歌いました。声楽の生徒もかなりとっているようで、発声練習の時から何か響きが素敵でした。個別のパートをピアノと一緒に音とり、ということはせずに、まずソプラノパートをみんなで歌って、次にテナーパートをみんなで歌って、次は自分のパートのメロディーが始まったらそっちに移って…、ではそれぞれのパートで初めから。という風に進んで行きました。合唱の練習では他のパートが指導を受けている間をやはり長く感じてしまうのですが、時々そのパートをみんなで歌う、という活動があったので曲全体のことを考えるにもよく、また他のパートが何をしているかもわかっていいなぁと思いました。とはいえ、かなり歌ったので少し疲れました。

2009年9月2日水曜日

3日目

今日の授業は
・Introduction to Humanities
・Orchestrasion
そしてレッスンでした。

・Introduction to Humanitiesでは、西洋の歴史、文学、芸術、音楽をテーマにして、話し合ったり、読んだり書いたりする力をつけるという授業だそうです。なぜかこの授業をとっていたのがアジア人ばかりだったので、先生が「それは聞いてなかった。誰も母国語が英語じゃないなんて…。シラバスを検討しなおさないといけないかも。」と少し慌てているようでした。(あくまで色んなことが推量です)

・Orchestrasionは、このsemesterはストリングスを中心に勉強するそうで、今日は同じ編成でも楽器の使い方によっていかに印象が違うか、コントラストを出すには楽器の特性を知ることが重要、いずれにせよバランスが大事、というような全体的なことについて音源を聴きながらレクチャーを受けました。とても学びたい授業だったので、講義を理解するのは必死ですがなんとかついていきたいと思います。

2009年9月1日火曜日

2日目

今日の授業は
・ESL Conversation
・Ear Training
・Alexander Technique
の3つでした。

・ESL Conversationは、2つあるESL(English as a Second Language)のうちのひとつです。内容は、いわば英会話教室のような感じでした。来るまでは特別に外の学校に受け行かなければならないのかと思っていたのですが、そうではなくマネスの授業のようで、宿題も楽器の名前や音楽用語の発音でした。日常の会話とともに、音楽で勉強をするのに必要なボキャブラリーも勉強できるのはありがたいと思いました。

・Ear Training は、非常に厳しかったです。内容はソルフェージュとスコアリーディングなのですが、最終的には7つの音部記号(ト音、へ音、アルト、ソプラノ…等)でソルフェージュができるようになるそうで…。今日も、単純な跳躍の連続の譜面を渡されて、一人一段ずつメトロノームに合わせて指定された音部記号で読まなくてはならず非常に焦りました。まず何が始まったのか分からず、分かってからもその音部記号のドがどこなのか分からず。一回目は全然出来ず、さんざんつっかえた後飛ばされました。ともかくその次は順番が回ってくるまでに必死で始まりの音の見当をつけて、オクターブを超える跳躍がないことを祈りながら音程だけを頼りに読みました。非常にしどろもどろながらなんとか一段読めました。あまり生きた心地はしませんでしたが、大変なのはこれからなのだと思います。課題もたくさん出たので、ともかく練習をしようと思います。

・Alexander Techniqueは選択科目だったのですが、少し興味があったのでとりました。50cmくらいの人間の骨格人形(小さいので恐くない)を使って先生が、人の骨格がどういう作りになっているか、体の部分同士がどう影響し合っているかを解説してくれて、その後実際に自分の体もつかって色々体感しました。力を入れすぎても、まったく脱力しすぎても体本来の力を生かすことはできないそうです。とても穏やかな先生でした。


今日は帰りに授業のテキストを買いに、ジュリアードの本屋さんに行きました。外から見ると本屋さんとは思えないような箱型の狭い部屋の中に、楽譜や音源や音楽関係のものがぎゅっと詰まっていました。それからジュリアードのおみやげものも…。写真は学校の入口の写真です。