2017年8月16日水曜日

Instagramのお知らせ



Instagramのお知らせをさせてください!こちらでは今のところ発表予定の曲の予告クリップや、まだ作品としては発表していない曲の断片などを載せています。これからさらに内容を充実していければと思っています。よろしければぜひこちらもご覧頂けましたら幸いです!

2017年8月11日金曜日

プレゼンテーション本番



昨日無事にSweethearts of Swingの本番が終了しました。屋外のステージでのプレゼンテーションだったため、雨用の予備日も準備されていましたが、幸いにも晴天に恵まれました。

会場はマンハッタンから電車で1時間程の距離にある、The Pocantico CenterというThe Rockefeller Brothers Fundによって管理・運営されている歴史的な施設内にあり、お城のような建物や美しい景色に囲まれてのパフォーマンスとなりました。

実際のリハーサル期間は三日間という限られた時間だったのですが、演出家、音楽監督、作者、舞台監督やスタッフ全員の的確な仕事を通して、曲やシーンが急速にまとまってゆき、また演奏家/役者同士の関係が深まるにつれてキャラクター間の関係性にも還元されてゆくのなどを見るのは本当に刺激的でした。

自分の仕事ぶりには「これはできた」と思う事と「今後の課題」と思う点の両方ありますが、現場に入る度に作品や一緒に仕事をさせてもらったスタッフや役者から学ぶ事が本当に多く、お土産をたくさんもらって帰ってきたような気分です。

これからまた、次の仕事や自分のプロジェクトに生かしていきたいと思います。

〈8/13追記〉 Sweethearts of Swing のfacebook page にプレゼンテーションのスライドショーがアップされたのでご紹介させて頂きます。

Photos by Jody Christopherson. Music by Kat Sherrell.

2017年8月7日月曜日

Sweethearts of Swing


台風5号の被害を受けられた方にお見舞い申し上げます。昨今は本当に異常気象が多いように感じ、被害の報を聞くたびにやるせない気持ちになります。

ニューヨークはどちらかというと過ごしやすく、まだ秋の気配ではありませんが、もはや夏の気配でもないような日が続いていて不思議な感じです。

ここ数週間は現在制作が進行中のミュージカル、Sweethearts of Swingのプレゼンテーションに音楽助手として呼んでもらってスタッフに入っており、準備やリハーサルの日々を過ごしています。

このミュージカルはアメリカにおける人種差別がもっともひどかった時代に実際に存在し活躍した、女性のみで構成されたビッグバンドをモデルにした物語です。当時は聴く音楽すらも人種によって隔てられていた中、(人種が)有色の女性ばかりで構成されていたバンドに、白人の女性がメンバーとして加わったことによってバンドに巻き起こる葛藤と、彼女たちが社会に投げかけた疑問とその影響を、壮大なビッグバンドの音楽を通して描きます。

このミュージカルには数年前の初期段階のプレゼンテーションの際にも音楽助手として関わらせてもらったのですが、数年の間に作品としてもプロダクションとしても格段に発展していて、再び関わらせてもらうことができて感慨深く、現場から学ばせてもらうことも多くありがたいです。

前回は5人のバンド+アクターというコンパクトなプレゼンテーションだったところ、今回はより作品の目指す規模に近づき、12人のミュージシャンとシンガーがステージ上で演奏し、演技も受け持ちます。今回は作品の抜粋となりますが、一線で活躍するミュージシャンたちがアンサンブルとなって発揮する演奏の迫力、そして実際のミュージシャンが演じるミュージシャン像の説得力は圧倒的です。

今回の本番、そして今後の発展もぜひ大成功してほしいと思う素晴らしいミュージカルです。明後日本番なので、またその様子などもご報告させていただけたらと思います。

2017年7月30日日曜日

鑑賞記録:夏のクロイスターズ美術館でのコンサート



メトロポリタン美術館の別館であるクロイスターズ美術館は、昨年から夏の間(May 26 – September 1)、金曜日の開館時間を7:30 p.m.まで延長しています。マンハッタンの北の端にあるこの美術館は中世の美術を展示しており、本館も含めた街中の大きな美術館に比べると展示の量は少ないですが、景色と建築と庭も含めたその静かで落ち着いた魅力に定期的に訪れる人も多い美術館です。

昨日はその延長された開館時間に時折実施されるコンサートに、いつもお世話になっているListen Closelyが地元で活躍する音楽家として招かれて演奏をするとのことだったので、聴きに行ってきました。プログラムはルネサンスの曲を中心に、地元で活躍する現代の作曲家の曲も取り上げていて、とても聴きごたえのある良いコンサートでした。お客さんの数も多く、熱心に聴き入っていてくれていたのが印象的でした。そして半屋外のコンサートとはいえ、回廊に響き渡る音響がとてもよかったのも驚きでした。

クロイスターズ美術館を訪れるのは、留学する直前にNYに旅行した時以来で、当時はどこに行くにもおっかなびっくりの中、マンハッタンの北の端にあるクロイスターズまでたどり着けたことがまず誇らしかった記憶があります。Listen Closelyの音楽家たちにはMannes音楽院での同級生が多いのですが、数年後にこうして「同級生」と呼べる音楽家たちの演奏会を聴きに戻ってこられたのだなと少し感慨深く思いました。しかし、それにもまして、こうして級友たちが音楽家としてどんどん社会に出ていっているのを目の当たりにすると、焦りにも似た刺激を受ける思いです。自分もがんばらねば!と思いました。

2017年7月28日金曜日

ピアノを教えていて思ったこと:できることとできないことの境界線

写真は投稿と関連がありませんが…、
なんだかきれいな夕暮れ時だなと思って見上げた瞬間を撮ったものです。

気がつけば7月も終わりに近づき、夏の前半が過ぎたことにはっとします。ニューヨークはここ数日はとても涼しい気温が続いていますが、日本の夏はいかがでしょうか。

今日は少し、ピアノを教える中で思ったことを書き留めておきたいと思います。数年前から徐々にピアノを教える機会が増え、現在は10人前後(夏休みで長期お休みの生徒さんや、増えるかも?な生徒さんも含めて)の生徒さんに教えさせてもらっています。

子どもの生徒さんは5歳前後のお子さんに一から教えさせてもらう機会が多く、一本指で鍵盤を弾くのがやっとというところから始めて、数年経って両手で弾けるところまでくるとやはり感激します。その過程で思うことですが、「子どもは成長の過程で大人を常に試しながら、やっていいことと悪いことの境界線を学んでいく」と聞いたことがありますが、教える側にも生徒さんに対してそういう側面があるなと感じます。その場合に見極めるのは変動する「できることとできないこと」の境界線ということになりますが、前回はできなかったことが今回はできるようになっているかもしれない、という意識をもって積極的に補助を外していくことを意識しておかないと、せっかくの成長を妨げてしまいかねないなと感じます。自力ではまだできない部分をシンプルに助けてあげたくなる気持ちはありますが、かといって毎回音名を書いてあげたり、毎回声かけをしながら歌ってリードしてあげたり、「こうすればできる」という方法をいつまでも続けていては指導にならないぞ、相手は常に成長し続けている存在なのだ、と肝に銘じる思いです。補助の手立ての引き出しを増やして、よりその時々に合った高さの階段をつけてあげられるようになりたいです。

月並みですが、生徒さんから学ぶことは多く、指導法の試行錯誤においてだけでなく自分自身の音楽への見方や向き合い方にも刺激をもらうことが多いです。全ての経験から学んだことを還元していけたらと思っています。

2017年7月12日水曜日

CDレビュー



最近お知らせばかりになってしまい恐縮ですが、2015年に出した初の作品集CD(EP)のレビューを書いてもらうことができましたのでお知らせさせて頂きます。

書いてくれたのは、2013年に卒業後初めてのリサイタルを開いた際にもレビューを書いてもらった、Lucid CultureというNYをベースとした音楽ブログです。

実は書いてもらったのは三月で、The Gray Wolfのコンサートの告知と合わせて掲載してもらったのですが、ちゃんと和訳をして…、と思っているうちにお知らせが遅くなってしまいました。

CD中の個別の曲の評に入る前に、冒頭に私の曲について短く評してくださっている部分を訳したものを載せさせて頂きます。

"Pianist/composer Ayumi Okada writes vivid, cinematic songs without words. Her music is full of stories, and humor, and unselfconscious depth. Much as her sense of melody is appealingly consonant, it would be a mistake to pigeonhole her as a neoromantic: she’s most at home in the borderlands with Debussy and Ravel. "

「作曲家・ピアニストである岡田あゆみは、鮮明で映画的な無言歌を書く。彼女の音楽は物語に溢れていて、そしてユーモアと気取らない深さがある。彼女のメロディーのセンスは魅力ある協和的なものではあるが、彼女を新ロマン主義的と分類するのは誤りであろう。彼女はドビュッシーとラベルの境界線上にいるのが最も居心地が良いようである。」

とても励みになり、書いてもらったことに応えられるよう、そしてまたレビューを書いてもらえるよう、頑張っていきたいと思っております。

2017年7月10日月曜日

The Grey Wolf: V. One Solitary Wail



九州の豪雨で被害を受けられた方々にお見舞い申し上げます。どうかこれ以上被害が拡大しませんように。

6月は一度も投稿せずに過ごしてしまいました。ここ最近は引越をしたり、進路についてあらためて考えるきっかけがあったりと慌ただしく日々を過ごしておりましたが、その全ての出来事から新たなモチベーションをもらったように感じているので、これから益々音楽活動に打ち込んで参りたいと思っています。

今日はThe Gray Wolfの別バージョンのビデオをご紹介させてください。Listen Closelyの公式ホームページに公開されている五楽章の初演映像です(現在Youtubeではunlistedになっていますが、近々publicにする予定とのことで掲載許可もとっています。)。

「お話」に対して作曲するという作品をどういう風に発表すれば良いのかまだ模索中で、その試行錯誤の一環として先日イラストと音源と合わせたビデオを作成したわけなのですが、この演奏の映像を観て、結局演奏者が演奏してくれている姿ほど曲を良く伝えてくれるものはないなと脱帽しました。

また、あらためて演奏の様子を観てみて、曲自体各楽器にお話の中のキャラクターを割り振って書いた(娘:ピアノ、青年:チェロ、母親:ビオラ、狼:ピアノ+バイオリンI, II)のと、今回は演奏者の並び方もそれに適した形でやってもらえたので、お客さんにお話の粗筋を知った上で演奏を観てもらうことができれば、たとえそれ以上の視覚的な情報がなくとも、お話をたどってもらう事がある程度可能なのではないかと、今後の作曲についても示唆を得る事ができました。

お楽しみ頂ければ幸いです。