2016年9月14日水曜日

雑感:ファーストフード店にて


ファーストフード店は、「とりあえず幸せ」な人たちで満ちている。

本当はもっと他に食べたいものがあるのかもしれない。けれど、ひとまず割と安価なメニューの中で、自分の食べたいものを選んで、飲み物やハンバーガー、ポテトを前にして、好きなようにケチャップをかけて黙々と食べている姿は、「とりあえず幸せ」そうに見える。

それは深い意味での幸せではないかもしれないが、そうやってとりあえず自分を幸せにすることもまた、大切な事だと思うのだ。そして、そういうことが可能な場所は社会に必要だと思う。

もちろん、体にいい食べ物や習慣が拡がった方がいい。より良い経営方針のお店が残った方がいい。けれど、高いものだけ、良いものだけでは、万人をすくいきれない状況があると思うのだ。

世の中には完璧でないものもあっていい。むしろそういうものに助けられてこそ、なんとか回っているのじゃないかと、そんなことを思った。

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ピアノティーチングの合間に空き時間ができてしまった際に、立ち寄るファーストフード店があるのですが、先日ポテトをつまみながらお店を見渡して持った雑感です。

わりとローカルなファーストフード店なので、すごく混んでいるということもなく、お店の人たちもリラックスしていて、お客さんも気ままに食事しているので、その中でぼんやりとそんなことを考えました。