2016年9月15日木曜日

雑感:創造について


実物そっくりの、恐竜のパペットを作っている会社の紹介クリップを見た。夜中に作業場に入ったら、動き出しそうだ。いや、動いている様子を見るともう本物にしか見えない。森で見たら間違いなく本物だと思うだろう。もちろん作った人は、骨格、筋肉や皮膚に当たる部分が何でできているのか知っていて、何を動力にどうやって動いているかも知っている。けれど、それでも自分が作ったものが恐ろしくなることってないのだろうか?

それとは別に、粘土でリアルな人の像を作る芸術家の紹介クリップを見たときにも思った。はじめはあきらかに粘土の塊なのだけれど、どんどん形作られて、完成間際の少女の唇を整えている時なんか本当の人間に触れているかのようだった。

明らかな無機物に命が宿ったのではないかと思うところまで行ったら、それこそ芸術の真骨頂だろうけれど、それは神にも近づく行為というか、少し恐ろしいぐらいのことなのかもしれないな。

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雑感が続きます。。最近はSNSの広がりのおかげで、世界の色々な人々や新たなアイディアに触れる機会も増えたように思います。上記の雑感も、そんなふうに最近見た二つのクリップから来ています。

音楽に関しては、自然にあるものを描写するというより、自然から抽出したものを組み合わせて並べ、人が聴いてどのように感じるのかを追求する営みだと思っているので、目指すところが上記の芸術とは異なる気がしますが、だからこそ益々そういうものにも憧れるというか畏れの念をも感じます。