2013年5月3日金曜日

話すとき

最近はようやくコンサートなどの予定が落ち着き、黙々と事務作業や作曲をするばかりになり、また改めて身が引き締まる思いです。

ところでリサイタルから2週間になりますが、その晩お世話になった友人達と夕食を食べに行った席で印象的だった会話を今も時々思い出します。

会話の話題が人前でのスピーチに及んだとき(リサイタルでは私も含め、多くの演奏者にも観客に向かって話してもらったので)友人の一人は女優さんだったので、「何か人前で話すコツはない?」と聞いたところ、

「素直に話す事が一番よ。」

と言われました。彼女曰く、紙に書いて用意した完璧な文章を黙々と読み上げるよりも、「あー」とか「うー」とか言ったり詰まったりしてもいいから、自分の心のままに話す方がよっぽど伝わるということでした。

なんだか励まされた気がしました。

人前でのスピーチに限らず英語を話す時には、自分がネイティブではないのでそもそも完璧に話せるわけがないのに、ネイティブでないからこそうまく話せないことが恥ずかしいという焦りがずっとあったように思います。

いつでも「完璧」を目指すべきだとは思うのですが、「完璧でなければまったく意味がない」わけでもないのかと思うと、かけた努力を無駄にせずにつなげていけるような気がします。。。最近はそんなことを考えることが多いです。