2013年6月24日月曜日

"逢ひ見ての"



だいぶご無沙汰してしまいました。。。書きたい事はたくさんあるのですが、徐々に投稿していければと思います。今日は先日演奏してもらった新曲の録音のご紹介です。

以前、5月の投稿「日本的な物」の中でご紹介した、百人一首を題材にしたテナーと弦楽四重奏のための歌曲です。

藤原敦忠による「逢ひ見ての 後の心に くらぶれば 昔は物を 思はざりけり」という句に、和歌を読み上げる時の節をメロディーのモチーフとして書きました。

夜、男が自分の屋敷の庭から月を見上げている。その静かな情景の中で、その心の内は実に激しく揺れ動いている、という状況を描いてみたいと思いました。

聴いて頂ければ嬉しいです。