2013年8月25日日曜日

観劇記:Murder for Two

今日はオフ・ブロードウェイのミュージカル・コメディー、Murder for Twoを観に行って来ました。(劇場はアッパー・ウェストサイドにあります。)

小さな劇場という事もありますが、連日ほぼ全ての公演が完売というすごい人気ぶりで、一度はラッシュチケットを逃して今日はなんとか観る事ができました。皆どこから噂を聞きつけてくるのか、お客さんの年齢層も様々で、面白いものには人は集まるものなのだなあと思いました。

感想はといいますと、ほんとに素晴らしかったです。

ストーリーは、とある田舎で起こった殺人事件に若手の刑事が派遣され、次々に登場する怪しい関係者に翻弄されながらもなんとか事情聴取を重ね、最後には犯人を見つけ出すというものです。

2人芝居なのですが、1人が警官役を、そしてもう1人はその他の全ての13役を演じます。そしてその2人ともが俳優兼音楽家で、演じる、歌う、踊る、伴奏する、という舞台上での4つの役割を入れ替わり立ち代わり分担するという超人的な舞台で、ただただ圧倒されながら大笑いの90分でした。

2人芝居であることの限界を逆手にとった様々なエンターテイメントはラーメンズのコントを彷彿とさせ、そしてそこに「俳優自身によるピアノ伴奏」という要素が加えられて、ミュージカルにおける俳優と音楽家の境界線をも取り払うという感嘆の舞台でした。