2014年2月18日火曜日

散文:書道


時間軸の中に生きる者にとって、
触れることができる時間は「今」だけであり
その軌跡が後に「歴史」と呼ばれるのだと思う


それは「書道」ととてもよく似ている

墨を含んだ筆が紙に触れている瞬間が「今」であり
書かれた文字は筆によって描かれた「今」の軌跡

一端筆を紙に下ろしたら
その場で立ち止まって考えたり
後から消して上から書き直したりはできない

常に「今」描いている筆先に集中して
新たな文字を書き続けなければならない


生きるということは
そうして「歴史」が決定されていく瞬間に立ち会うということ


いつも存分に「今」に生きていたいと思う

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昨日は、私がミュージカルを志すようになったきっかけにもなった、憧れのミュージカル作曲家 Maury Yestonのコンサートを聴きに行ってきました。コンサートが終わり、ロビーに降りていくとなんとご本人がそこにおられました!まさかご本人に会えるとは予期していなかったのでとてもどぎまぎして、いつものパターンだと遠目に観ながら結局そのまま帰り、後になって後悔することが多いのですが、昨日は少し考えました。「後になったら負け惜しみしか言えないが、今ならまだそうなる「歴史」を変えられるぞ!」(おおげさながら)と思い直し、挨拶客の列に並びタイミングを見はからって声をかけ、挨拶できました。とても気さくな方でした。大変興奮して帰りました。