2012年10月17日水曜日

ブロードウェイ・ミュージカル

またまた間が空いてしまいました。10月に入りまして、ひとまずアッシャーとレストランでのピアノ弾きのバイトは落ち着いてきました。

そこであらためて、今の目標を発表させて頂きたいと思います。

「ブロードウェイ・ミュージカルをともかく一本書く。」

「いつかミュージカルの作曲家になりたい」という漠然とした目標はずっと持っていたのですが、学校を卒業してから色々な人と話して考えて、この目標に至りました。明らかに無謀なゴールですが、ともかくシンプルなこの目標に向かって出来るだけやろうと思っております。

ここ数ヶ月のネットワーキングを経て、こちらのミュージカル界がどのように成り立っているのかなどが段々わかってくると、上記の目標に向かう為に必要な様々なことがわかってきて圧倒されもしています。

まずなんといっても、そこに至るまでにとても時間がかかること。アメリカに居るビザ・ステイタスが不安定で、しかもネイティブでない自分が英語でミュージカルを書くとなると、ライバルのアメリカの作曲家よりも必然的に負っているハンデが大きいことにあらためて気づかされます。

そしてまだワークショップやプログラムにも所属していないので、今同じような状況にいる仲間という人も少なく、これまでの近しい友達ともだんだん道を分っていく気がして、なんともいえない気持ちにもなります。

そのような日々で、この間はアッシャーの仕事中に(待ち時間が結構あります)同僚の友達にそのような弱音を吐いてしまったのですが、帰り道に彼女は「思うんだけれど、あなたはきっと大丈夫だと思うわ。簡単にこういうことを言えないのはわかっているけれど、でもあなたはあなたの将来を気にかけてなんとかしようとしているのだもの。きっとうまく行くと思う。」と言ってくれました。

ありがたかったです。自分では気づいていなかったのですが、どうやら少々弱気になって誰かに「きっと大丈夫」と言って欲しかったようでした。自分も甘ったれだなと反省しつつもとても励まされ、彼女の懐の深い笑顔に後光がさして見えました。

そして家に帰って、友達が日本から送ってくれた「くじら」のぬいぐるみを見て、「ああそういうことか。」と思いました。このクジラ君も私が今日みたいに凹んでいるときに元気をもらえるように、いつでもこの部屋でにこにこしてくれていたのだな。今は一人きりに思えても、本当はそうではなくて、距離や時間を越えて沢山の思いやりに支えられてこそ自分はここにいるのだと思いました。

すみません、最近NYも急に秋っぽくなりまして感傷的になってしまいました。。ともかく、このようなわがままな生き方をさせてもらっていることにあらためて感謝しております。まだ折々に触れて弱音を漏らしてしまいますが、難しいからと諦めることは致しませんので、ブログを読んで下さっている皆様もどうか引き続き温かく見守って頂ければ幸いです!