2013年3月8日金曜日

散文:親知らずを抜いた日


いずれまた、元気になるとわかっているのです。
でも、だからといって落ち込まないわけにはいきません。

部屋に帰って「恐かったよお、心細いよう。」とおいおい泣きもしましたし、
痛みと安静を言い訳にしばらくとろとろと眠り続けました。

部屋は散らかり、顔もぼんやり。

それでも確信してもいるのです。
いずれまた元気になるということを。

感謝もされず抜かれてしまう、この親知らずの置き土産。
「このようにして生きてゆけ」と伝えているかのようなのです。

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なんだかもうこのパターンになってきたかのようで申し訳ないのですが。。。
そのようなわけで数日前急きょ親知らずを抜いてもらってきました。。。
手前の虫歯の詰め物がとれて気になってはいたのですが、数週間前に痛みがひどくなり、意を決して日本系の歯医者さん(アメリカに来て初めて病院に行きました。。)に行ったところ、即「抜きましょう」ということになりました。覚悟はしていたのですが、なかなか今回は恐かったですね。。かかりつけの歯医者さんではないということと、医療費が一体どんな恐ろしいことになるのかというのと、もうごちゃ混ぜの不安でピアノの本番前並みに緊張しました。歯の角度が抜きにくかったようで時間がかかりましたが、丁寧に治療してもらって看護婦さんも親切で、治療費も覚悟していた範囲内の額だったのでラッキーだったと思います。ただここ数日はもう「臨時休業」状態で、せっかく時間があるのに何も仕事が進まないのはショックではありましたが、今日辺りからぼちぼちと再開しております。