2013年7月18日木曜日

公演

ミュージカルのリーディングが昨日無事に終わりました。俳優組合の規定で、今回の舞台の公演条件では最大29時間しか俳優さんを拘束できないために、集合日から本番までが一週間以内に起こるというすごいスケジュールでしたが、素晴らしい公演になりました。

見ていて胸が張り裂けそうになるシーンも含めて、キャストからは「伝えなければ」という使命感が感じられ、残酷な悪役、壮絶な最後を遂げる若者、悲しみに打ちひしがれながら立ち上がる女達。全員がそれぞれの感情を最大限に演じていました。一方同じく舞台上でバンドとして演奏するミュージシャン達は、細やかにそのドラマに寄り添いながらも終始冷静に音楽で支えました。公演が終わると、製作陣は観劇していた関係者に対応し、stage managerと私は舞台に駆け上がり撤収準備に奔走しました。舞台制作とは本当に役割分担だなと思います。

助手の仕事もまだ手探りのことが多く毎回凹みますが、本番を迎えるといつも誇らしく、やはり舞台が大好きで、そしてそれを裏方として支えることにやりがいを感じるなあと思います。作曲家、編曲家、音楽監督、稽古ピアノ、ミュージシャン、写譜屋さん。。ミュージカルに関わる様々な音楽の部門の中で、自分が最終的にどこに向かおうとしているのかと模索しつつも、機会を頂けるごとに成長していきたいです。