2009年11月7日土曜日

MET

今日は初めてメトロポリタンオペラで"TURANDOT"を観て来ました。
朝ボックスオフィスが開く少し前に並ぶと、立ち見のチケットが買えました。

実際入場してみると、ちゃんと立ち見用の立ち位置が設けられていて、椅子が無いだけで場所は確保されているし字幕もあるしいいじゃないかと思いました。しかし、前に背の高い男性が立った途端困り果てました。映画を観に行った時に前の人の頭で字幕が見えない!という経験はありましたが、前の人の背中で舞台がまったく見えない、というのは初めてでした。本当に背の高い人って高いなぁ…。
オペラを観てレポートを書かなければいけない授業があって思い切って来たのに、これでは立って音楽を聴いているだけになってしまう…と思っていると、隣で見ていたおばさまも「この席は失敗だわ。もう二度とこんなことはしない!」と彼女も背が高くはなかったのでぷんぷん言っていました。

一幕が終わって、空席にうまく座れるかどうかチャレンジしてみると言って彼女は行ってしまいました。私も探しに行こうかと思ったのですが、結局誰かチケットくれないかなーと思いながらもとの場所に立って幕が開くのを待っていました。そうしたら、さっきのおばさまが「こっちこっち!」と呼んでくれて、なんとかなり後ろではありましたがセンターの席に座れました。ぜんぜん景色が違う!立ち見では前の人の背中がなくても、二階席がかぶってきていて舞台の上が見えなかったのです。それが全部見える、と感激しました。今日は撮影でカメラが入っていたせいか、まだ私の隣や周りにも空席がありました。本当に探してみるもんなんだなあと思いました。

トゥーランドットは今まで観たことがなかったので、あの有名な「誰も寝てはならぬ(”Nessun dorma”)」がここで歌われるのかと感激したりしていました。前の座席の背にある字幕を見ながら舞台を見ながらでストーリーを追うのに必死でしたが、クライマックスは泣けました。やっぱりすごかったです。