2010年1月2日土曜日

振り返り2:挨拶

今日はお墓参りに行った後、帰省していた兄一家も帰ってしまったので、お正月が一段落した気がしています。

今回の帰省は、あまりお知らせしていなかったにも関わらず思っていたよりもたくさんの友人に会えたのと、お正月を家族と過ごせたのと、1学期終えて一度留学について考える機会を持てたのはよかったと思います。

人に会って、しかし自分が体験して驚いたことや感じたことは思っていたよりうまく話せませんでした。そこで、そのうち自分も不思議にも思わなくなるかもしれない、日常で出会った様々の驚きをここでちょっと書かせてもらいたいと思います。今日は特に「挨拶」について。

まず、道などで出会った時の挨拶ですが、だいたい”Hi”、”Hey”、”Hello”のどれかを言います。(一度話したことがあったり顔を知っていたら言う、という感じで挨拶する範囲は広めのような気がします。)

そして、たいていの場合それらの後に更に"How are you?"、" How are you doing?"、 "How have you been?" 、"What's up?"などが間髪入れずに続きます。「最近どう?どうしてた?元気?」という感じなのですが、初めの頃はこれに慣れませんでした。

そんなに親しくなくても、昨日会ったところでもこう聞いてくれます。聞かれてみると意外に、「今元気だっけ?」とか「今日は何してたっけ?」と自分の状態を人に話すつもりでは把握していなかったんだなと一瞬止まってしまいます。それで、とりあえず中学時代に叩き込まれた「I'm fine.」と言ってしまうのですが、人に聞くと"Good, good!!"などとご機嫌な調子で帰ってきて、私ももう少しテンションを上げていかなければ…と反省したりします。ところで日本語に興味を持った友達がこの英語の感覚で直訳して「コンニチワ、ゲンキデスカ?」と聞いてくれるのですが、やっぱり何かちょっとニュアンスが違う気がします…。

次にどうしていいかわからなかったのは「ハグ」です。学期が始まってすぐの頃は、新入生はともかく多くの学生はお互いに会うのが久しぶり(夏休み明け)なので、あちこちで友達同士、もしくは先生ともハグをして再会を喜び合っていました。慣れないもので「これって見ていていいのかな・・・。」という感じで少しびっくりしました。

だんだんそういう機会が身近になってくると、次はどういう時にするのか、どれくらいの関係でするのか、その時顔はどっち側に行くのか、さらに手はどこに行くの??など疑問が出てきました。皆自然にやっているだけにかえって聞きにくかったのですが、たまたま友達と話していてその話題になったので聞いてみたところでは、ともかくしばらく会わない時や久しぶりに会った時など、お互いの気持ちが近くなった時に自然にする感じだそうです。確かにこの間のcomposition concertでは演奏者を楽屋に送って行く時、ありがとうーという気持ちがこみ上げて自然にそうしたくなりました。

ちなみに、友達が他の友達と出会ってハグをしているけれど、でも自分はその友達とそこまで仲良くない…、というシチュエーションは結構気まずいのですが、初対面の場合は握手をしたり、そうでない時には「バイバイ」と手を振って流せばそれで良いそうです。

それから、「アメリカ人は握手とハグ以外では人との接触を避けたがる」と本で読んだことがありましたが、その現れなのか混み合った地下鉄などで人の間を通りたい時にはほぼ必ず”Excuse me”、ちょっとでもぶつかってしまったら"Sorry"と言ってくれます。帰省してから繁華街などを歩いていると、NYにいた時よりも人によくぶつかるような気がします。しかも、ぶつかったのにお互い無口で通り過ぎる事が多く、なんだかなんとも言えないと感じました。

「こんにちは」よりも"Hi"の方が、「すみません」よりも"Sorry"の方が、「ありがとうございます」よりも"Thank you"の方が音節が少ないからか言いやすいというのは結構あるんじゃないかなと思うのですが、それらをよく使うことで知らない人同士でもお互い快適に過ごせるというのはいいんじゃないかなと思いました。

当たり前かもしれないことを長々と書いてしまいましたが…、読んで頂きありがとうございます(汗)しかし、こういうことは文化の違いとして、時々おもしろいなと思っています。