2009年9月18日金曜日

避難

昨晩のことですが、ちょっとした騒動がありました。

ルームメイトが「ベッドに入る時が一番幸せ~。」と言って先に寝てから少しした頃、けたたましいブザー音が部屋中に鳴り響きました。あまりにうるさくて、ドアを開けるために一瞬耳をふさぐ手を離しただけでいたたまれないぐらい大きな音でした。

廊下を見るとどうやらみんなパジャマに上着を羽織って部屋から出てきていて、私も起きてきたルームメイトと部屋の鍵だけを持って階段に向かいました。廊下に出るとなにか煙の臭いがして、誤作動と思っていたのにまさかと思いました。一階に下りて外に出ると、寮に住んでいる学生全員が外にでて道の向こうに待機して様子を見ていました。みんなだいたいパジャマで(12時くらいだったので)、地下の練習室でチェロを練習していた女の子などチェロと弓だけ持って避難してきていてなんだか気の毒でした。

結局数分すると、3台ほど消防車がやってきました。外から見上げたところ火は見えず、消防隊員の人たちもそんなに緊急の様子ではなかったのですが、もしどこかから火が出ていたらと思うと不安になってきました…。「パスポートとか全部置いてきた!」「私のトランペットが~。」「ポケットに25セント入ってた!」などと、夜中の緊急事態に変なハイテンションで待機を続けること40分あまり。消防車が帰っていったので、何のアナウンスもないままもう大丈夫らしいということでみんな寮に戻って行きました。一体なんだったのか…。それでも、部屋に戻ってみると天井がところどころ壊れていました。火元を確認するために多分消防士さんが壊したようでした。

今日になって、その一件の報告書があちこちに貼り出されていたのですが、どうやら火元は寮ではなかったようです。別の建物からの煙が換気口から入り込んだようで、それでなかなか火元が確認できなかったのだとか。

ともかく、ほんとに火事にならなくてよかったです。

そんなこんなですが、今日でNYに来てからちょうど1か月が経ちました。ブログを読んで下さっている皆様、ありがとうございます。おかげさまです。