2010年5月1日土曜日

羊羹を切ると、断面ができる。
それなら、その断面を集めれば羊羹ができるのか?

時間もまた、写真として瞬間を切り取ることはできるけれども、それはいったい何秒間のことを指すのか。

断面というものが前後に属さず存在することはできないし、またそれを切片として切り出すならば単位がなければ測れない。それなら瞬間とはいったいどういう長さなのか。

大学受験の試験問題か何かで読んだ随筆で出典を忘れてしまったのですが、昨日友達と音楽と時間について話していて思い出しました。

ところで個人的に時間については、もしも何も変化しないならばその存在を証明することはできないと思うので、それ自体は変化する主体に内在するものだと思います。生き物なら老いるということで・・・。

そう考えると、拍子があって時間軸上に存在するという点で音楽は時間を計るひとつの方法だと思います。ただ時計よりももっと感覚的で、それを聴いているときは唯一自分が自分以外の人と同じ時間を共有しているのだと実感できる気がします。

そういう意味でも、音楽は「なぜ、そしてどこに向かって生きるのか」と考えたりする人間の孤独に対する救いでもあるように思います。

今日はとても暑い日でした。